1. 高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 1番目の画像

 自分の『猫舌』にずいぶん悩まされてきた。

 友人はすでにこんな私の舌事情を把握してくれていて、黙って先に食べ始めるのだけど、初めて食事に行く人の場合。これが困る。

 煮込み、ラーメン、ネギマのねぎ、チーズのなんたら焼き。世にはアツウマいものがありすぎる。猫舌でない人はそう意識しないかもしれないが、どれもこれも、けっこう熱い。

 そんなときは、まず皿にとり分け、姿勢を正し、料理が冷めるまでじっと待つ。ひと晩寝かせんのかいな、と言わんばかりの相手の顔をよそにただただ待つ。

 ここで気をつけなければいけないのは、猫舌じゃない人からの優しい助言である。

「もう熱くないよ」

 まだ私が可愛い時はよくその言葉を信じて食べていたが、ほとんどまだギンギンに熱くて「熱いやんけ!!」と口内火傷しながら相手に不信感を抱くことがよくあった。信じてはいけない。

 でも、同じ人間なのに不思議だ。自分ほどの猫舌はそう出会わないし、もしかして、数人に1人の繊細な舌を持つ、選ばれし者かもしれない。

 ちょっと期待しながらネットで「猫舌  なぜ」で調べると、「熱に対する舌の強さに個体差はほぼない。ただ舌使いが下手な人」「なんなら親の躾が悪い」みたいなことが書いてあり、その舌の専門家みたいなやつの顔を覚えて、そっとブラウザを閉じた。

 さて、なぜこんな舌の話を延々とたれているかというと、今回紹介したいのは我々猫舌族の大敵だからです。

 ここでは高円寺の好きな店を毎回紹介していますが、今回はこちら。

孫ちゃん上海焼き小籠包

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 2番目の画像

 ズバリ、焼き小籠包。ああ。

 餃子、春巻き、アップルパイ、何かに包んで熱を通しているだけで死ぬほど熱いというのに、小籠包きみはスープまで含んでいるでしょう。

 餃子は冷めてもそれはそれで美味しいけど、薄皮で汁気を包んだ小龍包の場合は、冷めると皮がふやけて破れてしまったり、皮にスープが染み込んでしまってあのよくある肉汁がジュワー! にならなかったりする。かと言って、熱々で食べるなんて、あんなの口内に爆弾放り込むようなもんです。カービィかよ。

 なので、これまでそんなに食べてきませんでした。でも今回だけは声を大にして言わせてほしい。

「孫ちゃん」の焼き小龍包は別だ。

 ことは数ヶ月前に遡る。孫ちゃんの焼き小籠包を土産でいただいた。そう、孫ちゃんはお持ち帰りができる。それも焼きたてホヤホヤではなく、焼いてパック詰めしたものが店前のショーケースに並べられている。え、小籠包でしょ? 肉汁ジュワーでしょ? 焼きたてじゃなくていいの!?

 しかしこれが美味しかった。とてつもなく美味しかった。

 冷えているのに肉汁はちゃんとたっぷり流れ出てきて、皮の焼き目が付いているところは香ばしく、手作り餃子のようにもちっと厚めに作られていて食べ応えがあった。焼きたてじゃないそれを自信満々に並べている理由がよく分かる。

 こうなると、ぜひ店で食べてみたい。というわけでやってきました。

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 3番目の画像

 孫ちゃんは高円寺駅北口から徒歩6分。庚申通り商店街の中にあります。

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 4番目の画像

 ここは刀削麺も有名で、ランチは刀削麺や中華粥が700円前後で食べられるので、昼間も賑わっています。

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 5番目の画像

 メニューは麻婆豆腐から酢豚まで定番の中華料理がずらり。だけど今日は焼き小籠包が食べたい。バイキングにあったらつい食べすぎちゃう大好きなゴマ団子も食べよう。どれも一個から注文できるのが嬉しいです。

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 6番目の画像
青島ビール、450えん。

 ビールは生モルツか青島(チンタオ)ビール。焼き小籠包だけ食べるときはモルツ、他の中華料理もつまむ人はさっぱりした青島ビールがいいと思います。

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 7番目の画像
焼き小籠包、4個400えん。ゴマ団子2個240えん。

 店舗ではオーダーが入ってから焼いてくれる。

 箸が入りやすいように焼き目は下になっていますが、裏返してみると片面はカリカリに焼かれています。厚めの皮をじっくり焼いているので、破けてスープが漏れでたりしないのかもしれません。

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 8番目の画像

 よく旅行記事や街の紹介記事で焼き小籠包の店を紹介しているのを見かけますが、納得。

 餃子より特別感があって、さらにはセイロで出される小籠包よりちょっとカジュアル。ちょうど良い。しかもあの肉汁。どうやってもいい画が撮れるのです。どうやっても……

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 9番目の画像

 あれ、撮れてない。

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 10番目の画像

 撮れてない。撮れてないよ。

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 11番目の画像

 全然撮れてませんでした。

 写真に収めることはできなかったのですが、この大ぶりの焼き小籠包から大量のスープが流れることは想像に容易いことと思います(すいません)。

 例のごとく、冷めるまで十分待機していただきましたが、やっぱり美味しい。大粒ですが、ぺろりと食べれちゃう。各卓に用意されている黒酢をかけても大変良いです。

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 12番目の画像
丁寧に食べ方が書いてある。
 ちなみにゴマ団子は、かなり柔らかめ。つきたての餅みたいに、びーっと伸びます。好みが分かれそうですが私は好き。
高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 13番目の画像

 孫ちゃんの店内は想像できる以上に外国人客ばかりです。高円寺の街並みから一歩店に足を踏み入れると、突然多言語祭りになるのでびっくりしないように。

 店員さんも急にお客さんに対して外国語で喋りかけだしたりするので「え、日本人じゃなかったん?」ていうくだりを店にいる間に多分3回くらいはすると思います。

高円寺、アルコールコール。冷めてもカリッもちっ焼き小籠包の店「孫ちゃん」 14番目の画像

 高円寺の孫ちゃん、おすすめです。

 猫舌の人も、ぜひお持ち帰りから召し上がってみてください。本当に美味しいよ! 

「孫ちゃん上海焼き小龍包」
電話:03-3339-1301
住所:東京都杉並区高円寺北3丁目34-13

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する