株式会社ミミクリデザインと株式会社ドングリは、組織イノベーションの知を耕すための新メディア「CULTIBASE」(カルティベース)を 8月18日(火)にリリースした。
「正解探しの病」抱えるイノベーション推進企業
同社によると、停滞する国内市場の中で組織を成長させるための手段として、イノベーション推進に力を入れる動きが加速しているという。
しかし、そのためのフレームワークが多数提唱されているにもかかわらず、多くの企業が今ひとつ革新的なアイデアを生み出せないまま、成果とプロセスの両面で困難さを抱えているのが実情とか。
多くの企業が共通して抱えている問題として、短期的な目線で功を焦るあまり、イノベーションの正解を組織の外側に求めてしまう、いわば「正解探しの病」に侵されているためとしている。
例えば、他の企業で成功したフレームワークをそのまま導入したり、ヒット商品が生まれる背景をマーケティング・リサーチで調べ始めたりといった具合に。
誰かが成功したメソッドを流用したところで、使い手である組織の質が異なるので、良い成果を生むのは容易ではなく、イノベーションを実現するためには、用いるプロセスや手法と、それを支援する組織の文化や仕組み、価値観が適合していることが重要だという。
組織イノベーションの知を根付かせる
同メディアでは、イノベーションが起こり続ける組織を内外からデザインするための専門知を、事業開発・組織開発・イノベーション開発・組織ファシリテーション・ワークショップデザインなど、多様な観点から発信。
組織ファシリテーターとして活躍したいすべての人にとって、有益かつ刺激的なテキストコンテンツを発信するとしている。
運営元である両社はともに、デザインの力で創造性の土壌を耕すデザインファームとして、多数の企業の組織変革に関わってきたという。
2017年12月にリリースした会員制オンラインプログラム「WORKSHOP DESIGN ACADEMIA」の運営や研究活動を通じ、ワークショップデザインやファシリテーション、デザインについて、具体的な技術から思想や哲学にいたるまでその方法論を探究しているとも。
両社が今年3月に制作、公開した創り手の創造的な衝動を起点とした、ボトムアップ型のイノベーション・プロセスの見取り図「Creative Cultivation Model」を基盤に、コンテンツの生成と発信を行うそうだ。
1人ひとりが自身の現場で創造性の土壌を耕す
Creative Cultivation Modelでは、組織内の創造性は「組織の創造性」「チームの創造性」「個人の創造性」の3層からなるとし、個人の創造的衝動がチームによる対話を促し、対話によって生成された意味が、社会や自分たちの組織に新たな変化をもたらすとしている。
同モデルを実際の組織づくりに活かすには、個人と集団の創造性がうまく噛み合うように働きかけ、組織のポテンシャルを引き出すファシリテーターの育成が重要とのこと。
同メディアでは、組織イノベーションの知をアップデートするための知見の発信とともに、1人ひとりが自身の現場で創造性の土壌を耕すためのアプローチを続けられる社会の実現を目指すという。
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