年功序列から成果主義へと移り変わりつつある昨今。前向きに仕事に取り組んではいるものの、なかなか結果につながらなかったり、会社から思うように評価してもらえなかったりして悩んでいる若者もいるのでは?
スタークス株式会社 1年目社員の五十川侑汰さん(20)は、入社半年で月間MVPを獲得し、8カ月目には上期新人賞を受賞しました。
周囲にも認めてもらえる成果を出すために、どのように仕事に向き合ったのでしょうか。話を聞きました。
テクノロジーで社会課題を解決へ「スタークス」
スタークス株式会社は、「アイディアとテクノロジーでビジネスに革新を、関わる人に幸せを。」をミッションに掲げるベンチャー企業。
創業から9年間で、延べ1300社以上のリピート通販・D2C企業との取引実績があり、現在はリピート通販・D2C企業に特化した、クラウド型・物流プラットフォーム「クラウドロジ」とLINE-CRM/CSツール「リピートライン」を開発・提供しています。
夢に直結することに時間を注ぎたい
五十川さんはもともとは24卒の予定でしたが、大学を中退して2021年4月に入社。現在は、ラインソリューション事業部カスタマーサクセスチームに所属しています。
-----入社までの道のりを聞かせてください。
五十川さん:大学1年時から大阪のベンチャー企業でインターンを始めたのですが、その会社の上司がスタークス出身で、スタークスの話を聞いたり、SNSでスタークスの社員とつながったりしているうちに、スタークスへの興味が高まっていきました。
そこで、大阪の企業でのインターンが終了するタイミングで、次のステップとしてスタークスの正社員求人に応募しました。
-----大学卒業を待たずに正社員に応募したのは、なぜですか?
五十川さん:コロナ禍で大学の授業のオンライン化が進み、挑戦できる時間が増える中で、“今やりたいことや、夢に直結することに時間を注ぎたい”と考えるようになり、大学を辞めて社会に出て働く道を選びました。
大切なのは”進むべき方向性”
-----就職先を決めるにあたって「これだけは譲れない」とこだわったことは?
五十川さん:自分と会社の価値観・理念・進んでいる方向性がマッチしていることです。
スタークスの理念である、「誰かの犠牲で成り立つ経済を、終わらせる」という“三方良し”の考え方や、”産業構造が多重になっている顧客管理・物流業界をITの力で再定義して、自分たちのプロダクトで関係者全員が幸せになってほしい”という想いに強く共感しました。
-----ほかに、入社先としてスタークスを選んだ決め手はありますか?
五十川さん:「勝負している市場・プロダクトの内容」と「社員の方々の人柄」です。
もともとLINEというツールに可能性を感じていたこともあって、EC業界でいま伸びている”LINE×D2C”という市場で勝負しているサービスに魅力を感じ、「この会社でぜひ働きたい」と思いました。
また、選考を担当してくれた社員の誠実な態度や代表上ノ山の熱意が入社への想いに拍車をかけました。
-----大学2年生での正社員応募に、驚かれはしませんでしたか?
五十川さん:当時19歳だったので、少なからず驚かれたようです。
しかし、スタークスは採用にあたって、年齢や立場ではなく、応募者が会社の進むべき方向性とマッチしているのか、WinWinな関係性を築けるのかという点を重視しています。
そのため、選考で「スタークスと自分の向いている方向性がマッチしているので頑張りたい。積極的に行動したい」という想いを伝えたところ採用していただけました。
正しい”目標設定”ができているか確認
-----どのようなことが評価されて、月間MVPと上期新人賞を獲得したのですか?
五十川さん:スタークスでは評価するにあたって、売上・粗利への貢献はもちろんですが、会社が策定しているミッション・バリュー・行動指針を体現しているかといった定性的な面も見て判断が行われます。そのため、僕の受賞もその両面を評価していただいたのではないかと思います。
粗利への貢献においては、”何をどこまで達成すれば自分は評価に値するのか”を事前に評価者と話して把握し、それに沿って行動しました。
自分の立てた目標が正しいのか・本当に意義のあることなのかを、あらかじめ上司や役員など評価者と擦り合わせておいたことが功を奏したのだと思います。
-----入社直後、慣れないことやわからないことも多い中で、どのように仕事に向き合ってきましたか?心がけていたことは?
