約3年前、実業家の前澤友作さんが宇宙旅へ飛び立ったことを覚えている人は多いのではないでしょうか。
現在は、安全性やコスト面などのさまざまな課題から、ごく限られた人しか宇宙を旅することはできません。
株式会社日本旅行(以下、日本旅行)と将来宇宙輸送システム株式会社(以下、ISC)が、業務提携契約を締結。誰もが行ける宇宙旅行事業の実現を目指して、事業検討を共同で行うといいます。
両社の知見を合わせ、“誰もが行ける”宇宙旅行の実現へ
2020年に宇宙事業を専門とする部署を設置したという日本旅行。地域活性化・教育分野における宇宙事業への取り組みを進めると同時に、地球から宇宙空間への旅行を商品化することを目指しているといいます。
一方のISCは、2028年3月までに人工衛星打ち上げ用ロケットの開発に取り組み、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指しています。
両社はこの業務提携を機に、2030年代に「宇宙旅行」を事業化し、誰もが宇宙へ行ける未来への1歩を踏みだしました。
知見を持ち寄って行う共同調査などを通じて、安全・安心、快適かつ魅力的な宇宙旅行の実現に向けて構想の具体化を図るとのことです。
提携による取組例は?
両社は事業検討における取組例として、宇宙業界の各展示会や、世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPO」における共同の取り組みを紹介。
2023年12月から、ISCが人びとのニーズを引き出すために行ってきたという宇宙旅行の先行予約(アンケート)の規模拡大を挙げています。
また、具体的な宇宙旅行の商品化も、取り組みの1つとして検討されているそうです。
<参照>
誰もが行ける宇宙旅行事業を目指した事業検討を進める業務提携契約を締結
【関連記事】
宇宙での木材活用認定は世界初! 住友林業・京大による木造人工衛星が宇宙空間へ
国立大学法人京都大学と、ハウスメーカー大手の住友林業株式会社が、2020年4月から開発に取り組んできたという「木造人工衛星(LignoSat)」が完成。さまざまな安全審査を通過し、世界で初めて宇...
北海道に「商業宇宙港」がある!? 民間企業による ‟地産地消エネルギー” LBM燃料の燃焼試験などを実施【北海道・大樹町】
「商業宇宙港」と聞いたとき、どんな場所をイメージしますか? やはり、SF映画などで描かれる宇宙旅行者が行き交う「宇宙商業港」でしょうか。 「商業宇宙港」は2024年現在、建設・運営維持を商...
飲んで泊まって整える 渋谷・道玄坂に食もサウナも楽しめる「渋谷文化進化」が10月中旬オープン
株式会社ヒトカラメディア(以下、ヒトカラメディア)は、同社がプロデュースする「食・泊・整」を提案する新たな複合施設「渋谷文化進化」が10月中旬オープン予定と発表しました。 「渋谷文化進化」...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう