これから始まる長いキャリア。「明確なビジョンがまだない」「周りに流されて、なんとなく就活・転職活動している」など、キャリアの軸や目標を見つけられず不安や焦りを感じている若者は少なくないのでは?
株式会社MAP 新卒2年目の笹森芳輝さん(23)も、就活を始めた当初はキャリアの軸もやりたいことも分からず手探り状態だったとか。しかし、ある出来事をきっかけに自分の方向性・就活の進め方をクリアにすることができたといいます。
キャリアの軸をどのように見つけたのか?キャリアの軸を見つけたことで人生がどう変わったのか?笹森さんに取材しました。
イキイキと働く社会を創る「MAP」
株式会社MAPは、「イキイキと働く社会を創る」を理念に、20・30代をメインターゲットに事業を展開する総合リクルーティング企業。
既卒・フリーター・第2新卒の転職を支援する「日本若者転職支援センター」などのエージェント事業をはじめ、人材教育やキャリア教育サポートなど、新たな雇用を創出する社会貢献性の高い新規事業を多数展開。
リクナビNEXT最優秀エージェント受賞・マイナビ転職エージェントサーチのTHE BEST MATCHING OF THE YEAR受賞・DODA Mapsの優秀エージェント受賞など、高い評価を得ています。
成長にこだわりつつも、手探りで就活
笹森さんは、2020年4月に同社に入社。現在は、日本若者転職支援センターのリクルーティングアドバイザー(RA)として企業への求職者紹介や求職者の面接対策・内定支援などを担当しています。
-----当初、手探りで就活されていたそうですが、どのような軸で就活していたのですか?気になっていた業界や職種はありましたか?
笹森さん:“営業職”という職種だけを軸に、幅広い業種の企業を見ていました。
営業を志望したのは、小学校から大学までスポーツをする中で培ったコミュニケーション能力や経験を仕事に活かせるのではないかと考えたからです。
-----こだわりたいと思っていたことはありましたか?
笹森さん:自己成長できる環境に身を置きたいと考えていました。
僕は北海道出身で大学は岩手県だったのですが、地方と東京のスピード感の差をさまざまな面で感じることがあり、“東京に出ること”と“スピード感を持って自己成長できる環境”にはこだわりたいと考えていました。
“なんとなくの選択”から脱却
「成長したい」という想いはあったものの、具体的なビジョンや目指す業界等はわからず、自分の考え・行動が間違った方向に進んでないか不安になることもあったそう。
しかし、新卒向けエージェントに出会ったことで、自身の方向性や就活の進め方がクリアになったといいます。
-----就活でエージェントを活用するようになったタイミング・きっかけは?
笹森さん:大学3年の終わり頃、所属していた大学のラクロス部に、もともと人材エージェントとして活動していたコーチが就任したのがきっかけです。
-----エージェントを活用したことで就活がどのように変化しましたか?
笹森さん:まずは、徹底的に自己分析することからスタートしました。
「これまで自分はどんなことに不満を感じていたのか」「どういったことに喜びを感じていたのか」などを過去から深堀りするうちに、自分の現状や目指す姿などがだんだんと見えてきて、「人材業界にフォーカスしたい」という新しい軸を持つことができました。
-----人材業界にフォーカスしたいと思った理由は?
笹森さん:自己分析する中で、キャリア教育の重要性に気づいたからです。
僕は小学校の頃からずっと、自分の明確なビジョンがわかっていなかったので、“なんとなく”選択し続けていました。
大学では理工学部に所属していたのですが、その進路を選んだのも数学や物理がなんとなく得意だったからです。そのため、入学後は専攻内容にあまり興味を持てず、就活でも技術職に就きたいとは思いませんでした。
しかし、もし仮に、“なんとなく”ではなくきちんとキャリアや目的を考えた上で大学で学ぶことができていたら、もっと自分の将来の選択肢が広がり、モチベーションを持てたかもしれません。
この経験からキャリア教育に関心を持つようになり、人材業界に就職したいと思うようになりました。
中でも若手の転職支援に興味を持ったのは、キャリア教育という道に進むにあたって、まずは実際に若者のリアルな声や考え方を吸収したいと考えたからです。
目標から逆算した成長ができるか
-----数ある企業の中からMAPを選んだ決め手を聞かせてください。
笹森さん:「若手に特化した総合人材紹介を展開していること」「自己成長できる環境」「面接の雰囲気」の3つです。
僕は「将来的に地方の若手キャリア教育に携わりたい」「地元・北海道に還元したい」という目標を持っているので、その目標から逆算した成長ができるかを重視しました。
MAPは若手に特化した人材紹介事業を展開しているので、ここで働くことは自分の“こうなりたい”という姿につながっていきます。
また、新卒2年目で新拠点の立ち上げに携わった社員がいること、ベンチャーなので幅広い経験を詰めることなど自己成長できる環境も整っています。
面接の雰囲気という点では、MAPの面接担当者は就活で出会った他のどの企業よりもヒアリング能力が突出していました。「将来、地元である北海道に還元したい」という想いに共感していただき、後押しする言葉をもらえたことも大きな決め手になりました。
選択をした時の覚悟に立ち返る
-----入社後、新卒社員としてどのように仕事に取り組んできましたか?
