大阪・野江のランドマークを目指して新店舗を立ち上げたい。カフェを創業し、2店舗目を出店する挑戦者のストーリー

2023/02/20(最終更新日:2023/02/20)


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cafe utakataを運営する株式会社andseason代表の岸本尚之(きしもとなおゆき)と申します。

 

私たちは、JR野江駅と京阪野江駅の間に2号店の開業を予定しています。珈琲やサンドイッチなどの軽食はじめとした商品の提供。営業時間は、朝・夕方。平日の通勤前や帰りに気軽にご利用いただける、カフェの新規開店の準備中です。


 

cafe utakataとは 

cafe utakataは、大阪市城東区野江にある”街のリビング”をコンセプトに地域密着を目指して運営しているカフェです。JR・京阪の野江駅から徒歩2分ほどの場所に出店しています。


 

1階と2階があり合計16席ほど。スペシャルティコーヒーを中心に自家製の焼き菓子やナポリタンをはじめとした軽食の提供をしています。お一人からご家族まで地域の方がゆったりできる時間を提供しています。


 

▲こだわりの週替わりスコーン

 

開業の経緯

 

私が2020年2月大学在学中に、街づくりを念頭に起業を決意。兼ねてからの知人であり、美容室estrelaを松谷聖史(まつたにひとし)と運営する小出浩規(こいでひろき)と共同創業しました。

 

創業当時はコロナ禍真っ最中だったこともあり資金調達に恐ろしく苦労しました。創業計画を含めたありとあらゆる書類を揃えて提出したけれど、借入はできず。書類は完璧。との社交辞令をいただくも時期が悪く、実績もない私たちは金融機関から借入することができませんでした。

 

しかしなんとか資金を工面することができ、2020年7月からカフェの運営を開始することができました。

 

▲2020年7月オープン時

 

もっと長文で語りたいのですが割愛させていただきます。気になる方はぜひお店に足を運んでください!

 

▲左から松谷・小出・岸本

 

 

新型コロナウイルスが流行する中、事業存続の危機を経験しながら、今日まで2年半に渡って運営を続けてきました。

 

実績がないからダメだ—

お前たちに何ができる—

時期が悪かったね—

 

夢を描いて事業計画書を作った日、一瞬で砕けかけたあの日。けれど何とか掴んだチャンス。それも束の間、想像を絶するスピードで課題は次々にやってきます。

 

 「この下町野江では、⾃分たちの事業は続けられないかもしれない」

「⼀旦解散してまたもう⼀度、それからでも遅くはない…」

「とにかく今は笑おう、いざという時は全員に頭を下げて終わりにしよう」

 

⼩出と共に夜遅くまで胸を熱くしながら語り合ったことを覚えています。正直、何度も事業撤退の⽂字が頭をよぎりました。

 

▲今は無き事務所で話し合った将来

 

「あれ?僕たちは誰のために何のためにこの野江で utakata を続けてるんだっけ?」

「今ここで諦めれば、全てが終わるんだな」

 

涙が溢れそうになる。悔しい想いが込み上げてきます。

 

⾃分の決断で全てが変わる… けれどそんなしんどい時、いつも最初に浮ぶのはお客様の喜ぶ顔でした。

 

 

営業を通して沢山のお客様と出会い、様々な感情や表情に触れてきました。喜怒哀楽たくさんの想いがありました。その中でも一番多く見たのは皆さんの笑顔だと思います。それは私たちの支えであり、事業を続けるための希望の光でした。それさえあれば絶望的な状況でもどうにかなる。

 

▲2020年10月コーヒーの日

 

ここで生まれた想いを、ここで繋いだ縁を絶やしてはいけない。この地域で私たちが諦めてはいけない。と本気で思いました。地域の可能性を摘みたくない。そんな想いで何とか事業を続けながら、沢山の人を巻き込み、地域をオモシロくするために私たちはカフェの形に捉われず様々なことにチャレンジしています。

 

 

他にもハロウィンやクリスマス・成人の日などカレンダーに合わせて独自でイベントを開催。地域交流を優先的に地元の皆さまがワクワクできるイベントを立ち上げてきました。

 

