HOMEインタビュー 22歳でフリーター→ココイチFCの社長へ! 諸沢莉乃さんがアルバイトから今に至るまで【インタビュー前編】

22歳でフリーター→ココイチFCの社長へ! 諸沢莉乃さんがアルバイトから今に至るまで【インタビュー前編】

大槻由実子

2024/04/22(最終更新日:2024/04/23)


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15歳でアルバイトとして入社し、22歳という若さでフリーターから株式会社スカイスクレイパーの新社長に大抜擢された諸沢莉乃さんに、なぜ社長就任を決めたのか、今に至るまでの道のりなどについてお聞きしました。

(諸沢さんは2024年5月1日(水)に社長に就任予定)

この会社でチャンスが降ってきた時に、ノーと言ったことがない

ーーーなぜ、諸沢さんはスカイスクレイパーの社長になろうと決めたのでしょうか?

現社長の西牧から打診されて即決しました。不思議と不安な気持ちは一切なく、ワクワクする気持ちの方が強くて、すぐに私でよければとお受けさせていただきました。

ーーーバイトとして入社してから、自分のどんな部分がキャリアアップに繋がったのだと思いますか。

私はスカイスクレイパーで働き始めてから、何かチャンスが降ってきた時にノーと言ったことがないんです。それが全部自分のステップアップにもなったと実感していたので、社長にならないかと打診された時にもすぐに「はい」と答えることができました。

ここで終わりたくない、もっと自分を成長させたい、という気持ちもすごくあったので、自分は誰よりも意欲的だったと思います。

1番は、会社の理念や考え方に対して共感し、誰よりもスカイスクレイパーという会社が大好きだという思いを西牧社長が感じ取ってくれたのかなと思います。

ーーーいつも意欲的だったということですが、15歳からアルバイトをされてきて、ご自身の意欲的な部分がわかるようなエピソードはありますか。

私は、高校1年生の時にアルバイトで入社したのですが、同じ店舗で働く先輩女性スタッフの方にずっと憧れていたんです。ココイチのなかで「全国接客コンテスト」というものがあるのですが、その先輩が出場するということで、名古屋の本選まで応援に行きました。

その時に「来年は諸沢さんが出場するんだよね」と西牧から声をかけられて、私は「はい、やります」と答えたんです。そして翌年、「全国接客コンテスト」の同じ舞台に立つことができました。

ーーーその先輩女性スタッフの方のどんなところに憧れてらっしゃったのでしょうか?

仕事もすごくできる方だったのですが、それだけでなく、人間性が素晴らしかったんです。休憩時間にプライベートの悩みを聞いてくれたりといつも他のスタッフのことを気にかけていて、人の悪口を言わなかったり、周りを巻き込む力がすごくあったりして、人としても女性としても強く格好いい方でした。

この方に出会って、こういう女性になりたいなと初めて自分のロールモデルができたんです。

ーーーその方は当時、何歳ぐらいだったんでしょうか。

大学生で21、22歳くらいでした。当時、15歳の私から見るとすごく大人に見えたんですけれど、今の自分と同じくらいの年齢でしたね。

先輩から教わったコミュニケーションのコツ

ーーーお話を聞いていてもっと年上の方かと思っていたので、そんな若い方だったとは予想外でした。その方は店舗でリーダー的なポジションだったのでしょうか。

そうですね。その方の後輩に当たる人には、パートさんなど年上の人もいらっしゃいました。

ーーー若い方が、自分より年上の人に指導するのは大変な部分もあると思うのですが、その先輩がリーダーとしてうまくやっているな、すごいなと感じたところはありましたか。

その先輩を真似して私も今やっていることなのですが、こちらから一方的に指導するだけではなく、逆に自分がわからないことは相手に聞いて教えてもらうことです。

「私の得意なことは教えるので、◯◯さんの得意なことを私に教えてください」と聞いて、お互いに教え合うようにしています。そうすると上から目線にならないんです。その先輩は、教えるだけではなく、わからないことを誰かに聞いていることも多くて、いつも謙虚な姿勢でした。

ーーー他にも、その方が素晴らしいなと思った点はありますか。

老若男女問わず、いつも誰にでも声をかけてました。新人さんに対しても「今日何か困ったことはあった?」と聞いていましたし、仕事が終わったらすぐに休憩室に入ってきてくれて「今日少し元気なかったけれど、学校で何か嫌なことあった?」とすぐ声をかけてくれたり、こちらのちょっとした異変に気づいてくれる先輩でした。

「全国接客コンテスト」ではいつもの接客を見せた

ーーー「全国接客コンテスト」に出場された際には、どのようなことを心がけていたのでしょうか。

コンテスト用に作った接客や演技ではなく、高校2年生の自分がしているいつもの接客を見てほしいと思って、変に気取りすぎないようにと心がけました。

ーーーコンテストではどのような評価をされたのでしょうか。

そのまま私らしいという評価でしたね。舞台の上でミスもしましたし、クスクスと笑いが起きるところもありました。全国大会での入賞まではいかなかったのですが、その前の南関東大会では優勝をしています。
CoCo壱にはココスペシャリストという技能資格があって、1番上の階級にスターという称号があるのですが、約20,000人ぐらい従業員がいるなかで、私は最年少で、16人目のスターの称号をいただくことができました。

ーーー諸沢さんの接客は、他の方からはどんなふうに言われることが多いのでしょうか。

とにかく明るいことと、アイコンタクトをよく取ります。仲間のスタッフたちとも目が合いますし、お客様とも目を合わせるようにしています。あとは、何をしていても常に口角が上がってるようにしているので、それは周りからも言われますね。

インタビュー後編「15歳にバイト入社、22歳でココイチFCの社長に就任! 諸沢莉乃さんが仕事で大事にしている考えとは」に続く。

インタビュイープロフィール

諸沢莉乃(もろさわ・りの)

2016年、高校1年の時「CoCo壱番屋緑区中山店」にアルバイト入社。
翌年開催された「全国接客コンテスト」で決勝進出を果たす。
2021年には当時全国でたった15人という超難関資格「ココスペ『スター』」を獲得、
そのお祝いの席で現社長から「次期社長に」と大抜擢。現在に至る。
2001年12月18日、秋田県生まれ神奈川県横浜市育ちの現在22歳。
 

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