HOMEキャリア開発リリース高専機構×ビズリーチ次世代IT人材育成のための「副業先生」プロジェクト成果報告会を開催

高専機構×ビズリーチ次世代IT人材育成のための「副業先生」プロジェクト成果報告会を開催

2024/11/20


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3年弱で64名の民間プロ人材が「副業先生」として活躍

株式会社ビズリーチ(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:酒井哲也 以下、当社)と、独立行政法人国立高等専門学校機構(所在地:東京都八王子市/理事長:谷口功 以下、高専機構)は、深刻化するIT人材不足などの課題を解決するため、2022年2月に、新たな社会をけん引する人材の育成を目的とした連携協定を締結しました※1。本協定を通じて、当社と高専機構は、ビジネスの第一線で活躍する民間企業のプロフェッショナル人材(以下、民間プロ人材)を教育現場に招く「副業先生」の取り組みを推進してきました。その結果、全国にある51校の国立高等専門学校のうち12校が、ビズリーチ上で「副業先生」を募集し、のべ1,840名の応募のなかから64名の民間プロ人材が採用されました。民間プロ人材が実践的なスキルを身につけた次世代IT人材の輩出に寄与していることから、本日約3年間の「副業先生」の取り組みについて報告会を実施しました。
※1 https://www.bizreach.co.jp/pressroom/pressrelease/2022/0209.html

高専機構×ビズリーチ「副業先生」プロジェクト成果報告会

■高専機構における「副業先生」の取り組みについて
高専機構は、「ものづくり日本」を支える人材育成に取り組み、その一環としてDXを基盤としたイノベーション力も兼ね備えた人財(Society 5.0型未来技術人財※2)の輩出を目指し、最先端教育の提供を推進しています。しかし、特にIT技術は次々と最新技術や事例が更新され、既存の教員だけでは社会のニーズに即した実践的な教育の提供が難しくなっているのが実情です。そこで高専機構は、ビズリーチの協力のもと、現役のプロフェッショナル人材を副業先生として招き入れることで、リアルタイムの経験や知見に基づいた実践的な授業の提供を目指しました。まず検証として、国立高専で唯一サイバーセキュリティ専門のコースを設置する高知工業高等専門学校が、2021年に初めて「副業先生」をビズリーチで公募しました。この公募で現役のサイバーセキュリティ人材の採用※3に成功したことを皮切りに、全国の国立高専へ展開していくため連携を開始しました。高専機構は、外部人材の採用にあたりリクルーターを設置し、採用ノウハウをまとめて各学校に共有するなど採用力を向上させ、わずか約3年で全国の国立高専のうち2割強の学校が「副業先生」の採用に成功。現在64名の民間プロ人材が「副業先生」として教壇に立っています。今後も残りの国立高専に「副業先生」を展開するとともに、IT技術分野に限らずさまざまな社会課題の解決に向け、提供する分野を広げていく予定です。
※2 「Society 5.0型未来技術人財」育成事業 https://www.kosen-k.go.jp/about/profile/gear5.0-compass5.0.html
※3 https://www.bizreach.co.jp/pressroom/pressrelease/2021/1025.html 