五十川さん:2つあります。
1つ目は、仲間の知見を借りることです。スタークスの行動指針(クレド)の一つである、”人の良い点や知見を借りて自分なりにアップデートしていく”ということを表す「TTMS」(徹底的にマネて、進化させる)という考え方を実践しました。
2つ目は、どんな仕事にも意味を見出して、楽しむようにすることです。
例えば、議事録の作成を任されたとき、それを単なる作業と捉えるのではなく、「自分は今、相手に伝わりやすい思考法やまとめ方を学んでいるんだ」と捉えるようにしていました。
考えを20%ほどまとめた段階で確認
-----仕事を始めてからこれまで、大変さを感じたことはありますか?
五十川さん:短期間で成功させる必要のある大型プロジェクトを任されたときには、大変さを感じました。
-----その状況をどう乗り越えましたか?
五十川さん:自分の得意なところに集中して、苦手な部分やわからないこと、不安なことはプロフェッショナルの知見を借りるなどチーム化して進めるよう意識していました。
また、プロジェクトを進めるにあたっては、「自分が役員やマネージャーだったら、このプロジェクトをどう進行していったらよいのだろう」「自分が上の立場だったら、どう動いてほしいか」など、一つ・二つ上の視座で物事を考えるようにしていました。
-----上の役職の方と一緒に仕事をするにあたって、コミュニケーションで工夫していることはありますか?
五十川さん:会話をする際には、その動機・目的・考えていることなどをしっかり整理した上で伝えるようにしています。
また、アウトプットのスピードにもこだわっていますね。
アウトプットを行うタイミングとして、自分の考えを60~70%まとめた段階で行うのでは遅いということを学びました。20%ほどまとめた段階で「僕はこういう方向性で考えていますが、合っていますか?」と聞くことで、最終的なアウトプットをずれないようにしています。
-----これまでを振り返って「これはやって良かった」ということは?
五十川さん:一つ目は、先ほども少しお話ししましたが、評価されるポイントを掴んでおくことです。
自分が何をどうしたら評価されるのかを評価者に確認して合意をとっておくと、すごく動きやすくなります。
二つ目は、市場・事業と自分の仕事を紐づけて考えることです。
市場の状況や役員陣の意思決定・戦略立案の狙いなどを理解して、それが自分の仕事にどう紐づいているのかを理解するよう努めると、事業を自分事として捉えられるようになり、仕事の進め方や考え方を向上させることができます。
他にも、仲間に頼ることや、経理・労務・インターン生・パートの方など自分をサポートしてくれている方々への感謝を忘れないこと・小さな約束を守ることも、意識するようにしていました。
感謝を忘れずに、本当にしたいことを目指す
-----挑戦したいこと・実現させたいことなど、これからのビジョンを聞かせてください。
五十川さん:“時価総額1000億円の企業をつくる”ことと、”スタークスをD2C×IT領域で第一に想起されるような会社にしていきたい”ということが目標です。
個人的な目標としては、マネジメントや事業を率いる役割を担っていきたいので、マネジメント力・事業構築力を強化するとともに、周りに感謝して気配りできる人材になりたいと思います。
-----「早い段階から成果を出して、前向きに仕事を楽しみたい」と考えている同世代に向けて、メッセージをお願いします。
五十川さん:今の社会には、まだ年齢や立場で判断されがちな部分もありますが、僕はそうではないと思っています。
周囲への感謝を忘れずに、本当に自分がやりたいことや成し遂げたいことに向かって、情熱をもって取り組んでいきますので、皆さんと切磋琢磨しながら一緒にがんばっていければと思います。
評価されるポイントや方向性をきちんと確認しておくことで、ぶれずにスピード感を持って成果にたどり着くことができた五十川さん。周りとコミュニケーションを取って、軌道修正をしながら仕事を進めることの大切さが伝わってきました。
せっかくがんばっているのに、方向性がずれていてはもったいない。努力を成果に結びつけるために、自分の目標や進んでいる方向性が正しいのかを、普段から上司やメンバーに確認するように心がけてみてはいかがでしょうか。
出典元:スタークス
出典元:クラウドロジ
出典元:リピートライン
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