1. 購入前から始まっている「エアコンの節電対策」! 仕組みを知れば、効果的な節電方法が見えてくる

購入前から始まっている「エアコンの節電対策」! 仕組みを知れば、効果的な節電方法が見えてくる

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 毎年のように「省エネになった」と各メーカーからPRされているエアコン。省エネと謳われているのは、逆説的にいえば「節電こそが重要課題なのだ」と言える。

 確かに冷暖房の効率はよくなっているが、やはり家庭の電気代の中では大きなウエイトを占めているのが実情。春や秋の気候のよい時期を除いては1年を通して使うものだけに、その電気代も気になるところだ。
 
 エコロジーとエコノミーの観点からも、電気代は安いに越したことはない。孫子の兵法に「敵を知り己を知れば百戦危うからず」とあるように、「エアコンを知り自宅を知れば節電危うからず」の精神で臨んでみよう。

節電が謳われるようなったとはいえ、やはり高いエアコンの電気代

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 家庭の中でエアコンが電気代の中でどの程度の割合を占めているのか、使用頻度によっても違ってくる。ある政府系の調査によると、エアコンの電気代は、家庭内の7.4%を占めているが、夏場になると50%を超える割合となっている。エアコンをよく使う家庭では真夏の電気代が4万円~5万円というのも珍しくはない。

 一般に6~9畳用とされる2.2kwのタイプでは、冷房時150w~1,000w・暖房時150w~1,200wの消費電力だ。エアコンのほとんどがインバーター方式のため、時には150wまたある時には1,000wと運転中は自動的に変動している。

 これでは電気代がいくらになるのか把握しにくいため、日本冷凍空調工業会では一定の条件下での電気代として“期間消費電力量”を定めている。これは冷房時が27℃、暖房時が20℃などの規定に基づいて算出されており、目安としては参考になるものだが、実際の使用では、これよりも消費電力は大きいと見たほうがよいだろう。

仕組みから見えてくるエアコンの節電方法

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エアコン取り付け前の節電

 多くのエアコンはインバーターエアコンであることに注意が必要だ。カタログ等の電気代だけを見て、大きな部屋に出力の小さなエアコンをつけてしまうと、インバーター機構によって常に室外機が高回転する可能性があるのだ。高回転時の電気代は、どのエアコンでも高いので、節電とは逆行することになるわけだ。少しゆとりを持った能力のエアコンを選ぶことが、節電の第一歩といえるだろう。

 室外機の取り付け場所は風通しのよい所、直射日光のあたらない所が望ましい。冷房の際に室外機から熱を放出する必要があるため、その働きを阻害しないことが重要だ。狭い範囲に室外機がたくさんある場所などは、条件は極めて悪いと言えるだろう。一方、室内機は、風の通りを邪魔されず、全体に行き渡りやすい場所が望ましい。さらに、配管の長さが重要だ。長ければ長いほど効率は悪化、短いほど節電につながる。

エアコン取り付け後の節電

 エアコンは電気ストーブなどと違い、空気を冷やしたり暖めたりすることで冷暖房を行っている。したがって、その空気を部屋から漏らさないようにすることで大いに節電効果が上がるのだ。室外機が低回転を維持するほど電気代は安くなる仕組みであり、室内の温度をいかに保持するかにかかっている。部屋への出入りでのドアの開け閉め、また室内の空気が漏れ出す隙間に対策を施すことが重要である。

 エアコンを使用していない時期でも24時間休みなく待機電力が使われている。その電力は僅かであっても、年間を通してずっと使われ続けているため、電源を抜いておくことで節電につながる。エアコンにはひとつずつブレーカーが設置されているので、分電盤のエアコン用のブレーカーを落としておくのも節電に効果的だ。

 室内機の中には埃が溜まりやすく、これが冷暖房効率を下げ、節電を妨げる原因となる。フィルター等の点検をはじめ、内部のアルミフィンに付着した埃を取り除くことで節電につながる。専門業者に依頼するのも方法のひとつだろう。

 たまには配管の状態を点検しておくのも節電には重要である。断熱材が剥がれている状態では、大幅に効率が落ちている可能性があるので要注意だ。

 いくつかの部屋があり、それぞれにエアコンがついているならば、小さい部屋ほど電気代は安い。15畳のリビングと6畳の部屋では、電気代は2倍~3倍違うと考えてよいだろう。1人で家にいる時などは、どの部屋でエアコンを使うのかが大きな節電につながることになる。

 ここまで述べた節電のための対策を施した後、実際にエアコンを使用する段階での室内温度設定や湿度設定が電気代を決めることになる。冷房時では温度と湿度を下げるほど電気代は高くなる。温度だけでなく湿度も電気代に関わることに留意しておくべきである。


 さて、エアコンの仕組みを知れば、まず選ぶ段階から取り付け段階、部屋の大きさや状況、使用段階とさまざまな節電が可能であることが見えてくる。「同じ機種なら同じ電気代」とは限らず、状況によって大きく違うのがエアコンの難しいところである。

 省エネとPRされているから電気代は安いだろうと考えるのも間違いではないが、節電になるような方法試してこその節電とも言えるだろう。節電のための対策をを述べてきたが、エアコン選びから取り付け、そして使用する際の節電対策として参考にしていただければ幸いである。

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