▲2023年1月成人の日

 

cafe utakataは単なる飲食をするスペースという枠を超えて、地域の皆様が同じ街に住む誰かと交わる場所になりつつあると感じています。

 

▲水曜日の駄菓子屋さん

 

 

なぜ、2店舗目を作るのかーー。地域に魅力を感じた人が後に続いて「野江で事業をしたい」と思える環境の一助になりたい

 

私たちは開業前から第1のミッションとして、自分たちの事業を継続すること。

第2のミッションとして、野江に事業者が増える環境をつくることを目指しています。

  

住んでいる人が「死の街」と口を揃えて言う城東区野江ーー。

 

駅が徒歩圏内に3つある利便性の高い地域にも関わらず、閑散とした雰囲気。飲食店ができても1年持たずに潰れてしまう。

 

開業前そして運営開始から最初の半年の間に、厳しい言葉や野江の賑わいを諦める声を聞きました。

 

▲夕方になると暗くなり始めるJR野江駅前

 

実際、大手スーパーの台頭による影響や京橋・蒲生地域の繁華街と隣接する野江は地元での消費行動が起こりにくく地域での経済循環少ないと考えています。それが要因で、事業者数が少なく、目に見えて盛り上がりに欠けています。「野江は寝に帰る街」そんな言葉を聞くこともあります。

 

▲夜の明かりがほとんどないcafe utakata周辺

 

『野江は人が活発に動いて魅力のある場所になる可能性を秘めている。』

 

野江には温かい人が居る。2年半の運営を通してのべ4万名を超えるお客様と出会い、不確かだった想いは確信になりました。


 


そう信じて2022年に地域の皆さまの協力のもと開催したcafe utakata秋祭りでは、沢山のお客様から「開催してくれてありがとう」「野江ってこんなにも人が居たんだ」「久々に地元でこんなに笑ったよ」と生の嬉しい声をいただきました。

 

▲2022年10月秋祭り

 

多様な考えを持った沢山の人が居るのに、地域が成熟していない。ポジディブに捉えれば、他にはない魅力や明るい未来への種を蒔く土壌は整っている。綺麗なまま取り残されていると感じています。

 

街は、消費が生まれる空間であるべき。そこからはじめて活発な街に成長していくと考えています。


▲2022年12月みかんの販売 

JR野江駅と京阪野江駅の間に、珈琲・焼き菓子・軽食を販売する「cafe higoro」を開店します

 

野江の地で新店舗の立ち上げるにあたってクラウドファンディングに挑戦することにしました。

 

今は、街を元気にする気持ちとチャレンジの数だけが取り柄の零細企業ですが、この先も地域の方に色々な形のオモシロイを体験してもらうために支援をいただけるとうれしいです。

 

cafe higoroについて

 


 

JR野江駅と京阪野江駅のちょうど真ん中あたりの、大阪市城東区成育3丁目13-1に2号店を新規出店予定です。

 

▲2023年1月現在の様子

 

キオスク型の店舗をイメージしたテイクアウトメインの内装を考えています。一部カウンター席を設け、電車の待ち時間などで利用ができるように準備中です。

 

▲「キオスク」をイメージした内装を予定。

 

  • 珈琲やフレッシュジュースをはじめとした、ドリンクの提供。
  • エスプレッソマシンの導入。カフェラテは浅煎り・深煎りの2種を展開を予定。
  • 自家製のサンドイッチや焼き菓子、既成の商品を陳列します。
  • 進捗によっては、地域の飲食店様にご協力をいただき、弁当やお惣菜の販売。
  • 持ち帰りができる洋菓子の販売を予定しています。

 

価格帯は、cafe utakataよりもお買い求めやすい金額から幅広い商品展開となります。

営業時間は、朝7:00~お昼頃。16:30~20:00頃と2部制を考えいています。

 

なるべく品質の良いものを、できれば低価格で。日頃から1人でも利用しやすい空間にしたいと思い名付けました。

 

仕事前に、学校帰りに、ちょっとだけワクワクできる場所に。皆さまの日常にhigoroを。

 

<スケジュール>

2月中旬工事開始、3月中旬店舗完成。

4月中旬オープン予定です。

 

 

