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カビからスーツを守る! 予防法と対策法について!

粕谷満子

2016/12/22(最終更新日:2016/12/22)


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カビからスーツを守る! 予防法と対策法について! 1番目の画像
出典:www.news.com.au
 スーツは高い値段で購入する分、一度購入したら長い間着続けることが多い。頻繁に着る方やあまり着ない方さまざまいるだろうが、スーツの保管方法はどうしているだろうか。他の衣類と違って気軽に洗濯できない分、清潔に保つ努力を怠っていないだろうか。ついうっかり、ということでカビが生えてしまっては、せっかくのスーツが台無しになってしまう。今回はカビの予防策と、もし生えてしまった時の対処法を説明していく。

スーツにカビがついてしまう原因は?

 カビは食べかすや洗剤の洗い残りなどを栄養とする。一定の温度と湿度があれば洋服にもカビが発生する。カビがスーツに発生する原因として、まず雨や洗濯などで濡れてしまったスーツを十分に乾かさないうちにクローゼットの中にしまってしまうことがあげられる。また、汗をかいた後すぐにクリーニングに出さずにしばらく放置してしまうことや、衣服をクローゼットの中にたくさん詰め込んで湿度を保ちやすくしてしまうことなども、カビを育ててしまう原因となってしまう。家で洗えるタイプのスーツの場合は、洗濯物を部屋干ししたり、そもそも洗濯機の掃除をしてなかったりすることも、カビの原因になるので気を付けてほしい。カビの原因は梅雨の湿気だけではないということだ。

スーツにカビがつかないようにするための予防法!

 スーツにカビがつかないようにするには湿度が高くならないようにすればよい。まず、クローゼットの中を適度に換気する。クローゼットの中でスーツとスーツが密着しすぎないようにすると通気性が良くなり、しばらくの間クローゼットを開けておけばクローゼット内の湿度を下げることができるだろう。他にも、除湿剤を使用することも効果的だ。市販のものの中には、匂いまで取るものもある。

 スーツにありがちだが、少ししか着なかった、肌に直接触れていないからという理由で一度着ただけでは洗わずにそのままクローゼットにしまってしまうこともカビの原因になる。見た目では汚れていなくても、皮脂や汗がついていて、湿気やカビのエサの原因になる。カビを予防するためにもこまめに洗うことが大事である。

 スーツはクリーニングに出すと思うが、その際帰ってきた衣類にビニール袋がついている。このビニール袋をつけたままにしておくことは一見清潔そうだが、それは実は大きな間違いである。このビニールの本来の目的は業者が衣類に傷や汚れをつけないようにかけているものであり、かけたままにしておくと湿気がこもってしまう原因となる。クリーニング店から返ってきた衣類はビニールを外して換気し、陰干しするとよい。また、ほこりが気になる場合は不織布のスーツカバーに入れて保管するのが良い。しかし、この場合も月一回程度風が通る場所に干すことをお勧めする。クリーニングによっては料金を払えば次のシーズンまで預かり、保管してくれるサービスもある。カビの心配がなく、あまり値段も高くないのでお勧めである。

大切なスーツにカビが!対処法について!

 カビ臭いだけなら天日干しをすれば基本的になくなる。目につくカビを払い落とす際は家の中ですると室内にカビが舞ってしまって他の衣服にも移ってしまうので、外で落とすようにすることに気を付けてほしい。ちなみに、白いカビは新しいものなので洗濯で落とすことができる。しかし、白カビ以外のカビは自宅では対処できない可能性が高いので、クリーニング店に持っていって相談したほうが良い。


 以上からわかるように、カビは簡単に生えてしまう。ついうっかりクローゼットの中を換気するのを忘れたなど、よくある小さなミスで大事なスーツにカビが生えてしまう。また、一度スーツにカビが生えてしまうと、そのカビを除去する際に生地を傷めてしまうこともある。カビは百害あって一利なしなのである。日頃から丁寧な管理が必要である。

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