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新卒1年目で事業責任者に!ガイアックスの若手社員・富士さんは、新入社員ならではの悩みをどう乗り越えたのか

長澤まき

2021/04/10(最終更新日:2021/04/10)


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提供:株式会社ガイアックス/富士茜音さん

就職や人事異動など、ビジネスシーンでも何かと変化の多い春。新しい環境や仕事を前に、「上手くやっていけるか不安」「仕事にどう向き合っていけばいいのかわからない」と頭を悩ませている若者も多いのでは?

株式会社ガイアックスの富士茜音さん(23歳)は、平日4泊5日のホテル滞在型リモートワークに特化したホテルワーク予約サイト「Otell」の事業責任者。入社8カ月目の2020年11月に事業責任者となり、現在は、7人のメンバーと共に、働く場所から解放され“もっと生きている感覚で仕事をする人が増える社会”を目指して事業に取り組んでいます。

新入社員としてどのように仕事に取り組んだのか?新卒1年目で任された事業責任者としての仕事にどう向き合っているのか?富士さんに取材しました。

ホテルワーク予約サイト「Otell」

富士さんは1997年7月生まれ、現在23歳。神戸大学経営学部を卒業後、2020年4月に新卒で株式会社ガイアックスに入社し、起業支援や新規事業開発を行うガイアックススタートアップスタジオに配属。

現在は、平日4泊5日のホテル滞在型リモートワークに特化したホテルワーク予約サイト「Otell」の事業責任者として、事業方針の決定やユーザへのヒアリング、開発指示などに幅広く取り組んでいます。

参考:仕事環境が整ったホテルで仕事に集中!4泊5日1万9800円から、ホテルワーク予約サイト「Otell」登場

社長のツイートが入社のきっかけ

-----学生時代に思い描いていたキャリアを教えてください。

富士さん:学生時代は、何をしたいか明確なビジョンは持っていませんでしたが、ずっと「好きなことを仕事にしたい」とは思っていました。

経営学部に入ったのは、経営を学べば、経営という側面から、自分がその時その時に興味を持ったことに沿った仕事をできるのではないかと考えたからです。

また、学生時代、126の国と地域で活動する学生組織AIESECに参加しており、その団体の「世界をより良くしよう」「もっと人の可能性を発揮できる世界にしよう」という理念に強く共感していたので、そういった活動の延長として就職したいと考えていました。

-----就職先としてガイアックスを選んだ理由は?

富士さん:まず1つ目は、社長の考え方が面白いと思ったことです。

私は大学時代、インドのスラム街で小学校の先生をするボランティアに参加したのですが、その活動をする中で、グローバル化によるしわ寄せが世界に与える影響に気づき、経済に興味を持つようになりました。

そんなある時、ガイアックスの代表 上田の「資本主義のルールを変えていきたい人はぜひ入社してください」というツイートを見てガイアックスに興味を持ち、この会社だったらこれからの資本主義の変化を意識しながら、ビジネスとして社会を動かす方法を学べるのではないかと思いました。

2つ目は、ガイアックス スタートアップスタジオのスキームがとても面白いと思ったからです。

起業を志す若者が資金がないために厳しい生活を送ったり、大人に騙されたりすることもある中で、起業家をアイデアの段階からサポートするスタートアップスタジオの環境が素晴らしいと思い、この仕組みをもっと日本に広げたいと思いました。

プレッシャーよりも「期待に応えたい」が大

入社後は、ガイアックススタートアップスタジオで起業家支援等を手がけつつ、自社事業としてさまざまな事業の検証を行い、ワーケーション領域に着目。

2020年11月に事業を立ち上げ、2021年3月にホテルワーク予約サイト「Otell」をリリースしました。現在、インターン生を含む7人のメンバーと共に事業を展開しているそうです。

-----事業責任者という立場に、プレッシャーや不安はありませんでしたか?

