社会人としての第一歩であるファーストキャリア。大切なことだからこそ、「どの会社・仕事を選べばよいかわからない」「なかなか納得できる企業に出会えない」と悩んではいませんか?
ビジョンの実現に向けて前向きに仕事に取り組んでいる若手ビジネスパーソンは、どのようにファーストキャリを選んだのでしょうか。
株式会社ユナイテッドウィルの近藤ほの夏さん(23)は、当初はイベント・広告業界を志望していましたが、就活を進める中で出会った「社長メシ」に強く共感し、同社への入社を決断しました。
ファーストキャリアを決めるにあたって、こだわったこととは?入社した会社で、今どのように仕事に向き合っているのか?近藤さんに取材しました。
新しい就職・転職のカタチ「社長メシ」
株式会社ユナイテッドウィルは「WILL TO INNOVATION~意志からイノベーションを起こす~」を理念に、学生と社長を直接つなげるC2C採用マッチングアプリ「社長メシ」などを展開しています。
社長メシは、デスクを挟んだ重苦しい面接ではなく、テーブルを囲んで社長と直接語り合って深い理解を得ることができる新しい就活のカタチとして注目を集めており、今年5月時点で3万5000人を超える学生と500人を超える社長が利用。累計食事回数は700回に上るそうです。
2020年5月には、社会人版の転職マッチングサービス「社長メシ for 社会人」も正式リリース。
コロナ禍においては、zoomを活用したセミナー型での開催や、各自食事を用意してのオンライン飲み会型での開催など、オンライン開催を推奨。また、対面型で開催する場合には、感染症対策を講じた上で密にならない場所でマスク会食を行うなどの配慮を行っているとのことです。
就活では約100社の説明会に参加
近藤さんは、就活では広告・イベント業界を軸に幅広い業界を視野に入れ、1年弱で約100社の説明会に参加。
内定をいくつか貰ったものの、納得いくファーストキャリアを決断できずにモヤモヤしていたところ、学生として参加した「社長メシ」に惹かれ、ユナイテッドウィルに新卒で入社しました。
現在は、カスタマーサクセス兼マーケティング担当として、社長メシを利用している経営者・採用担当者のサポートや同社が展開するエージェントサービスを利用する学生への対応、集客などを担当しているそうです。
-----就活を始めた当初は、どのようなキャリアを思い描いていましたか?
近藤さん:父親が音楽関係の仕事をしていたため、幼いころからライブ等によく連れて行ってもらっていました。
その思い出があったことや、父親の仕事が誇らしかったこと、父親が楽しそうに働く姿を見ていたことなどから、「私も父親と同じような仕事がしたい」という想いで就活をスタートしました。
-----約100社の説明会に参加したそうですが、他にどのような業界を視野に入れていましたか?
近藤さん:“人々の生活に必ずしも必要ではないけど、プラスアルファの豊かさ・幸せを提供する会社”を軸に、エンタメ業界やメーカー、空間づくりを手がける不動産会社、ウェディング会社など幅広い業界の説明会に参加しました。
日本の就活を変えるサービスに共感
-----ファーストキャリアとして、ユナイテッドウィルを選んだ決め手は?
近藤さん:「社長メシ」というサービスに強く共感し、「このサービスをもっと大きくしたい」「この会社に入りたい」と思えたことが一番の決め手です。
就活をする中で「1時間程度の面接で、私の何が分かるんだろう」と疑問に感じたり、能力があるにもかかわらず面接が苦手で就活に失敗する学生を目の当たりにしたことなどから、既存の就活のやり方に違和感を覚えるようになっていました。
そのような中、友人の紹介で知った社長メシをダウンロードし、社長メシの生みの親である佐々木社長の社長メシに参加し、「既存の就活の違和感を解消するために社長メシを創った」という話を聞いて強く共感。「社長メシを通じて、日本の就活のカタチを変えていこうとしているこの会社で働きたい!」と入社を決めました。
他の約100社の説明会では味わえなかった共感を、ユナイテッドウィルで初めて感じることができたのです。
-----ファーストキャリアを選ぶにあたってこだわったことは?
