アドビ株式会社は、クリエイターのコンテンツ保護と認証を支援する無料Webアプリケーション「Adobe Content Authenticity」を発表しました。
無料パブリックベータ版の提供開始予定は、11月~2025年2月末。Google Chrome用Content Authenticity拡張機能のベータ版は、現在利用可能とのことです。
不正利用を防ぐ「コンテンツクレデンシャル」とは
近年、クリエイターが抱える大きな懸念のひとつとして、生成AIへの学習素材に自身の作品が無断使用されている可能性というものがあるといいます。
アドビは、そうしたクリエイターの懸念への対処に取り組むとし、「コンテンツクレデンシャル」というメタデータを利用した無料Webアプリケーション「Adobe Content Authenticity」を開発。
「コンテンツクレデンシャル」とは、ジタルコンテンツの「成分表示ラベル」のようなもので、作成者の情報と、それがどのように作成され編集されたかについての背景情報を自身の作品に付与できるものです。
2019年に、アドビが主体となってContent Authenticity Initiative(コンテンツ認証イニシアチブ)を設立して以来、現在では3,700を超える企業や組織に支持されているといいます。
これにより、クリエイターが作品を保護し、認証表示を受けることが可能になるとのこと。
同社は、誤情報やAI生成されたディープフェイクへの懸念が高まるなか、この機能の登場により、クリエイターの作品を盗作や虚偽表示といった悪用から守ると共に、消費者が作品の信憑性を見極める際のサポートにも貢献できると述べています。
クリエイターの作品や権利を保護
アドビがクリエイターを対象に実施した「生成AIに関する最新の意識調査」では、生成AIへの学習素材に自身の作品が無断使用されている可能性を懸念を示すクリエイターが半数以上いることが明らかになりました。
こうした問題対処に貢献できる新しいWebアプリケーションとして、「Adobe Content Authenticity」がクリエイターの作品や権利を対象とした保護の強化につながれば、現状不透明性のあるWeb環境において、より確実性の高い信頼の実現に近づきそうです。
<参照>
アドビ、クリエイターのコンテンツ保護と認証を支援する webアプリケーションAdobe Content Authenticityを発表
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