笹森さん:経験値を積んで成長するために意識していたのは、お客様との接点数を増やすことです。
活躍している先輩のコミュニケーション方法や仕事の進め方を参考に“新規のテレアポを1日100件以上かける”という目標を設定し、アポが取れた企業にヒアリングや商談を実施。
そのように実践を積み重ねることでコミュニケーション能力や相手のニーズを探るヒアリング能力を磨き、知識や経験を積み上げ、お客様の視点に立って話す力を身につけていきました。
-----入社してからこれまで、挫折しそうになったことはありますか?
笹森さん:コロナ禍の影響もあって、実績を上げるまでに時間がかかってしまったことです。
-----それをどう改善しましたか?
笹森さん:シンプルに、“目の前にいる一つひとつの企業や求職者を支援してマッチングを実現する”ことを意識したことが改善につながりました。
僕は入社直後、成長したいという気持ちが強すぎたため、「自分は今、どの立ち位置にいるんだろう」と周りと自分を比べることばかりに気を取られていました。
そんなある時、先輩から「大切なのは自分の立ち位置ではなく、目の前の企業や求職者に向き合うことだよ」とアドバイスしていただき、自分がそれまで自己成長や設定した目標に捉われすぎて、一番大切なお客様にきちんと向き合えていなかったことに気がつきました。
そうして、シンプルに一つの企業・一人の求職者に向き合ってマッチングを実現するにはどうしたらいいのかを考えて行動するようになった結果、次第に実績がついてきました。
-----モチベーションをどう維持していますか?
笹森さん:「自分の“こうありたい”を実現するためにこの会社に入った」「やりたいことを実現させるためには、この仕事が必要なんだ」といった風に、ここで働く選択をした時の覚悟に立ちかえっています。
自分が今やっていることは、ゴールから逆算して考えた時に必要なことです。就活での徹底的な自己分析や棚卸しが、仕事をする上でのモチベーションにもつながっています。
「地元に還元」という目標に向け、積極的に挑戦
-----これからどのように成長し、何を実現したいですか?ビジョンを聞かせてください。
笹森さん:一つの企業・一人の求職者にフォーカスしている段階からステップアップして、より多くの企業と求職者のマッチングを実現させて経験を積んでいきたいです。
また、「地元に還元する」という目標に向けて、弊社がNPOや自治体と協力して行っている就労支援にも新しく携わり、積極的にいろいろなことに挑戦していきたいと思っています。
-----キャリアに迷ったり不安を感じたりしている同世代に向けて、メッセージをお願いします。
笹森さん:僕も最初は手探りでキャリアを模索していましたが、エージェントに出会ったことで選択肢が広がり考え方も変えることができました。
誰かに相談することで拓ける道があります。キャリアに迷いや不安を感じているのでしたら、ぜひ、私たちにご相談いただければと思います。
徹底的な自己分析によりキャリアの軸を見つけ出し、“なんとなく”の選択から脱却できた笹森さん。
また、徹底した自己分析により見つけたビジョンやキャリアの軸は、仕事をする上でのモチベーションにもなり成長を後押ししてくれているそうです。
「自分はこのままでいいのか?」と不安や焦りを感じているのなら、一度立ち止まって徹底的に自己分析してみると、自分らしいキャリアを力強く切り拓いていくための道筋が見えてくるかもしれませんね。
出典元:株式会社MAP
出典元:日本若者転職支援センター
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