株式会社アトラエは4月20日、「テレワークとエンゲージメントの関係についての共同分析」の結果を発表した。
ワークスイッチコンサルティングと共同分析を行ったところ、テレワークの継続によりエンゲージメントが低下するパターンが少なくとも2つあることや、低下したエンゲージメントに対して有効であったと思われる対処法が判明したという。
組織への共感とチームワークに悪影響
エンゲージメントとは、組織に対する自発的な貢献意欲や主体的に仕事に取り組んでいる心理状態を指標化したもの。
今回、エンゲージメントとテレワークの関係について、2015年よりテレワークを実施しているワークスイッチコンサルティングのテレワークに関するデータと、同社の運営するエンゲージメント解析ツール「wevox(ウィボックス)」のエンゲージメントデータをもとに共同分析を実施した。
その結果、テレワークの長期継続は“組織への共感度合い”や“チームワーク”の悪化につながる場合があることが判明。
さらに、テレワークと異動が重なるとエンゲージメントが悪化する場合があることも分かった。これは、この4月に入社した新卒・中途の社員にも当てはまる可能性が高いと考えられるという。
マネジメントの工夫で改善
テレワークによるエンゲージメントの低下にどのように対応すればいいのか?
今回の共同分析では、特に“オンラインでの1on1実施”や“組織方針の明確化と共有”などが有効だったと考えられる結果が見られた。
この結果は、テレワーク環境下で直接顔を合わせることができなくとも、1on1等のコミュニケーションを適切に実行することで、組織への共感やチームワークを維持・強化することが可能であることを示しているという。
同社は、この結果が多くの企業の検討に役立ち、この危機的状況に柔軟かつ適切に対処できることを切に願っているという。
また、今後も引き続きこの世界的危機への対処に資する情報が見つかり次第、継続して分析研究を実施・発信していくとしている。
分析結果の詳細は、同社プレスリリースにて見ることができる。
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