「興味のある職種や仕事があるけど、なかなか機会が巡ってこない…」と悩んでいる人は少なくないのでは?希望の仕事・業務に就くことができた若手ビジネスパーソンは、どのようにしてチャンスを掴んだのでしょうか。
株式会社Progateの大粒来美穂さん(24)はこの10月、希望していたマーケティング職への異動を実現させました。
希望の職種にどうやって異動することができたのでしょうか。また、念願叶って就いた仕事にどのように向き合っているのでしょうか。話を聞きました。
プログラミング学習サービス「Progate」
株式会社Progateは、“誰もがプログラミングで可能性を広げられる世界”を目指し、オンラインプログラミング学習サービス「Progate」を運営しています。
一般的なプログラミング学習には、環境構築と呼ばれる開発を始めるための準備が必要ですが、同サービスはそれらを独自技術によって限りなく取り除いており、ブラウザやアプリのみで今すぐ学習を始められるのが特徴。
全くの初心者から創れる人になるまでの学習の道のりをオンラインレッスンで提供しており、100カ国以上で240万人超のユーザーに利用されています。
希望職種の募集がなく、別の職種から応募
大粒来さんは今年2月に、約2年間勤務した広告関連企業から同社に転職しました。
同社にはカスタマーサポートとして入社したそうですが、この10月に法人プランの拡大に取り組む新設チームに異動。日本本社初のマーケティング担当者として、マーケティングやカスタマーサクセス、商談などに試行錯誤しながらチャレンジし続けているそうです。
-----転職の経緯を教えてください。
大粒来さん:前職は、広告関連企業で広告運用や配信ディレクションを担当していたのですが、働く中で「より将来性が期待でき、伸び幅がある職場で働いてみたい」という想いが強くなり、転職を考えるようになりました。
-----転職先として「Progate」を選んだ理由は?
大粒来さん:Progateというサービスの良さを自分自身が実感していたこと。また、働き方が理想的だったことが決め手になりました。
転職を視野に入れて企業を探していたところ、大学時代に利用していたプログラミング学習サービス「Progate」の運営会社が求人募集を出しているのを見つけました。
サービスの良さをユーザーとして実感していたので、興味を持って募集要項を見たところ、フルフレックス・フルリモートといった働き方や福利厚生が理想的だったこともあり、「ぜひここで働きたい」と思いました。
ただ、私が希望していたウェブマーケティング職や広告運用職の募集はありませんでした…。
-----それで、どうしたのですか?
大粒来さん:「職種は違うけど、まずは自分の想いを聞いてほしい」と考え、募集のあったカスタマーサポートの求人に応募しました。
-----キャリアを考えるにあたって「これは譲れない」とこだわったことは?
大粒来さん:自分自身が良さを実感していて、「人に勧めたい・広めたい」と思えるプロダクトに関わることです。
興味や意欲を小出しにアピール
そうして、カスタマーサポートとしてProgateに入社したおよそ8カ月後に、もともと興味のあったマーケティングの仕事に就くことができました。
希望の職種への異動を、どのように実現させたのでしょうか。
-----異動までの経緯を聞かせてください。
大粒来さん:カスタマーサポートとして働く中で、Progateが法人向け事業をもっと伸ばしたいと考えていることや、資料のアップデートを検討していることを耳にしたので、1on1や会議の際に、「興味があります」「それなら、私がやりたいです」とマーケティング関係の仕事への興味ややる気を小出しにアピールしていました。
すると、法人プランを広げるための新設チームを立ち上げる際に声をかけていただけました。
-----日本本社初のマーケティング担当だと伺いましたが、新しいポジションを任されたことにプレッシャーは感じませんでしたか?
大粒来さん:プレッシャーはあまり感じませんでしたね。
それよりも、「新しい部門の立ち上げに関われるという貴重な機会だから、がんばりたい」と、楽しみな気持ちの方が強かったです。
日々のコミュニケーションに工夫
-----仕事するにあたって心がけていることは?
