読書の秋とはよく言うが、秋にしか読書をしないという人はいないだろう。この春から新しい会社、新しい部署で働き始めた多くの人にとって、読書による知識収集は欠かせない。
読書が嫌いな人は、本を読まない理由として「時間がない」なんてよく言うが、優秀なビジネスマンとして成長している人は読書のために時間を捻出しているものだ。
月に1冊も読まない人は4割以上
自分をより成長させていくために、知識を蓄えることは必須と言ってもいい。
周りに合わせるわけではないが、上司や先輩、同僚がどれほど読書をしているのかは気になるところだろう。
ベースメントアップス株式会社が運営する『退職の前に読むサイト』が2019年に社会人162人を対象に行った調査によると、1ヶ月に1冊も本を読まないと答えた人は45%で、月に1〜2冊ほど読む人が33%だった。
約半数の人が読書をしていないとなると、自分もやらなくてもいいか…なんて考えてしまいがちだ。
部長職の社員が最もビジネス書を読んでいる
一方でこんな調査もある。
ハイブリッド型総合書店「honto」が2018年に全国の20代~50代の働く男性400名を対象に実施した「ビジネス書に関する調査」によれば、ビジネス書を最も多く読んでいるのは部長職以上で、4割が月に1〜2冊、3割は週に1〜2冊の本を読んでいることがわかった。
忙しい中でも本を読んで、知識の積み重ねを忘れない…そんな努力故に役職が上がっているとも考えられるのではないだろうか。
まずは短い本から始めよう
とはいえ、普段あまり読書をしない人は、既に読書を習慣化している人と違って何を読んだらいいかもわからないというのが正直なところだろう。
最初から分厚い本を読む必要はない。まずは短くても自分の学ぶべきことがわかり、興味の幅を広げてくれる本から始めればいいのだ。
そこで今回は、この春社会人になった新卒向けに、短時間でも読了でき、且つ仕事のタメになる本を4つ紹介しよう。
100円のコーラを1000円で売る方法(全221ページ)
『100円のコーラを1000円で売る方法』は、ストーリー形式でマーケティングの理論が一気に学べる本。
理論を体系的に淡々と説明する本はあるが、これは物語形式で具体的に理解できるためとてもわかりやすい。
マーケティングについてまず知りたいという人にとっては、最適な内容量である。
デジタル時代の基礎知識『ブランディング』「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール(全208ページ)
買い物をする際に、自分がなぜこの商品を買ったのかを考えたことはあるだろうか?
例えば、「ヨーグルトといえばブルガリア」みたいに思っていないだろうか?知らずについついブルガリアヨーグルトを手にしてはいないだろうか?そこに隠されているのがブランディングである。
ブランディングという言語化の難しい分野を、とてもわかりやすくまとめてくれているのがこの本だ。
具体と抽象(全133ページ)
優秀な人のおすすめ本を聞くと、こぞって出てくるのがこの『具体と抽象』という本。
仕事は人とコミュニケーションをとりながら行うもので、相手に何かを伝えることは仕事の質にかかわってくる。
相手に意図を上手く伝えられない人は、まずこの本から始めてみてはいかがだろうか。
一瞬で心をつかむ文章術(全195ページ)
仕事を始めると、驚くほど文章を作成する機会が多い。メールに始まり、企画書まで。
しかし、文章の作成に不安を感じている人は多いだろう。この本では、端的に意識すべきポイントが述べられていて、次の日から実行しやすくなっている。
文章を書き進められない方は一度手に取ってみてはいかがだろうか。
もう「時間がない」とは言わせない
この世で最も平等に人々に配分されているのが時間だ。何かにおいて差が出るとしたら、時間の使い方ではないだろうか?
今の自分の可能性をより広げるためには、「読書をする時間がない」と言わず、読書をする時間を「作る」よう心がけてみてもいいかもしれない。
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