富士さん:プレッシャーよりも、「この事業を駄目にしないようにしたい」という気持ちの方が大きかったです。

同サービスについて、ユーザーからの「利用したい」という声や、コロナ禍で業績が悪化している宿泊施設からの期待の声など、予想以上の反響が寄せられ、「その気持ちに応えたい」という想いが強くなりました。

-----責任者として仕事をするにあたって大切にしていることは?

富士さん:前を見続けることです。

例えば、現場で開発のバグが発生した時、その解決に取り組むことはとても大事です。しかし、自分がそこに専念しすぎるとチーム全体が止まってしまいます。ですので、課題解決に向けて取り組みつつも、事業を進めることや、未来から逆算して今何をするべきか考えて、そこに時間を割くことを意識するようにしています。

また、自分じゃなくてもできることは、メンバーに任せることも心がけています。

一方で、メンバー全員の意識や彼らが仕事を楽しめているかという点にも気を配っており、週に30分ほどメンバーの一人ひとりと対話する時間をつくって、困りごとや考えていることを聞くようにしています。

提供:株式会社ガイアックス

「自分で決めること」を大切に

-----過去のボランティアやインターンの経験が、今、仕事にどのように活きていますか?

富士さん:ボランティアの経験により、数字が求められるビジネスにおいても、「数字に表れない面でもきちんと価値を出せているか」という視点で事業を見ることができるようになりました。

-----仕事をするにあたって大切にしていることなど、仕事への向き合い方を聞かせてください。

富士さん:“自分で決める”ことを心掛けています。

人から指示されたことでも、一旦は“自分で決める”というワンクッションを挟み、なぜ自分は今この仕事をしているのか意識して取り組むようにしています。

そのために心がけているのは、当事者意識を高く持つこと。自分で決断できるようにするために、日頃から直属の上司の考え方を積極的に聞いたり、意思決定プロセスを聞いたりと、対話をしっかりするようにしています。

提供:株式会社ガイアックス

学生時代の経験を生かし“対話”を大切に

-----これまでを振り返って「良かった」「ためになった」と思う経験や決断はありますか?

富士さん:大学生時代に学生団体のチームリーダーとして、1つのプロジェクトをゼロからつくって終わらせるまで、一連の流れを経験したことです。

当時、最初はチームメンバーのそれぞれの強みやモチベーションをうまく理解できず、チームとして上手く動けなかった時期がありました。

その経験により、現在、事業責任者として仕事をする上で、メンバーの強みや想いを直接聞くなど、対話を心掛けることができるようになりました。

詳しい人に聞く&チャンスを逃がさない

-----新入社員の頃を振り返って苦労したことは?また、それをどう乗り越えましたか?

富士さん:ガイアックスでインターンをしていたので、会社の雰囲気はなんとなくわかっていましたが、社会人経験がないため社会のルールや業界の詳細などが全くわかりませんでした。

それを解決するために行ったのは、その業界について詳しい人にゼロから聞いて教えてもらうことでした。

-----入社や異動など、新しいことへの不安を感じている若手ビジネスパーソンも多いかと思います。彼らに伝えたいことはありますか?

富士さん:私は、目の前のチャンスを逃がさないようにすることを心がけています。

また、現在、自分がどういうタイミングにいるのかを考えることも大切なのではないでしょうか。人生において、今、自分がどんな位置づけにいるのかを考えることで、現在の自分のアクションを見直すことができると思います。

学生団体やインターン、起業支援など、これまでの活動で得た経験を生かして、自らの新規事業に取り組んでいる富士さん。

「上司や同僚、メンバーとの対話を大切にして、目標や考え方を共有する」「分からないことは、その業界について詳しい人に聞く」というポイントを抑えた上で、前に向かって進み続ける富士さんの仕事への向き合い方は、業界・職種にかかわらず、新しいビジネスに取り組む若手ビジネスパーソンの参考になりそうです。

出典元:Otell
出典元:Gaiax/Gaiax スタートアップスタジオ

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