野江という地域に住む方はもちろん、通勤や通学で"地域を通る方"にも気軽にご来店していただける店舗作りを目指しています。

 

朝や夕方にちょっと珈琲が飲みたい!お腹が空いた!やちょっと気持ちを切り替えたい時には、ぜひcafe higoroをご利用ください。皆さまの日頃にちょっとした豊かさと彩りを加えます。

 プロジェクトの展望・ビジョン

 

utakataを中心に老若男女問わず「野江に遊びに行きたい」と思うきっかけとなる街づくりをしたいと考えています。

 

しかし私たちだけでは事業を存続・拡大することは難しいと2年半の経営を通じて痛感しています。そのためには個人勝負をするのではなく、職種の異なる事業主と地域に居るお客様が一緒になって共同で街を作る必要があると考えています。

 

そんな分野横断的に協力をし合える信頼関係のある地域の土壌を作ることが今後の目標です。今居る地域の事業者が繋がることはもちろん、野江で新規事業を立ち上げたいと思う方が増えて欲しいです。

 

通勤前にパン屋さんで朝食を買って、カフェでコーヒーをテイクアウト。夜には地元の居酒屋でちょっとお酒を飲んで銭湯で談笑して、ゲストハウスに泊まってみたり。休日は、美容室へ行ってお手入れをして花屋さんで生花を買って。地元の図書館へ寄って好きな本を片手に、果物屋さんへ行って。子供たちの声が聞こえる駄菓子屋さんがあって、何だかアートが生まれるアトリエがある。

 

夏には、地域の皆さんが一堂に会する夏祭りがあって地元の魅力を知るきっかけができる。四季の移ろいを感じられる余白が生まれる街。

 

野江がそんな街になればちょっとワクワクしませんか?


「野江のランドマークになりたい」を合言葉に、cafe utakataが、先頭に立って口だけではなく実際に事業を運営しながら行動することで体現をします。 野江がいかに魅力的な地域なのかを飲食店の事業を通して体現・発信することで多様な事業者が集まるオモシロイ地域を目指します。


最後に

 

あらためまして、代表の岸本です。

皆さま、ここまで読み進めていただき本当にありがとうございます。最後にもう少しだけ、お話しをさせてください。

 

「人はできることより、できないことが多い。」行き詰まったときに思い浮かぶ言葉です。

 

僕の⽣まれは奈良県です。⼤学卒業したての⾃分が、誰も知り合いの居ない⼟地で、未知の感染症が広まる緊急事態宣 ⾔の中、全てを失う覚悟で始めたこと。めちゃくちゃ怖かったです。

 

それでも、同じ想いで圧倒的なスピード感を持って支え続けてくれる共同創業者の小出や、私たちを信じ共倒れするリスクをとって、今日まで一緒に行動し続けてくれる松谷。

 

学生時代に繋がった縁が今日まで、拡張しながらこのような形で続くとは夢にも思いませんでした。

 

そして、先の見えない中で共に考えて動き、笑顔とゆとりを与えてくれるスタッフのみんな。イベントの度に無茶言うのに付いてきてくれてありがとうございます。みんなが居るから彩りがあります。もう少し踏ん張って、その先の景色を一緒に見ましょう!

 

私の地元奈良県のご近所の皆さま。幼少期に父親を亡くしどうしようも無くなったとき、家族のように沢山の愛をくださりありがとうございました。人の素晴らしさと強さをここで知りました。楽しい地域を作りたいと思う根源は、紛れもなくその温かい環境に恵まれたからです。

 

そして僕の友人。野江まで足を運んでくれて、エールをくれてありがとう。あなたが努力しているから、耐えていること知っているから、自分もあともう少し頑張ろう。いつもそう思わされる原動力になっています。

 

最後にutakataを利用してくれるお客さま、期待し温かい声を掛けていただき本当にありがとうございます。


株式会社and seasonは、地域活性化の起爆剤として新店舗の立ち上げを目指し、その立ち上げ資金をクラウドファンディングサイト「ready for」にて募集を開始しました。

募集期間は2023年2月3日(金)~3月31日(金)で、募集金額は300万円を目指します。

URL:https://readyfor.jp/projects/cafehigoro


プレスリリースはこちら

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