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【書き方として知っておきたい】企画書における「コンセプト・ターゲット」の重要性と考え方の違い

Shingo Hirono

2014/04/09(最終更新日:2014/04/09)


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by JD Hancock
 企画書を作成する時に重要なポイントが「コンセプト・ターゲット」を明確にすることです。「コンセプト・ターゲット」は、それぞれが企画における重要な役割を果たします。「コンセプト・ターゲット」を明確にすることで企画に具体性と説得力が生まれ、より有益な企画書が作成できるのです。今回は、企画書における「コンセプト・ターゲット」の考え方を解説しましょう。

コンセプトは企画の中心を示すもの

 企画書におけるコンセプトとは「何を目的とした企画なのか」という企画書の中心となる考え方そのものを意味します。コンセプトは企画を進めるうえでの方向性を固める要素であり、プロジェクトメンバーの意思統一を行うための必須の要素です。コンセプトが明確にされていれば企画に対する深い理解が実現し、企画の最終的な理想形態が導き出されます。

 コンセプトを示すときは、なるべくシンプルな形で示すことが求められます。コンセプトが企画の根幹をなす存在である以上、あまりにも複雑なものを設定してしまうと企画の方向性がぶれてしまうので注意が必要です。

ターゲットは企画の対象を示すもの

 企画書におけるターゲットとは「誰に向けた企画なのか」ということを表したもの。年齢や性別、所得水準など、ターゲットとなる存在を具体的に設定することで企画の持つ効果を具体的に説明できるようになり、より豊かなイメージで企画の成果を想像することができるのです。

 ターゲットを設定することで、より企画を効率的に実行することが可能になります。なにか新商品を企画する場合、60代男性をターゲットにするのと10代女性をターゲットにするのでは企画のアプローチ方法は大きく変わります。

 デザインや価格、求められる機能などはターゲットの想定によって、大きく異なりますが、企画段階でしっかりしたターゲットを設定しておけば、開発や広告といった全体的なマーケティング戦略が進めやすくなります。

コンセプトとターゲットの組み合わせでマーケティングが決まる

 コンセプトとターゲットは、それ単独では効果を最大限に発揮することができません。コンセプトとターゲットを組み合わせて考えることで企画に具体性が生まれ、より実現可能性が高まります。

 コンセプトが「手軽に食べられる」という商品であった場合、ターゲットが高齢男性であれば「ビジネスバッグに入れておける」「仕事の合間に食べられる」「男性が好む味付け」といった要素が必要になりますが、ターゲットが10代女性であれば「可愛らしいパッケージデザイン」「お菓子のような味」「食べても太らない」等の要素が必要になるでしょう。

 コンセプトとターゲットを組み合わせて考えることで、企画で扱う商品やサービスそのものをどのような形で作り上げ、どのように扱っていくのかを示す事が可能になります。


 コンセプト・ターゲットは企画の核となる重大なポイントであり、どちらが欠けても企画書としては成立しません。「誰に何をどのように提供するのか」企画書とはそれを示すためのものであるべきでしょう。コンセプト・ターゲットを設定することで具体的な形で企画を考えることが可能になり、より優れた企画書が実現するのです。

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