■成果報告会の様子

高専機構理事の梶山正司氏より、「副業先生」の成果報告などを発表

当社より、「副業先生」拡大の背景について説明


一関工業高等専門学校における「副業先生」の活用について、一関高専教授の千田栄幸氏より発表

一関高専の「副業先生」を交えたトークセッション


高専機構理事長の谷口功氏より、今後高専機構が目指す姿について発表

独立行政法人国立高等専門学校機構 理事長 谷口 功 氏 コメント 
高専機構は、ビズリーチ様との連携協定により「副業先生」を導入して教育内容や教育方法の改善に努めています。この取り組みは、まだまだ課題はありますが、学生、教員、及び学校に様々な良い変化をもたらしました。
学生は、現場の最先端の技術や業界動向を取り入れた授業を受け、実社会で求められていること、学んでいる技術が実社会でどのように役立つかを理解する助けとなりました。また、「副業先生」の経歴は、学生自らがキャリアを考える参考となり、起業にも興味を持つ学生が増加しています。
教員は、民間プロ人財の最新知識や社会の動向を授業に取り入れ、社会との連携の中で、より実践的な教育(人財育成)が可能となり、教員自身のモチベーション向上に繋がるとともに、「副業先生」の講義スタイルを参考にして授業内容の質を向上させました。
学校としては、カリキュラムに社会の動向や産業界の最新トレンドを取り入れながら、より一層活躍できる人財育成に向けた体系的なカリキュラムの構築を進めています。
高専機構が目指す「社会のお医者さん」や「イノベーター」「クリエイター」の育成に向けて、今後も高専機構はビズリーチ様とともに、社会との連携の中で、民間プロ人財を活用した実践力と豊かな創造性のある技術者の育成に取り組んでまいります。

株式会社ビズリーチ みらい投資プロジェクト 主宰 加瀬澤 良年 コメント
2022年に高専機構様と連携協定を締結して以来、国立高専における「副業先生」の導入が広まり、着実に実を結んでいることを大変うれしく思います。 
実践的なスキルを身につけた高専卒業生は即戦力としての期待が高く、近年、企業の採用において、多くの企業から引く手あまたな状況となっています。
これまでは、IT人材不足という社会課題の解決に向け、IT技術分野の「副業先生」を中心に採用を進め、次世代のIT人材輩出を目指してきました。しかし、人材不足はIT技術分野に限らず、半導体分野でも深刻な問題となっています。そのため、半導体の拠点校である佐世保工業高等専門学校や熊本高等専門学校でも、民間の半導体人材が「副業先生」として採用されています。今後も、高専機構様と連携し、社会課題の解決に向けて必要な分野への「副業先生」の導入を展開していく所存です。
当社は、未来のプロ人材育成や新産業への投資を通じて、日本全体の社会課題の解決に努めてまいります。

■独立行政法人国立高等専門学校機構について
高等専門学校(高専)は、中学校卒業後の才能・気概に溢れた若者を受け入れ、本科5年一貫の教育によって高度な専門性とチャレンジ精神に溢れた「社会の財産」である人「財」を育てる我が国のユニークな高等教育機関です。
高専機構では、全国に51の国立高専を設置し、積極的なアクティブラーニングの展開、グローバル化を先端的に進める新たな高専づくり、スケールメリットを最大限に活かした研究活動の推進などにより、地域と世界が抱える諸課題に果敢に立ち向かう、深い科学的思考に根差した実践的人材を養成しています。
【機構概要】
 機構名:独立行政法人国立高等専門学校機構
 所在地:東京都八王子市東浅川町701-2
 理事長名:谷口 功
 設立:2004年4月1日
 URL:https://www.kosen-k.go.jp/
 事業内容:国立高等専門学校(国立高専)の設置・運営


■即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」について
ビズリーチは企業と求職者が直接やりとりできるプラットフォームがなかった人材業界において、人材データベースを企業に開放することで採用市場を可視化しました。また、企業が求職者へ自らアプローチできるプラットフォームを提供することで、企業が必要としている人材を採用するために、あらゆる手段を主体的に考え、能動的に実行する採用活動「ダイレクトリクルーティング」を推進し、優秀な人材のスピーディーな採用をご支援しています。また、求職者も今まで知りえなかった企業からアプローチを受けることで、キャリアの選択肢と可能性を最大化することが可能です。
URL:求職者向け https://www.bizreach.jp/
   企業向け https://bizreach.biz/service/bizreach/


■株式会社ビズリーチについて
「キャリアに、選択肢と可能性を」をミッションとし、2009年4月より、働き方の未来を支えるさまざまなインターネットサービスを運営。東京本社のほか、大阪、名古屋、福岡、静岡、広島に拠点を持つ。即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」、人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」シリーズ、OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」を展開。産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開するVisionalグループにおいて、主にHR TechのプラットフォームやSaaS事業を担う。
URL:https://www.bizreach.co.jp/