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ホリエモン「Googleの自動翻訳は圧倒的に進化したよね」その理由を詳しく解説!

野口直希

2017/04/03(最終更新日:2017/04/03)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「英語勉強は必要ない!?」〜vol.778〜』では、ホリエモンがAIでの翻訳技術の現状を解説。

 今回取り上げたのは、「現在、グローバル化によって英語を低年齢のうちから学ばせたいという保護者が増えているように感じます。堀江さんは、これから自動翻訳が発展していくことで英語を勉強しなくても簡単に世界中の人とコミュニケーションを取れるようになると思われますか? そうなると英語教育の需要は減っていくのでしょうか? お考えをお聞かせいただけると幸いです」という質問。

ホリエモン「Google自動翻訳の精度向上は本当にすごいよね」

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 ホリエモンは、「さあねぇ。ネットの普及によって手軽に安く学べるようになっているし、もちろん需要は下がっていく。どの辺で落ち着くかは予測が難しいね」と回答。

 低年齢からの英語教育を望む声も少なくない一方で、ホリエモンは自動翻訳の急激な成長で英語を勉強していない人でも世界中の人とコミュニケーションを取ることができるようになると考えている。これによる英語教育の需要について尋ねたのが今回の質問だが、ホリエモンは需要の低下は予想できるものの、どの程度まで下がるかはわからないと話している。
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 ともあれ、特にGoogleのAIによる自動翻訳の成長は本当に著しい。情報を蓄積していくことでAIが経験則のような形で学習していくディープラーニングにはブレイクスルーを起こす地点がありうるが、2016年末の成長はこれに当たるのかもしれない。

 特にホリエモンが感心したのは、形態素解析の制度が爆発的に向上したこと。形態素解析とは、「私は」「ハンバーガーを」「食べる」のように、自然言語で書かれた文章を文節に分けることで正しい意味での翻訳を可能にする技術。

 日本語はある動詞が変形することで様々な意味を持つため、言語形態学では「膠着語(こうちゃくご)」に属しており、独立した単語によって意味が作られる英語と違って形態素解析が必要なのだ。
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ホリエモン「15年前にも音声認識技術があったの、覚えてる?」

 ホリエモンは、現在のGoogle翻訳ではこの形態素解析をやっていないと考えている。代わりに用いるのが、先ほども話に出たディープラーニング。その例として顕著なのが音声認識だ。

 音声認識というと最近の技術のように思えるが、例えば15年ほど前のカーナビなどにも音声認識技術は搭載されていた。とはいえその精度はかなり低く、全く間違った言葉を認識するカーナビを茶化して遊んでいた人も少なくないのではないだろうか?
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 しかし、iPhoneのSiriなどに代表される、最近の音声認識技術は会話もできるくらい正確に言葉を聞き取ってくれる。これを可能にしているのが、理由やメソッドではなく、大量の教師データを与えるディープラーニングだ。

 膨大なデータを得たAIは「なぜそうなるのか」がわからなくても、「この文章にはこのように返答しておけば良い」ということをデータの相関性や統計結果を元に判断する。近年の翻訳技術も、こちらが採用されているのだという。

 まだまだ無限の可能性が開かれている翻訳技術だが、今回のゲストで、スマホのカメラから英語講師がいつでも対応してくれるスマホ家庭教師サービス「manabo」を運営する株式会社manaboの代表取締役社長 三橋克仁氏は、「もしかしたら日本人が優位なのかもしれない」とも話す。AIを持ってしても対応が難しい日本語を話せる我々日本人は、たしかに希少言語を扱う者としてこれから重宝される可能性があるかもしれない。
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 こうした技術によって、確実に表面上では言語の壁は低くなっていくだろう。しかし、それによって英語教育が不要になるわけではないはず。自動翻訳によって誰もがある程度グローバルな関係を築けるようになった結果として、より高度な翻訳技術を持った人が重宝される可能性もあるのだ。

  ホリエモンが翻訳技術の現状を語った『堀江貴文のQ&A「英語勉強は必要ない!?」〜vol.778〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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