HOMEライフスタイル 歴史的賃上げも生活への実感薄く……欠食率は過去最高、ビジネスパーソンの昼食事情【エデンレッドジャパン調べ】

歴史的賃上げも生活への実感薄く……欠食率は過去最高、ビジネスパーソンの昼食事情【エデンレッドジャパン調べ】

丘田麻美子

2024/10/07(最終更新日:2024/10/07)


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経団連(一般社団法人日本経済団体連合会)によると、2024年春闘の最終集計で、33年ぶりに賃上げ率が5%台に達しました。

その反面、株式会社帝国データバンクが行った調査では、10月にアイスクリームやチョコレート、冷凍食品など数多くの食品が値上げされるといい、平均値上げ率は17%と高い数値を示していることを伝えています。

さまざまな食品の値上げが続くなか、株式会社エデンレッドジャパンは、「ビジネスパーソンのランチ実態調査2024」を実施。ビジネスパーソンの景況感やランチ事情をめぐる変化をとりまとめて発表しました。

同社は、「Ticket Restaurant」という福利厚生用食事券を中心とした企業向け食事補助サービスを主力事業とする企業。Ticket Restaurant はエデンレッドとその子会社の登録商標です。

賃上げも物価上昇に追いつかず……

600人を対象に行ったこの調査では、賃上げがあったにも関わらず「家計が苦しいと感じる」と回答した人は約8割にのぼり、そのうち4割以上が「昨年よりさらに苦しい」と回答しました。

また、「お小遣いが増えていない」と回答した人は8割以上に達し、賃上げによる生活への影響は限定的であることがうかがえます。

家計の苦しさから節約を意識しているという人は8割を超え、複数回答式で節約項目をたずねた設問で、最も多く選ばれたものは「食費」でした。

10月に予定されている食品の値上げラッシュが、さらなる節約を迫るかもしれません。

ランチ欠食率の悪化でパフォーマンスへの影響も

この調査は、昼食をめぐる出費にも及びました。ランチ代平均は424円を示し、2023年の調査結果と比して、24円上昇したといいます。

ランチ代として使える金額が「減った/やや減った」と回答した人は3人に1人だといい、「厳しさを増すビジネスパーソンの懐事情が浮き彫りとなりました」と伝えられています。

また、勤務日に昼食を食べないことがあると答えた人は全体の26.7%。この結果は過去3年間に行った調査で最も高い数値を示したといいます。

さらに、その頻度をめぐる回答では、週2回以上食べないという人が半数を占めたといい、ランチ欠食が習慣化しているとみられる状況のようです。

昼食を食べないことが仕事へ及ぼす影響を複数回答式でたずねると「やる気・集中力の低下」や「イライラやストレスの増加」「判断力・思考力の鈍化」などが挙げられました。

調査を行った株式会社エデンレッドジャパンは、「企業や経営者は、従業員の食生活を支援する制度の導入など、具体的な対策を検討する必要性がある」と見解を示しています。

調査概要

調査名:ビジネスパーソンのランチ実態調査2024
調査主体:株式会社エデンレッドジャパン
調査方法:Webアンケート方式
調査期間:2024年9月3日~4日
調査対象:全国20~50代のビジネスパーソン男女(N=600)
※年代・性別均等割付

出典:エデンレッドジャパン調べ

参考:
ランチ実態調査2022
ランチ実態調査2023

<参照>
歴史的賃上げでも…8割以上が「お小遣いが増えていない」! 「ビジネスパーソンのランチ実態調査2024」

10月の食品値上げ2911品目 年内最大の値上げラッシュ 「酒類・飲料」が1年ぶり1千品目超 ハム・ソーセージで一斉値上げ

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