老舗製麺所が作る本格小麦麺を用いた醤油ラーメンが缶詰めになりました。
1958年に創業したという株式会社丸山製麺の冷凍ラーメンブランド「ヌードルツアーズ」が、缶詰メーカーである株式会社三星(青森県八戸市)と共同で開発。従来のラーメン缶詰はこんにゃく麺が主流だったといい、小麦麺を用いた製品は業界初だと伝えています。
伸びにくい小麦麺
小麦を原料とした麺類は、時間の経過から水分を吸い込むことで、柔らかく変化します。中華麺だけに限らずそばやうどん、パスタなどでも起こるこの状態を「麺がのびた」といいます。
スープに浸かった状態で保存される麺類の缶詰は、麺の食感を残すためにこんにゃく麺が主に利用されてきたそうです。
株式会社丸山製麺は、独自の製法で「伸びにくい麺」を開発。株式会社三星とともに、小麦麺とスープ、メンマやチャーシューなどの具材をそのまま缶詰にしました。
この「らーめん缶」は、飲料のようなサイズの缶で製造。常温で3年間の保存が可能だといいます。
湯煎にも対応
自動販売機での販売も視野にいれているといい、缶コーヒーのような保温販売ができるよう開発しているとのこと。
さらにこの製品は、レトルトパックの食品のように、熱湯に入れて中身を温める「湯せん」で温められるといいます。3年間の長期保存にも耐えられることから、災害に備えた備蓄食・非常食としても期待ができそうです。
価格はオープン価格。同社が扱う「ヌードルツアーズ」関連の冷凍食品と比較して省スペース・低額で導入できるメリットがあるといい、今後は全国的な販促を行うとしています。
<参照>
業界初・小麦麺を使った即食可能の『らーめん缶』がラーメンブランド『ヌードルツアーズ』より発売
【関連記事】
食品包装メーカーと調理師専門学校が缶詰・レトルトを共同開発 食を通じた社会課題解決へ
東洋製罐グループホールディングス株式会社(以下、東洋製罐グループ)は、辻調理師専門学校(大阪府大阪市)との共同プロジェクト「+Recipeプロジェクト(プラスレシピプロジェクト)」を開始。缶詰や...
冷凍食品を活用した「コールドチェーン」を構築 フードバンク山梨による取り組み
食品企業の製造工程で発生する規格外品などを引き取り、福祉施設や生活困窮家庭などへ無料で提供する「フードバンク」。日本各地でさまざまな団体による活動が行われています。 山梨県南アルプス市を拠...
廃棄になりそうな「ロスパン」を集めたマルシェ「rebakeプチ!!」 5/25には墨田区・八広で3回目を開催
東京都墨田区八広にて、店頭で売り切れず廃棄になってしまいそうなパン、いわゆる“ロスパン”を販売するイベント「rebakeプチ!!」。 パンの通信販売サービス「rebake」を運営する合同会...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう