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「なんとかする力」で旅も仕事も楽しむ!TABIPPO唯一の新卒社員が、仕事のプレッシャーを乗り越えた方法

長澤まき

2021/02/20(最終更新日:2021/02/20)


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提供:株式会社TABIPPO/西脇謙志さん

入社した会社で、周りに自分と似たような立場の人がおらず、「心細い」「どう行動すればいいか分からない」と悩んでいる若手ビジネスパーソンは少なくないのではないでしょうか。

旅を広める会社・株式会社TABIPPOの西脇謙志さんは、同社唯一の新卒社員。2020年4月に入社し、現在は同じ部署の2人の先輩とともに、営業として活動しています。

唯一の新卒社員というプレッシャーにどのように向き合い、仕事に取り組んでいるのか。西脇さんに取材しました。

日本に旅を広める「TABIPPO」

TABIPPOは、世界一周の旅を経験した旅人が、日本に旅を広めるために作った会社。

「もっとたくさんの人に、旅への一歩を踏み出してほしい」という想いのもと、旅の総合WEBメディア「TABIPPO.NET」の運営や、旅に関する書籍の制作協力、オーストラリア政府観光局と共にツーリズムゼミを開講するなど、旅を軸としたさまざまな事業を展開しています。

今年2月には、長野県の中部山岳国立公園・乗鞍高原でのワーケーションプログラムの提供を開始。現在、2月中旬から下旬にかけて実施するモニターツアーへの参加者を一般公募しています。

インターンを経て、唯一の新卒社員に

同社唯一の新卒社員である西脇さんは、もともとはTABIPPO学生支部のメンバーとして2年ほど活動した後、同支部に参加している学生たちのマネジメントやもっと深い業務に携わりたいと考え、同社でインターンシップをスタート。

インターンとして9カ月ほど活動し、そのまま2020年4月に社員として入社。現在は営業として、若年層の旅行好きコミュニティを活かして企業のマーケティングを支援する業務に取り組んでいます。

-----インターンから、そのまま就職した経緯を教えてください。

西脇さん:インターンとして働く中で、会社で働いている先輩方の姿を間近で見て、「自分も早く働きたい」と思うようになりました。

その想いを、当時のインターンの上司に相談したところ、ちょうど会社が人材の採用を検討しているところだと教えてもらうことができました。

その時、僕は大学4年生だったのですが、自分のキャリアなどについていろいろと考えた結果、いち早く働きたいという想いを優先させ、大学を中退して同社に入社することに決めました。

-----どのようなキャリアを思い描いて入社したのですか?

西脇さん:昔から、AIに代替されないスキルを身に着けることが大切だと考えていました。

そのためには、人の心を動かすスキルやマネジメントなどのスキルが重要になるのではないかと考え、そういったポストを早く任せてもらえるベンチャー企業で働きたいと考えていました。

提供:株式会社TABIPPO

目標を実現するために試行錯誤

社員として採用されたということは、それだけ西脇さんの学生支部やインターンにおける働きぶりや人柄が会社から評価されたということでしょう。

-----当時、どのような目標を持ち、どのような心掛けで仕事に取り組んでいましたか。

西脇さん:「学生に旅を広めたい」「TABIPPO学生支部の価値を高めたい」という目標を持って、活動に取り組んでいました。

TABIPPO学生支部では、毎年、およそ1万人の学生が参加するイベント「BackpackFESTA」を開催しています。

僕はもともとは、人を集めたり企画したりするスキルを全く持っていませんでしたが、同イベントを開催するにあたって、参加者を集める・学生が旅に行きたくなるようなコンテンツを届けるといった目標をどうすれば実現できるのかを徹底的に考え、メンバー同士で試行錯誤を重ねました。

なお、今年の「BackpackFESTA 2021」は2月28日(日)・3月6日(土)・3月7日(日)に、完全オンラインにて開催します。

株式会社TABIPPO/BackpackFESTA2019(2019年2月撮影)

小さな成功体験を繰り返し自信をつけた

-----唯一の新卒社員として、プレッシャーや不安はありませんでしたか?また、それをどのように乗り越えてきましたか。

西脇さん:プレッシャーや不安はすごくありました。

僕は営業チームに所属しているのですが、新卒であっても成果を残すことが求められます。

プレッシャーや不安を乗り越えるために、入社直後は、小さくてもいいのでとにかく成功体験を積んで自信をつけるように心がけました。

何もできない状況からのスタートだったので、「対企業宛てにメールを送ることができるようになった」「アポを獲得できた」「商談ができるようになった」「提案を出せるようになった」「受注できた」など、小さな積み重ねを繰り返し、仕事の質の向上を目指しました。

そうするうちに、不安や恐れが小さくなっていったように思えます。

-----立場も年齢も違う先輩たちとコミュニケーションをとって円滑に仕事をしていくにあたって、どんなことに気をつけましたか?

西脇さん:入社後は、セールスの先輩の横にずっと付いて、先輩の働きぶりを見るようにしていました。また、何が分からないのかもわからない状況だったので、抽象的な相談でもすぐに先輩に聞くようにしていました。

自分のテンションが上がることを仕事に

西脇さんは、20代のうちに社会で活躍できるスキルを身につけることを一つの目標にしているそうです。

-----それを実現するために、現在はどのようなことに取り組んでいますか?

西脇さん:マネジメントスキルを身に付け、20代後半頃にはマネジメントに関わるポジションに就くことができるよう、現在は、その基礎となる営業業務に頑張って取り組んでいます。

現在担当している営業としてのスキルも、後々自分がマネジメント側に回った際に役立つと考えています。

-----西脇さんにとって「働く」とは、どのようなことですか?仕事への向き合い方・考え方を聞かせてください。

西脇さん:ワークライフバランスという言葉がありますが、携帯電話やネットなどが発達している現代においては、“働くこと(ワーク)”と“プライベート(ライフ)”を完全に切り離すことは難しく、働くこともプライベートの延長線上にあると思います。

ですので、ワークとライフを切り分けるのではなく、自分のテンションが上がることを仕事にして、プライベートの延長線上として“働く”に向き合った方が、人生は楽しくなるのではないかと考えています。

提供:株式会社TABIPPO/西脇謙志さん

「なんとかする力」で逆境を乗り越える

また、西脇さんは、旅を通して身につけることができる経験や力は、ビジネスにおいても活きてくると話します。

西脇さんは学生時代に旅の魅力にはまり、アジア圏を中心に8カ国に渡航。非日常なことが当然のように起こる旅を経験したことで、逆境を乗り越える「なんとかする力」を身に付けることができたそうです。

-----「なんとかする力」は、具体的にどのような体験を経て身についたのですか?

西脇さん:不測の事態や予測不可能なことが起こり続けるのが旅です。

日本で1度目の緊急事態宣言が出される直前の2020年3月頃、僕はスリランカにいたのですが、訪れていた都市で突如ロックダウンが実施されました。

情報を仕入れようにもニュースの言葉が分からない、食事をとる飲食店も開いていないという状況でしたが、周囲とも協力し、試行錯誤した末、日本に戻ってくることが出来ました。

このような経験から得た、「生きる」という目標に向けてとにかく行動する「なんとかする力」は、ビジネスにおいても役立つのではないかと思います。

-----最後に、自分の可能性を信じ切れずに諦めてしまっている・もしくは諦めそうになっている、同世代に向けて一言いただけますか?

西脇さん:やりたいこと・成し遂げたいことに向かって走り続けることが大切なのではないかと思います。

自分は大学受験時に、模試では最も低い判定しか出たことがなかったのですが、目標に向かって一生懸命行動することで、第一志望の大学に現役で合格することができました。

皆、同じ人間なので、潜在能力や可能性は同等に秘めているのではないかと思います。なので、自分のことを信じ切って、目標や成し遂げたいことに向き合い、走り続けることができるかどうかということこそが大切なのではないでしょうか。

提供:株式会社TABIPPO

先が見え辛い状況でも、自分のビジョンや自分自身を信じ、行動に移すことで道を切り開いてきた西脇さん。

さまざまな困難や思いがけない出来事も楽しみの1つである旅のように、仕事やキャリアづくりにおいても、目標を達成するにあたって遭遇する多くの課題や困難を楽しんで乗り越えていくことこそが、より人生を楽しむための秘訣なのかもしれません。

出典元:TABIPPO
出典元:TABIPPO/西脇謙志さん
出典元:リトリート型ワーケーションin乗鞍高原
出典元:BackpackFESTA2021

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