1. 米映画批評サイトで今年最高の99%を獲得!スリラー映画を超えた「ゲット・アウト」が衝撃的すぎ!!

米映画批評サイトで今年最高の99%を獲得!スリラー映画を超えた「ゲット・アウト」が衝撃的すぎ!!

 「全米が泣いた!」「今年最高のオープニング記録樹立!」「本年度アカデミー賞最有力!」……。日本公開を前に多くのハリウッド映画が用いる代表的なキャッチフレーズである。

 しかし、最近よく目にするのは、「映画サイト“Rotten Tomamoes”で90%の絶賛」というキャッチではないだろうか?

話題のサイト “Rotten Tomamoes”って?

 “Rotten Tomamoes”とは映画評論家による映画レビューを1箇所にまとめたサイトで、開設されたのは1999年のこと。アップされるのは全米の主なメディアから承認された一流評論家のレビューなので、信頼度はかなり高い。

 高評価を獲得した映画には新鮮な赤いトマトのアイコンが付けられ、ダメ映画には緑色の腐った(ロッテン)トマトのアイコンが付く。

 全レビューとの比率で肯定的レビューが多ければ当然パーセンテージは高く、否定論が多いと低く表示されるというルールだから、ある意味とても分かり易い。

現時点で今年最高の99%をゲット

 さて、その“Rotten Tomamoes”で今年最高の99%をゲットしたスリラー映画が近く日本でも公開される。

 「ゲット・アウト」だ。因みに、今年高評価を獲得した他作品とパーセンテージを見比べてみよう。

今年“Rotten Tomatoes”で高評価を得た映画のパーセンテージ

  • ラ・ラ・ランド 92%
  • メッセージ 94%
  • マンチェスター・バイ・ザ・シー 96%
  • ベイビー・ドライバー 93%
  • ワンダーウーマン 92%
  • ダンケルク 93%
  • ゲット・アウト 99%

 代表的なレビューを幾つか紹介しよう。

「観客のショックが劇場を揺らすことだろう」(テルマ・アダムス/ニューヨーク・オブザーバー)

「このタイトルにどれだけの意味が託されているか想像してみて欲しい」(アンソニー・レーン/ニューヨーカー)

「アメリカに於ける社会風刺映画に新風を巻き込む華麗な作品」(ニコラス・ルイス/Códigoespagueti)

「2000年代最高の恐怖映画」(マット・ブランソン/CREATIVE LOAFING)

「新鋭監督のジョーダン・ピールは新たなジャンル映画を確立した」(K・オースティン・コリンズ/The Ringer)

想像を覆す展開と複雑な後味

 様々な視点から100人中99人が絶賛する最高点獲得映画とは、どんな内容なのか? 物語は、こんな風に始まる。

 深夜の住宅街を歩いていた黒人青年が、突如、通りを走っていた車から出てきた何者かに襲われ、どこへともなく運び去られる。

 時が経ち、ニューヨークで暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家、クリスは、週末を白人の恋人、ローズの実家で過ごすため、彼女の両親が住む郊外へと車を走らせている。

 ローズは両親にクリスの肌の色について伝えてないらしく、クリスはそれが心配で仕方がない。たとえ、「うちの親は差別主義者じゃないから大丈夫」とローズに説明されても。

 途中で嫌な出来事がある。ローズが道路に飛び出してきた鹿を誤って撥ねてしまい、駆けつけてきた白人警官がクリスに無礼な態度を取ったのだ。ローズは警官の態度に激高するが、とりあえずクリスは従順に対応して大事には至らなかった。

 やがて、2人はローズの両親、ディーンとミッシーの盛大な歓迎を受け、広大な緑に囲まれた豪邸へと招き入れられる。

 しかし、何かがおかしい。ディーンの必要以上に黒人を持ち上げる発言、逆に、ローズの弟ジェイミーのクリスに対する露骨な敵意、一家に雇われた黒人の管理人ウォルターと、同じく家政婦ジョージナのまるでAIのような無表情、そして、深夜、精神科医でもあるミッシーがクリスに施す奇妙な催眠療法……。

 そこからの展開は、恐らくすべてのスリラーマニアの予想を覆すはず。

 猟奇殺人的幕開けから、一転ラブロマンスを経て、人種差別問題を扱った推理劇へとシフトするかに思われた物語が最終的に辿り着く未知なる領域の斬新さと、痛烈な皮肉と、随所に仕込まれた毒と、凍えるような恐怖は、確かに、これまでのスリラー映画にはなかったもの。百戦錬磨の批評家たちが唸ったのも頷ける。



新人監督を支えたジャンル映画の達人たち

 批評家たちから作品成功の立役者として名指された、これが監督デビューのジョーダン・ピールは、何と人気コメディアンとしてエミー賞獲得の経験もある38歳の新鋭。

 昔からホラー映画マニアだったというピールが自ら書いた脚本は、今、アメリカを覆う差別主義的または排他主義的風潮を恐怖のツールとして使い、それをある種の不条理へと昇華した点が絶妙だ。

 とは言え、新人監督の脇には、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズや、M・ナイト・シャマランの「ヴィジット」や「スプリット」等、歴代のヒットホラーを数多く手がけてきたジェイソン・ブラム以下、ジャンル映画の達人たちが控えている。

 そんな確かな土台の上に完成したニュースリラー、それが「ゲット・アウト」(出て行け!とは言い得て妙)なのだ。

【作品情報】
邦題:「ゲット・アウト」 原題:「GET OUT」
製作:ジェイソン・ブラム
監督・脚本:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー。ジョーンズ、キャサリン・キーナー
配給:東宝東和
公式HP:http://getout.jp
10月27日(金)TOHOシネマズ  シャンテ他、全国ロードショー
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