1. 司会とパネリストの役割とは?ダラダラした"パネルディスカッション"にしない「進め方」のテクニック

司会とパネリストの役割とは?ダラダラした"パネルディスカッション"にしない「進め方」のテクニック

by USACE-Sacramento District
 日本人は「和をもって貴しとす」という名目のもと、同調圧力をかけたがるため、討論には向きません。ゆえに、パネルディスカッションを開催しても、ダラダラと進んでしまうことでしょう。これでは、パネルディスカッションをする意味はありませんし、聴衆に対して何も訴えることができないでしょう。

 パネルディスカッションは、まず「ディスカッション」が前提になければ成立しません。ですから、パネルディスカッションは、緊張感をもった進め方を心がけるべきです。

1. 司会者の役割

 パネルディスカッションで、最も重要なのが司会進行役です。司会者の進め方如何によって、そのパネルディスカッションが価値あるものになるか否かが決まります。司会者は、まずパネルディスカッションの議題について、深く理解している必要があるでしょう。これは必須事項です。ここが出来てないと、そのパネルディスカッションは方向性を失ってしまいます。

 そして、司会者に強権を持たせることも必要です。パネリストが議題から脱線した場合、別のパネリストが勝手に口を挟みだした場合などに介入して、軌道修正できるだけの力がなければ、その場はディスカッションではなく、ダラダラとした単なる主張のぶつけ合いになり、議題がぼやけて迷走してしまうでしょう。

 司会者は、パネリストがそれぞれの主張を終えたら、ディスカッションさせねばなりません。それは、司会者がそれぞれの主張を理解し、どのような論点をもった進め方をしていくかのプランが出来ていないと行えないため、ただパネリストに投げっぱなしでにして、ディスカッションをさせても論点が定まらないものになるでしょう。

 しかし、司会者の進め方が重要とはいえ、その度が過ぎて司会者自らの主張に、より結論を誘導するようなやり方をしてはいけません。あくまでパネリストのディスカッションの中から結論を導き出すのであって、司会者はパネリストではないのだという明確な自覚をもって、進行に専念するべきです。

2. パネリスト 

 パネリストは、その議題について異なった意見をもつ人を揃えます。これはパネルディスカッションの基本ですが、この基本ができておらず、似たような主張を並べて馴れ合いのまま進んでしまっては、緊張感のあるディスカッションなどできません。

 また、これも日本人に多いのですが、自分の主張を通すことだけに夢中で、他のパネリストの意見を聞いたり、意見の擦り合わせをしようとしないような人物をパネリストに選んでしまうと、場はそのパネリストの独壇場となり、主張した本人だけが悦に入るというパネルディスカッションになり、全体的にダラけたものになってしまうでしょう。それをさせない司会者の力量も必要ですが、そもそも人選の時点で過去の実績などから、このような人物を呼ばないという選択をすべきでしょう。


 パネルディスカッションをダラダラさせないための役割分担は、司会者8割、パネリスト2割といったところだと思います。「朝まで生テレビ」のように、参加者にただそれぞれ主張をさせて放置し、最後に自分の言いたいことだけ言って締めるというようなやり方は、最も避けねばならないことです。

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