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自分の選択は自分がコントロールする…「白潟総研」25歳社員に学ぶ“想いを伝えること”の大切さ

長澤まき

2021/08/31(最終更新日:2021/08/31)


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提供:白潟総合研究所株式会社/田代夏輝さん

「意見があるけど、場の雰囲気を壊すのが怖くて口に出せない」「アイデアが浮かんでも、自信がないので言わない」など、言いたいことをなかなか言えずにいる若手ビジネスパーソンは少なくないのでは?

白潟総合研究所株式会社 新卒1期生の田代夏輝さん(25歳)は、学生時代から現在まで、自分の想いや考えを素直に伝えることで自らの道を切り拓いてきました。

自分のキャリアをどのように選択してきたのか?自分の想いやアイデアを口にすることで、どんなメリットがあったのか?田代さんに取材しました。

中小ベンチャーの社長を元気に「白潟総研」

白潟総合研究所株式会社は、「中小ベンチャー企業の社長を元気にする!」という存在意義を追求すべく誕生した、中小・ベンチャー企業における人と悩みの解決を行う総合型コンサルティングファーム。

同社が2020年にリリースした次世代教育研修サービス「オーディオクラブ」は、中小企業に上質な社内研修を提供する定額制のサービスです。

経営スキル・マネジメントスキル・ビジネススキルなど100テーマ以上のベテラン講師によるライブ型のリアルセミナーを、いつでも気軽に受講できるリアルタイム×参加型サービスとして注目を集め、今年5月には累計受講者数が2000人を突破しました。

代表だからこその悩みに寄り添いたい

田代さんは、2019年4月に新卒1期生として同社に入社。

当初は1年間内定者インターンとして働き、2020年4月に新卒入社する予定でしたが、大学を中退して同社に入社する道を選びました。現在は、コンサルティング・マーケティング・採用など幅広い仕事を担当しています。

-----就活を始めた頃、どのようなキャリアを思い描いていましたか?

田代さん:中小企業に就職して、中小企業向けのコンサルティングの仕事をしたいと考えていました。

コンサルタントを志したのは、大学時代の学生団体での経験がきっかけになっています。

学生団体を立ち上げたものの、当初はなかなか軌道に乗らず、組織も上手く回らないことから組織編成を行い、代表を交代し、僕も幹部として新たな代表と共に組織運営に携わりました。

そうしたところ、代表には代表だからこその悩みがあること、また、これまで自分は代表だからこその悩みに気づけていなかったことがわかり、「トップに寄り添いたい」という想いが芽生え、コンサルタントを志すようになりました。

-----“中小企業”に特化したコンサルを志望した理由は?

田代さん:中小企業向けコンサルのほうが、経営者により近い距離感で寄り添うことができると思ったからです。

また、大学時代に大手から中小まで複数の企業でインターンした経験から、「自分は、幅広い仕事を手がけることができる中小企業のほうが合っているのではないか」「中小企業のほうが、自分の働きが会社に反映されやすいのではないか」と考え、自分が入社する会社自体も中小企業を志望しました。

-----数ある会社の中から、同社を選んだ決め手は?

田代さん:就活時、ビジネスサイトで「東京 中小 コンサル」と検索して、検索結果に出てきた全ての企業にエントリーしました。

そうして、選考過程で各社に「なぜ、ビジネス経験豊富な社会人経験者ではなく、新卒社員をコンサルタントとして雇うのですか?」という疑問をぶつけたのですが、その疑問に一番納得のいく答えをくれたのが白潟総合研究所でした。

このことから、「この会社でなら、納得して働いて行けるのではないか」と思えたこと。また、採用面談で社長が自社の課題を赤裸々に説明してくれる姿を見て、経営者としての器量の大きさに魅力を感じたことが、白潟総合研究所を選んだ決め手です。

提供:白潟総合研究所株式会社/田代夏輝さん

自分がより成長できる道を選び、中退

-----大学を中退して、同社に入社することを決断したのはなぜですか?

田代さん:“大学に通いつつインターンとして働く道”と“中退して社員として働く道”の、どちらがより成長できるかを考え、就職を選びました。

-----大学卒業の資格がなくなることに迷いはありませんでしたか?

田代さん:仕事に影響が出ないか、迷惑にならないか、という点では心配しましたが、大卒の資格がなくなること自体はもったいないとは思いませんでした。

-----田代さんの決断を、会社は快く受け入れてくれましたか?

田代さん:最初は大学を卒業することを勧められましたが、最終的には受け入れていただけました。

自分の人生は自分がコントロール

-----就職先選び、大学中退など、田代さんが自分のキャリアを考えるにあたって大切にした「軸」は?

田代さん:一番大切にしているのは、「自分の選択は自分がコントロールしたい」という想いです。

「どんな選択肢を持つのか」「誰の意見を聞き、どう判断するのか」といったことを自分でコントロールすることが、自分の人生をコントロールすることにつながると考えています。

-----そう思うようになったきっかけは?

