感染対策のプロになる──キャリア10年の「歯科衛生士」が直面してきた業界課題と新たな挑戦

2022/04/19(最終更新日:2022/04/19)


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はじめまして。モレーンコーポレーション(以下、モレーン) デンタル事業部の佐藤と申します。当社は感染対策に特化したコンサルティング・製品紹介・販売などを総合的に行う、唯一の会社です。


私は歯科衛生士の資格を保有し、以前は歯科クリニックに10年ほど勤めていました。その経験から「歯科の感染対策」には強い課題意識があり、どうにか解決をしたいという想いをずっと抱えてきました。


現在は「歯科の感染対策」を進化させることをミッションに、広報業務からセミナーまで幅広く対応しています。


この記事では、歯科業界がこれから取り組むべき課題、解決の方法、私が実現したい社会への想いなどをお伝えします。どうぞよろしくお願いします。


歯科の感染対策における「不都合な真実」


まずは、歯科クリニックの歯科衛生士だった私が、転職を決意した理由からお話します。


私は、歯科業界の衛生管理に対する課題感を、10年以上持ち続けてきました。

「歯科医院・クリニックの感染対策はすでに十分なのでは?」と感じる方も多いかもしれません。しかし、業界的に不安を抱えていることもまた事実なのです。


読売新聞では2014年に『歯削る機器7割使い回し』、2017年には『歯削る医療機器、半数使い回し…院内感染の恐れ』との報道もありました(引用元)。記事によると、機器類にかかる費用の大きさなどが原因にあるようです。


昨今は新型コロナウイルスの感染拡大もあり、医療機器を使い回す状況も改善されていることでしょう。しかし私個人としては、依然として向上の余地が見込まれると考えています。たとえば環境表面を清拭する際、洗浄なしにアルコール消毒をする行為は、今でも多く見られる誤った感染対策の一つです。


こうした状況に危機感を抱きつつも、歯科クリニックに勤める一個人の立場のもどかしさから、具体的な解決策を持つ企業への転職を考えるようになっていました。



キャリア10年の歯科衛生士が目指す、新たな挑戦

転職活動の際、私が大切にしていたことが2つあります。


1つは自分自身の成長が期待できる環境であること。歯科衛生士としての私は、毎年目標を掲げては達成することで、患者様に貢献できる範囲を広げてきました。


技術面、特に歯周病治療は、自信を持って提供できるレベルまで到達できた自負があります。こうしてキャリアを重ねるうちに、歯科衛生士の立場だけで目指せることの限界を感じるようになったんです。


「歯科衛生士 × 〇〇として、何か掛け合わせはできないか」


そんな自問自答を繰り返していたとき、モレーンがWantedlyに出していた求人募集の記事を見つけました。


『大切なひとの命を守る。院内感染を防ぐコンサルティングセールス大募集!』のタイトルを見た瞬間、自分が目指しているビジョンとの重なりを感じ、この会社で働きたいと強く思ったのを覚えています。


なぜなら、歯科業界における感染対策の進化は、私が転職活動で意識していたもう一つのポイントだったからです。しかし、当時のモレーンにはデンタル事業部がまだなかったため、面接の際には猛アピールをしました。

「私に、歯科の感染対策を進化させる役割を任せてくれませんか」と。


こうした想いが会社に届き、私の入社と同時に「デンタル事業部」が新規事業として立ち上がりました。


「歯科衛生士 × 感染対策のプロ」としての活動が、本格的にスタートすることになったんです。


歯科の「感染対策」を進化させる、幅広い挑戦


現在私はコンサルティングセールスの肩書のもと、デンタル事業部のさまざまな活動に取り組んでいます。営業面では、カタログの撮影や広告出稿、動画の企画からディレクションまで幅広く対応しています。


モレーンにとって、歯科向けの提案は未開拓の領域です。全国に約7万軒あるとされる歯科医院・歯科クリニックの方々に正しい感染対策を知っていただけるよう、今は何にでも挑戦する心構えで取り組んでいます。


なお、現在(2022年 4月時点)約60名ほどの社員が働いていますが、モレーン製品を歯科向けに提案できるのは私だけではないかと思います。


歯科医の方から「これは医科向けの製品ですよね?」と質問があった場合、これまでの経験から、使用場面・シチュエーションに合わせた、歯科業界にとって馴染みある表現に置き換えることができるからです。


また、仕事をする際はモットーとして「相手を否定しないこと」を掲げています。


当然ですが、どの歯科医院・クリニックも最善の感染対策を施しており、そのなかで部分的に「わからないことがあった」というだけの話だからです。


そこで私たちは、ただモノを売るだけでなく、セミナーや研修などの適切なフォローアップを行い、正しい意識と知識を身につけていただくようにしています。


どんなに良い製品であっても、使い方を間違えては十分な効果は得られません。正しい知識・用途を知ったその先にこそ、感染対策の進化があると私たちは考えます。


『クリネルによる歯科ユニット清拭方法』の解説動画


デンタル事業部は設置からまだ日が浅いこともあり(2021年設置)、やるべきことは無数にあります。それでも仕事のやりがいに支えられ、日々新たな挑戦に向かうことができます。


こうした活動が少しずつ実を結び、最近ではディーラーの方々が当社の製品を絶賛してくださる場面にも出会うようになりました。


展示会の際にわざわざモレーンのブースまで足を運び、来場企業の方々へ向けて製品の紹介をしてくださるんです。そのときの、ちょっと自慢げに、誇らしそうに話す様子を見ていると、私たちも嬉しくなります。


お客様が私たちの感染対策の提案に納得してくださり、課題を認知し、解決のために製品を導入してくれる。その一歩一歩が、やがて歯科全体の感染対策向上につながればと願っています。


「感染対策スタンダード」にモレーン製品を


今後の目標は、当社のミッション「感染対策を進化させる」をデンタル領域で実践し、モレーン製品が歯科業界においてもスタンダードになることです。


先輩たちからも「10年前、20年前の医科も同じような衛生管理状況だった。歯科も焦らずがんばっていこう」と励ましの言葉をもらっています。


歯科領域の感染対策はこれから上がるしかない状況であり、社会的な意義も大きい取り組みです。中長期的な目標ですが、かならず最後までやり抜きたいと思います。


個人としては「感染対策のプロ」になるべく、さらに勉強を続けるつもりです。当社の社員は皆、医療の専門用語を使いこなし、医療従事者の方々とも違和感なくコミュニケーションができるような、正真正銘のプロフェッショナルです。


一日も早く同じ土俵に立ち、モレーンの掲げるミッションに貢献できるよう、歯科の領域で挑戦を続けたいと考えています。



▼ビジョン刷新に関する代表・草場のインタビューSTORY

https://prtimes.jp/story/detail/bZqNyWi59or



<株式会社モレーンコーポレーションについて>

日本で唯一、感染対策に特化したコンサルティング・製品紹介を行う会社。「院内感染」という言葉があまり知られていなかった1993年に、院内感染から人々を守りたいという想いで設立。以来、現場の声に寄り添い、感染が起こりうるあらゆるシーンに対して幅広い感染対策製品の紹介と運用サポートを行う。2022年現在の製品導入先は、医療(クリニック含む)3700施設、デンタルクリニック・飲食店を合わせると4007施設。


■株式会社モレーンコーポレーション

http://www.moraine.co.jp/


本社所在地:東京都中野区東中野5-1-1 ユニゾンモール3F

設立 :1993年5月

代表者 :代表取締役社長 草場 恒樹

資本金 :12百万円(2020年7月1日現在)

事業内容:医療関連感染の予防に関わる製品・サービスの製造・輸入販売・コンサルティング事業




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