1. 壁や机に投影した映像をタッチ操作!「Xperia Touch」ファーストインプレッション

壁や机に投影した映像をタッチ操作!「Xperia Touch」ファーストインプレッション

 2016年にスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congressで、ソニーモバイルコミュニケーションズが、Xperiaブランドをスマホ以外の領域に広げていくことを発表してから早1年強。

 そこでコンセプトとして披露された、「Xperia Projector」が、「Xperia Touch」として日本で発売される。発売日は6月24日を予定。すでに予約も受け付けている。

ソニーモバイルの発表した新ジャンルの商品「Xperia Touch」

 Xperia Touchは、ソニーの超短焦点プロジェクターと、Androidを組み合わせた新しいジャンルの商品。23インチ台に投影した映像に、直接触れて操作できるのが最大の特徴だ。プロジェクターは焦点を定められる距離が短く、設置したすぐそばの、壁やテーブルに映像を映し出すことができる。

 タッチは、扇状に射出した赤外線とカメラで感知しており、スキャンのフレームレートを上げ、応答速度の高さを実現した。
床やテーブルに投影した映像を、直接触って操作できるのが最大の特徴。
 実際、Xperia Touchを触ってみると分かるが、指に対する映像の反応は驚くほどスムーズ。大画面タブレットなどと、ほとんど変わらない感覚で操作することができる。壁やテーブルに触れるだけで反応が返ってくるところに、新鮮さを感じる人も少なくないはずだ。

 駆動時間は1時間と短いが、バッテリーも内蔵しており、家の中のさまざまな部屋で利用可能。持ち運ぶだけで、その場にある平らなスペースをスマートデバイス化できる、近未来感のあふれるガジェットだ。

 OSにはAndroidを採用しており、Google Playも利用可能。タブレット対応アプリをそのまま使うことができるのは、大きなメリットと言えるだろう。

 マルチタッチは10点まで認識するため、複数人で集まってゲームをしたり、ピアノアプリを呼び出して演奏したりといった使い方にも対応する。タブレットが、そのまま23インチ程度まで大きくなったと考えれば、その使い勝手は理解しやすいだろう。
Androidアプリをそのまま使えて、10点マルチタッチにも対応しているため、さまざまなシーンに応用できる。
 また、投影する映像は、本体を壁から離すことで、最大80インチ程度まで拡大できる。スペック的には100ルーメンのため、部屋を暗くしないと映像が薄く見えてしまうのはネックだが、映画などのコンテンツを大画面で楽しむことが可能だ。

 Androidを採用したことはここでもメリットになっており、映画はGoogle Playから直接購入、レンタルできる。もちろん、Amazonのプライム・ビデオや、Netflixといったサービスにも対応する。
壁から離して設置すると、80インチ程度の大画面になる。
 ソニーモバイルは、スマートプロダクトを通じて、コミュニケーションのあり方を再定義しようとしている。昨年発売されたXperia Earは、外出先や移動中などに通知があっても、スマホに目を落とさずに済むというのがコンセプト。

 Xperia Touchを開発した背景には、スマホに遮られがちな、家族や友人とのコミュニケーションを作り出したいという思いがある。携帯電話やスマホの開発で、コミュニケーションにこだわってきたソニーモバイルが、次の形を模索しようとしているというわけだ。
コミュニケーションの「次の形」を作るのが、スマートプロダクトの目的。
 とは言え、スマートプロダクトは、まだ立ち上げたばかりのジャンルで、何が正解かは分かっていない。ソニーモバイルもユーザーのフィードバックを通じて、商品を改善していく方針を掲げている。

 ユーザーにとっては未知の分野にもなるため、タッチポイントの拡大にも力を注ぐ。実際、Xperia Touchは家電量販店などに展示するほか、BMWやビーム、ホテルオークラ福岡などの法人に導入。各社が接客ツールとして使うことで、ユーザーにXperia Touchの魅力を体験してもらう戦術を取る。

 スマートプロダクトは、展示会などでまずコンセプトを世に問い、フィードバックを踏まえて製品化するプロセスで開発されている。Xperia Touchが発表から製品化まで、1年かかったのはそのためだ。Xperia AgentやXperia Ear Open-Styleなど、まだ商品化されていないコンセプトも控えており、今後の展開も楽しみだ。

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