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成功ではなく失敗に学べ!ヒット商品を開発するために「やってはいけない」3つのコト

Shingo Hirono

2014/04/20(最終更新日:2014/04/20)


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by William Hook
 ヒット商品を開発する方法に関する分析はよく目にしますが、ヒット商品を開発するためにやってはいけない事に対する分析は案外見かけません。失敗を参考にして、ヒット商品の開発を目指しましょう。今回は、ヒット商品を開発するためにやってはいけないことを紹介します。

1. 作りたいものを作ってしまう

 企業が作りたいものを作りたいように作って商品化した場合、ほとんどのケースで失敗してしまうでしょう。企業が積極的に商品開発に取り組む姿勢は重要ですが、それが単なる企業に独りよがりになってしまっては、顧客に受け入れられる商品を開発するのは不可能です。

 企業が最高と考える商品と顧客が最高と考える商品には、大きな差があります。いい商品を作ればヒットするという言葉には一定の説得力がありますが、いい商品とは企業にとって都合といい商品ではなく、顧客が望む商品でなくてはいけません。

 企業が好きなように商品開発を行うと、市場ニーズに合わない商品が完成してしまいます。最高の機能がそろっているが非常に高額、インパクトのあるデザインだが実用性がない、といった商品は企業が自由に開発した結果、大失敗に終わる商品の典型です。ヒット商品開発に必要なのは、常に顧客の立場に立って考えること。顧客の気持ちを無視したヒット商品はあり得ないので、注意してください。

2. 似たような商品を作る

 ライバル社の商品に似たようなものを開発していては、絶対にヒットすることはありません。同じような機能を持った商品であれば、最初に開発した企業の商品がオリジナルになり、後発企業の製品は模倣商品と顧客に認識されてしまうでしょう。

 同じくらいの価格と機能の製品を比較する場合、先行企業の方が知名度やブランド力は強力です。仮に一定の売り上げを達成したとしても、ヒット商品と呼べるほどの売り上げは望めません。

 市場における競争優位性を獲得するためには、独自性のある商品の方が有利です。似たような製品を開発していては、独自性の面で大きな後れを取ることになり、ヒットには決して結びつかないでしょう。

3. デザインをおざなりにする

 技術力のある企業がやりがちな失敗が、性能を重視して開発するあまり商品デザインをおざなりにしてしまう、ということです。商品の魅力は性能や機能だけで決まるものではありません。色・形・大きさ・見た目・形状などのデザインも商品を構成する重要な要素である、ということを正しく認識していなければ、魅力ある商品を開発することはできません。

 デザインがきっかけで商品を購入する顧客の存在を考えなければ、ヒット商品の開発は不可能と言えるでしょう。優れた性能と優れたデザインの両方がそろって、初めて顧客の願望を満たすことが可能になり、多くの人に臨まれるヒット商品が誕生するのです。


 ヒット商品に共通している部分を探して役立てるよりも、ヒットしなかった商品に共通している部分を探したほうが、商品開発のためには有効です。やるべきことはそれぞれ違っても、やってはいけないことは共通しています。やってはいけないことの種類と理由を学び、ヒット商品の開発に活かしてください。

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