大粒来さん:報連相を心がけています。
また、業務上、他のメンバーに何かしら依頼することが多いのですが、「なぜ、それが必要なのか」「何のために必要なのか」といった背景や理由も一緒に伝えることや、人に依頼する前にまず自分で考えて行動することも大切にしています。
相手の立場になって考えた時に、突然依頼や相談をされるよりも、「自分はこう考えて、こうやってみました」という前提も一緒に提示したほうが、気持ちよく引き受けてもらえると思うからです。
-----相談・依頼できる関係性をつくるために、普段のコミュニケーションで工夫していることはありますか?
大粒来さん:とっつきにくさを感じさせないやり取りを心がけています。
例えば、チャットでコミュニケーションを取る際には、語調がきつくならないように可愛い絵文字を添えたり、本題の前に「おつかれさまです」といった前置きを入れたりしています。
-----仕事のモチベーションはどうやって維持していますか?
大粒来さん:お客様からの「わかりやすい対応をしてくれてありがとう」といったお声や、契約を更新していただけたことなどがモチベーションになっています。
-----くじけそうになったことや難しさを感じることはありますか?
大粒来さん:やったことのないことばかりなので、やりがいはありますが難しさも感じています。
-----そういった状況を、どのように乗り越えていますか?
大粒来さん:自分で徹底的に調べるようにしています。全て人に聞いていてはきりがありませんし、自分で手を動かしたほうが頭に入ってくるからです。
一から自分で調べて勉強し、やってみて、ダメだったらまた考える、というサイクルで仕事に向き合っています。
興味を持ったことに挑戦し続けたい
-----これまでを振り返って「これをやって良かった」ということがあれば教えてください。
大粒来さん:大学生の頃にProgateを使ってプログラミングの知識を多少学んでおいたことが、今、とても役立っています。
JavaScriptやHTMLなど、少しでもプログラミングを使えるようになっていると、ちょっとしたコード修正などを人に頼まず自分で済ませることができます。業務の効率化にもつながりますし、仕事の幅も広がるので、すごく便利です。
-----これから挑戦したいこと・実現したいことなど、ビジョンを聞かせてください。
大粒来さん:会社の仕事においては、私が所属する法人プラン拡大に取り組むチームを会社の収益の柱に成長させたいです。
自分のキャリアの面では、もっと良い仕事ができるように、スキルや仕事のクオリティを日々上げていきたいと思っています。
これまでのキャリアを振り返ってみた時に、前職でも全く違う仕事をしていましたし、今の会社でも新しい部署に異動して新しい仕事をしているので、自分は“なんでも屋”タイプなのだと思いました。
これからも興味を持ったことにいろいろ挑戦し続けることで、それぞれのスキルのクオリティを高めていきたいです。
想いを口に出すことがチャンスにつながる
-----最後に、「前向きに成長し続けたい」と考えている同世代に向けてメッセージをいただけますか?
大粒来さん:興味を持ったことがあったら、とりあえずさわりだけでも実際にやってみることが大切だと思います。そうしないと、それが本当に自分に合うのか判断することもできないのではないでしょうか。
また、自分の“やってみたい”という想いを声に出すことも重要だと考えています。小出しで良いので「○○に興味があります」と誰かに伝えていると、チャンスが回ってくることがあります。
ぜひ、いろいろな興味を声に出して、実際に挑戦してみてください。
「ここで働きたい」と思った企業が希望職種の募集をしていなくても諦めず、別の職種からジョインし、働きながらチャンスを切り拓いていった大粒来さん。前向きに力強く挑戦している姿に勇気をもらいました。
もし、興味のあること・挑戦したいことがあるのなら、チャンスが向こうからやってくるのを待ち続けるのではなく、その想いを言葉にする、少しでも関係のある仕事に手を挙げるなど、自分の関心ややる気をアピールするための行動をしてみてはいかがでしょうか。
そうすることで、希望していた職種や仕事につながる道を切り拓くチャンスをつくることができるかもしれません。
出典元:株式会社Progate
出典元:Progate
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