田代さん:僕は子どもの頃から「知りたい」「勉強したい」「話を聞きたい」といった意欲が強く、高校は進学校に進んだのですが、そこで出会った友人や先輩は、進学先として東大や京大といったいわゆる名門大学ばかりを希望していました。

勉強するメリットの一つとして「将来の選択肢を広げる」とよく言われていますが、実際には進学校の生徒たちの進路は似たり寄ったりで、僕が進路として専門学校やそこまで名門とされていない大学を候補にしたところ周囲から大きな反対にあいました。

このことから、「選択肢を広げようとして、逆に選択肢が狭まっているのではないか?」と疑問を持つようになり、「これまでの実績や現在置かれているブランドに縛られるのではなく、本当に自分が魅力を感じる道に進みたい」「自分の人生は自分でコントロールしたい」という想いが強くなっていきました。

提供:白潟総合研究所株式会社/田代夏輝さん

「嫌だ」と伝えたことで、新しい道が開けた

田代さんは入社後、まず新規開拓営業に配属されました。

わからないことだらけながらも、「まずは行動してみよう」「やってみた結果を次につなげていこう」と考え、言われたこと・できそうなこと・やったほうがいいと思ったことに積極的に取り組みましたが、同じことを淡々と繰り返すのが苦手だったことやテレアポが上手くできなかったことから、次第に営業の仕事が苦痛になっていったそうです。

-----その悩みを、どうやって乗り越えたのですか?

田代さん:自分では乗り越えることができなかったので、社員会議の際に、皆の前で「営業の仕事は嫌だ」と自分の気持ちを伝えました。

すると、社長が部署移動を提案してくれ、マーケティング部を新設してそこに配属させてもらえることになりました。

コンサルタントファームには、「Up or Out(昇進するか、さもなくば退職するか)」という特有の風潮がありますが、弊社の考え方は「Up or Move」。

活躍できるなら昇進させるし、そうでないのなら、活躍できる場所をつくるという考え方です。

正直、「自分は社会人に向いていないのでは?」「毎日同じことを繰り返すのは苦痛なので、会社を辞めた方がいいのでは?」と思う時期もありましたが、この経験から会社が自分に活躍する場を作ってくれていることを実感でき、やる気がアップしました。

自分の考え・気づきを素直に伝える

悩みに寄り添って解決方法を一緒に考えてもらえるほどの人間関係を、入社してまもない田代さんはどうやって築いたのでしょうか。

-----新卒入社した会社で人間関係を築くために、心がけたことはありますか?

田代さん:最初は互いが互いのことを何もわかっていない状態なので、「今、こういうことを考えています」「こういうことにモヤモヤしています」と、自分の考えを洗いざらい話すようにしていました。

自分が上司側だったら、何でも話してくれた方がアドバイスもマネジメントもしやすいだろうと考えてのことです。結果として、それをくみ取ってくれる上司陣だったので、早く良い人間関係を築くことができたと思います。

提供:白潟総合研究所株式会社/田代夏輝さん

背伸びせず、若者らしさを活かしてみては

-----最後に、これまでを振り返って「これはやって良かった」と思うことを教えてください。

田代さん:2つあります。

まずは、若者だからこその視点を大切にすることです。

僕は、「新人ならではの視点や意見が役に立つことがあるかも知れない」「新人だからこその会社貢献ができるかもしれない」と考え、思いついたことや気づいたことがあれば、言いにくいことでも積極的に発言するようにしています。

例えば、白潟総合研究所はもともとはTwitterを活用していませんでしたが、ナンバー2が「Twitterを始めてみよう」と言い出した時に、私のTwitter経験を社内に展開しました。世代的に、そもそもTwitterの使い方すら知らないメンバーも多かったので、当時は新人の私でも社内で結構役に立てたのではないかと思います。

その後、会社としてTwitterを活用するようになり、それが営業やマーケ、採用などさまざまな面での効果につながりました。

変に背伸びした提案をするのではなく、自分の等身大の感覚を大切に提案したことで、自分ならではの貢献ができたと思います。

-----もう一つは?

田代さん:自分の想いや意見、考えを、ためらわずに発言することです。

誰しも、その人ならではの立場・役割を持っていて、その立ち位置だからこそ見えてくる世界があると思います。

一人ひとりが持っている情報量は少なくても、皆がそれぞれの視点や意見を発言し、各々の情報を共有すれば、全体としての情報量を増やすことができるのではないでしょうか。

確かに、せっかく意見やアイデアを発言したのに却下されることもあるでしょう。でも、100回に1回くらいはその発言が役に立つことがあるかもしれません。

提供:白潟総合研究所株式会社/田代夏輝さん

進学や就職、配属、日々の仕事など、さまざまなステージで、自分の想いを素直に伝えることで自らの道を切り拓いてきた田代さん。

つい「目立ったことはしたくない」「周りに合わせたい」「空気を壊したくない」等考えて、発言を控えてしまう若手ビジネスパーソンも多いでしょうが、率直に伝えることで仕事の悩み解消や会社への貢献につながることもあるかもしれません。

「自分の考えや気づき、アイデアは、あっけらかんと伝えてみる」という田代さんの力強いキャリアの切り拓き方・仕事への向き合い方を参考にしてみてはいかがでしょうか。

出典元:白潟総合研究所
出典元:オーディオセミナークラブ

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