新入社員が初仕事で開発のアプリ、100万DL達成~学校授業向けにシンプルさ追求の「おんぷノート」~

2022/06/17(最終更新日:2022/06/17)


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 株式会社河合楽器製作所が2021年8月4日より公開している、学校向けiOS/iPadOS専用アプリ『おんぷノート』が100万ダウンロードを突破しました。(6月30日まで100万ダウンロード突破記念キャンペーン開催中 https://cmusic.kawai.jp/a/Shop/Shop


『おんぷノート』の開発が、入社後最初の仕事となった河合楽器製作所コンピュータミュージック室の若手社員、樋口佳奈さんに開発時のエピソードや『おんぷノート』への思いを同社広報課が聞きました。


◆おんぷノートとは

指やタッチペンで手書きするだけで即座に綺麗な音符や記号に変換され、書いた楽譜を自動演奏させることができる、学校の授業向けに開発されたiOS/iPadOS専用アプリ。



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100万ダウンロード達成の感想は?

―聞いた時は、素直に嬉しかったです。最初は40万ダウンロードが目標と言われていたのですが、内心は40万もいくのかな?と思っていました。リリース後は、ダウンロード件数のレポートをチェックしながらドキドキの毎日でしたが、予想を大幅に超えてご使用いただいています。



『おんぷノート』の開発は、配属されてすぐに担当することになったのでしょうか?

―私が入社した頃はすでに新型コロナウィルスが猛威を振るっていて、その影響で※GIGAスクール構想の計画が前倒しとなり、学校への端末導入が急速に進んでいる時期でした。当社でもタブレット端末を使用しての音楽の授業での楽譜の学習に特化したアプリを提供することが決まり、私が開発担当することになりました。配属されてまだ2か月で、その時は担当するということがどういうことなのか、まだピンと来ていませんでした。


※GIGAスクール構想:文部科学省による全国の児童・生徒1人に1台のコンピュータと高速ネットワークを整備する取り組み。GIGAとはGlobal and Innovation Gateway for Allの略

ゼロからの開発でしたか?

―いえ、タブレットに手書きで楽譜が作成できる多機能のiOS/iPadOS用楽譜アプリで、2014年から販売している「タッチノーテーション」を、学校向けに作り替えていくという方法でした。実は、私はアプリケーションをつくること自体初めてで学校の授業でプログラミングの授業があったものの、本格的に取り組んだことがなく、開発言語であるObjective-Cも使ったことがありませんでしたので、私にとってはある意味ゼロからのスタートですべてが新しい経験でした。


苦労したことはありましたか?

―はい。画面をデザイン通りに実装するのは大変でした。『おんぷノート』は小学校から高校での使用を想定していたので、小学校低学年でもわかりやすく、かつ中・高校生が使っても違和感のない、できるだけシンプルでわかりやすい操作と見た目を目指すことにしました。社内のデザイナーと相談しながら画面周りを決めましたが、モダンでかっこいい“今どき”のデザインを提案してくれても、まだ私のスキルが足りず、悩みました。わからないところが多かったのですが自分で勉強したり、コンピュータミュージック室の先輩方に聞いたりしてアドバイスを頂きながらなんとか完成しました。またデザインの担当には、経験豊富なデザイナーともう一人、私と同期入社のデザイナーもついてくれたので、相談がしやすかったです。

 アイコンデザインはデザイナーも私も、わかりやすくてシンプルなものにこだわって一番検討したところです。特にテンポスライダーは、人が走っている⇔歩いているとか、何種類かの動物で速さを表すなど何パターンか案を出して検討を重ねていき、最終的にはウサギとカメになりました。ウサギとカメのマークも様々なバリエーションを試しましたが今のシンプルなものになりました。



 機能面では、学習指導要領に則って描ける音符を学校で習うものに限定し、再生音の種類も絞っています。できるだけシンプルなものにして、理解しやすいものにしたい反面、様々な機能で楽しく学んでもらいたいという思いもあり取捨選択がとても難しく、学校用のアプリについての経験値がない私では、迷うことも多かったです。そのような時にも部署内の上司や先輩方に相談に乗ってもらいました。

苦労して出来上がったアプリの評価はいかがですか?

―昨年8月のリリースから、予想を上回るダウンロード数があり、多くの学校で使ってもらっているのは嬉しいです。リリース前には「シンプルすぎる」という声もありましたが、展示会などでデモンストレーションを行った際に「おんぷノートのように簡単に楽譜を作って即座に再生できるアプリが、(自分が)子どもの頃にあったらもっと音楽が好きになっていた」とおっしゃってくださる方もいらっしゃいました。極力シンプルにすることにこだわって開発したところを評価していただいて本当に良かったと思います。


おんぷノート活用の様子がホームページに掲載されている

『おんぷノート』がこれからどんなものになると良いと思いますか?

-音楽づくりや、音楽そのものを好きになるきっかけになると嬉しいです。私は音楽の授業が学生の頃は一番好きでしたが、曲作り(創作)の授業は楽譜を書くときの決まり事が、ちょっと苦手でした。このアプリは小節が完成していなくても音符を書けばすぐに音を鳴らすことができますから『おんぷノート』で楽しく学び、それがきっかけで音楽が好きになってくれたらと思います。

 楽譜作成は一般的にはハードルが高いことだと思うのですが、『おんぷノート』のようなアプリで一般ユーザーさんも手軽に楽しめるようなものがあると良いなと思っています。




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