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【書き起こし】大学中退は正しい選択か? 中退経験のある米作家ライアン・ホリデーがアドバイス

森澤

2017/07/25(最終更新日:2017/07/25)


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 今回“Big Think”によるインタビューで取り上げられた人物は米作家ライアン・ホリデー氏である。彼は19歳で大学を中退し、自身の道を選択した。

 大学中退経験のあるホリデー氏は、「大学を中退することは人生を捨てること?(Is Dropping Out of College Throwing Your Life Away?)」というインタビュー動画で「ただ中退すること」と「目的をもって中退すること」の違いを、成功した中退者とも言えるビル・ゲイツ氏やマーク・ザッカーバーグ氏を引き合いに出し、悩める人々にアドバイスをした。

「中退のことを僕に相談する人は僕に中退しても大丈夫だと言ってほしいんだ」


僕にとって、大学に進学することは決まっていたことにすぎなかった。「頭が良くて、学校で良い成績を収められれば大学に行く。それが人生で成功する道だから」とね。これは多くの人に当てはまることだ。

大学は大好きだった。中退したのは、何も学業を軽んじたからではない。というのも、中退してからキャリア選択をしたわけじゃないってことなんだ。

研究補助者や芸能プロダクションの内定をもらっていて、これらの内定をきちんと天秤にかけた。

「大学卒業時にこれらの内定をもらえていたら、僕は大学に行ったことが正しかったと考えられる」と思えたんだ。これが僕個人としての中退理由。

「中退は恐ろしい経験だった」

数年前、「中退の体験が自分をどのように形付けたか」という内容の記事を書いたんだ。おもしろくも恐れ多いことは、今Googleで「大学 中退」と検索すると結構上位に出るんだよ。

だからほぼ毎日、大学に不満を持つ生徒たちが「大学 中退」と検索し、僕にメールをしてくる。多くの場合、彼らは僕に「大学を中退しても大丈夫」と言ってほしいんだ。

でもほとんどの場合、僕はそう言わない。まず中退はとても恐ろしい決断で、嫌な経験だったから。両親もその決断には不満を持っていたし、なんと言っても大変な経験だったから軽々しく勧めないよ。

「ただ中退すること」と「目的を持って中退すること」の違い

さらに、マーク・ザッカーバーグ氏はFacebookを作るために中退したわけではない。彼は在学中にFacebookを作り、夏は休学してカリフォルニアへ行き、中退する決断をした。それはビル・ゲイツ氏にしても同じ

本当に成功した大学中退者らは大学に通うという機会、生徒というステータスを利用している。彼らは在学中に始め、大学生活を続ける意義を見出せないほどの早さで成功したんだ。

大学は経験を積めるすばらしい場だと思う。最終的に200,000ドルの借金(奨学金)を持つことになるのは良いことではないが、したいことを定めるのには適切な場所だと思う。研究したりや学ぶことも安全にできる場だしね。

自分の子どもだったらなんて言うかわからない。大学に行かせるために、18年以上貯金をしなければならないのはとてつもないことに思える。

でも、「ただ中退する」のと「他のことをするために中退する」のは本質的に違う

仮に「単位を落としまくっていて、あなたみたいに大学を中退したい」というメールを受け取ったとする。僕だったら「いいや。その選択をし、大変な体験をする前に、大学で失敗した要因を解決しなければならない」と言うね。

大学中退への「悪印象」を減らす必要性

でも、こうも思う。これは物議を醸したけど、大学中退した若手起業家を支援するシール・フェローシップがあったね。大学が本当に正しい選択かどうか、その真価を問うのは大切で、大学を中退することによる「悪印象」を減らす必要があると思うんだ。

大学を中退する時、両親から「人生を無駄にする気? 信じられない」と言われるだろう。「でも、ビル・ゲイツは大丈夫だったじゃん」とは言えないよね。君はビル・ゲイツ氏ではないのだから。

実際、学位がなくても成功できるし、世間が思うほど難しいことではないよ。そして、現代の20歳そこらの青年が自分を試すのは今ほど難儀であるべきではないし、彼らがそうする際に「自分の人生を捨てている」と思わざるえないのはおかしいと思うんだ。

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