近藤さん:最初にお話しした“プラスアルファの幸せを提供できる”という点に加え、若いうちからしっかりキャリアを身に付けることができるかを重視していました。
私は一生働いていたいと思っていますが、子どもが生まれたら小さいうちは一緒にいてあげたいとも思っています。
そのため、子育てによるブランクがあってもまた社会に戻ってこられるように、若いうちからスキルを身につけられる会社に入りたいと考えていました。
言われたことはすぐやる&仕事を溜め込まない
-----新入社員として心がけていることはありますか?
近藤さん:言われたことをすぐにやって、仕事をためないことです。
任された仕事には期日を設定し、優先順位をつけながら進めています。
-----入社して半年経ちましたが、どんなことに難しさを感じ、それをどう乗り越えていますか?
近藤さん:いろいろな困難がありました。社会人になる以前は「これは業務には直接関係しないだろう」と思っていたことにも難しさを感じることがあります。
特に課題だと感じているのは、学生時代は意識することがなかった話し方や質問の仕方などです。
例えば、「社長メシ」を利用されている社長さんにインタビューするにあたっての、相手にもっと気持ちよく話してもらうための聞き方や話し方などを、まさに今、いろいろと工夫して経験を積んで向上させている最中です。
-----仕事で悩んだ時は誰かに相談していますか?
近藤さん:社会人の先輩である親に相談してアドバイスを貰うことがあります。
特に心に残っているのは「やって後悔することはない」という言葉です。これから社会人として仕事をしていくにあたって、この考えを大切にしていきたいと思っています。
見返りがなくても、行動することが大切
-----これまでを振り返って、ためになった経験は何ですか?
近藤さん:学生のうちに、“行動したからといって、必ずしも見返りがあるわけではない”と気づけたことです。
私は学生時代、運動部のマネージャーをしていたのですが、マネージャーの仕事はやって当然とされることが多く、やったことにすら気づいてもらえないことも多々ありました。
当時はそれを辛く感じたこともありましたが、全ての行動に見返りが付いてこないのは社会に出ても同じです。努力しても感謝してもらえないこともありますし、結果が出ないこともあります。
それでも、ちゃんとやることが大切ですし、自分のがんばる姿を見ている人は絶対いる。そのことに学生時代に気づけたのが、すごく良かったと思います。
-----モチベーションをどうやって維持していますか?
近藤さん:自分が利用者だったころに感じていた社長メシの良さや、価値を思い出すことです。
普段は簡単には会うことができない“社長”と直接話すことができる。しかも、美味しい食事をごちそうしていただいた上で、内定までもらえる。「世界中の学生に使ってほしい!」と思うほど良いサービスだと考えています。
運営側になったことで、ユーザー目線から見たサービスの良さを見失ってしまいそうになるときもありますが、自分が使っていたころの気持ちを改めて思い出すことで、「もっと多くの人に広めていきたい!」「そのために、もっと良いものにしていこう!」と思うことができています。
人が集まる「蛍光灯人間」へ
近藤さんはTwitterのプロフィールに「蛍光灯人間になりたい」という決意を記しています。
-----蛍光灯人間とは?ビジョンを聞かせてください。
近藤さん:光に虫が集まってくるように、人が集まってくるような人間になりたいです。
学生時代に、友達から「あなたの周りには、常に人が集まっているよね」と言ってもらえたのがとても嬉しく、社会人になってからも“人を引き寄せることができる人間”であり続けたいと思うようになりました。
ただ、学生時代と社会人では“人を引き寄せることができる基準”は違います。
社会人として人が集まってくる人間とは、仕事ができたり、結果を出せたり、面倒見が良かったり、周りの人に配慮できたりする人間だと思っています。
今は目の前の仕事でいっぱいいっぱいですが、もっと経験を積んで成長し、結果を出すことで、常に人の期待を超えることができるような人間、人が集まってくる人間になりたいです。
「プラスアルファの幸せを提供したい」という軸のもと、さまざまな業界・会社を見ることで、心から共感できる企業に出会えた近藤さん。「社長メシ」が、これから日本の就活をどのように変えていくのか楽しみです。
もしかしたら、今、あなたが興味を持っている業種や職種のほかにも、自分のビジョン・軸と重なるサービスや理念を持つ会社があるかもしれません。
「これは譲れない」「これを実現したい」という軸を大切に、業種や職種にこだわらずに就職先を選ぶのも、ファーストキャリアを選ぶ一つの方法なのかもしれませんね。
出典元:ユナイテッドウィル
出典元:社長メシ
出典元:社長メシ for 社会人
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