社会問題として労働者不足が深刻化する今、デジタル技術を生かした新しい店舗や接客の形が普及しつつあります。
デジタルソリューションを展開する株式会社kiwami(以下、kiwami)は、株式会社スギ薬局(以下、スギ薬局)の一部店舗でアバターによるリモート接客のテスト導入を開始しました。
先進的デジタル技術で「人間らしさ」創出を目指す
スギ薬局がテスト導入するのは、kiwamiのノウハウや独自技術を結集させた「xR Cast HoloPhone」と「xR Cast」を使ったアバターによる遠隔接客サービス「アプリカウンター」。
「xR Cast HoloPhone」は、3Dアバターおよび実写で、有人のリモート接客を行うサービスのこと。また、「xR Cast」は、オリジナルアバターを活用し、人手不足問題に対応しより満足度の高い顧客体験を提供するため開発を進めているソリューションです。
同社は、これら先進的なデジタル技術を活用した楽しい空間で、社会問題解消に取り組み、人間らしさを尊重した世界を目指していきたいと述べています。
アバター接客サービスとは
ここで、リモート接客を実現する「xR Cast HoloPhone」について、詳細を説明します。
同社によると、「xR Cast HoloPhone」は、店舗からシステムを通して利用客が問い合わせをすると、遠隔地にいる対応オペレーターがVirtualキャラクターのアバターを使いリモート接客を行うシステムとのこと。また、必要に応じて実写シーンとの切り替えも可能なので、画像や動画を利用して利用客へ案内をすることが可能だそうです。
オペレーターは、専門スタッフのため全国どの店舗でも高い満足度の接客を提供。専門リソースの不足改善につながるといいます。
「アプリカウンター」の概要
今回テスト導入される「アプリカウンター」は、この「xR Cast HoloPhone」のアプリ対応版といえるでしょう。
アプリ各種機能の操作方法やクーポンの使い方をはじめとした疑問などに対応する窓口として、遠隔でリモート接客を実施するといいます。
店舗スタッフでは解消しきれない対応も可能になるといいます。これによって、店舗スタッフへの接客に関するトレーニングや対応負荷も軽減できそうです。
実際に、問い合わせ対応に要していた時間を4分の1程度の時間にまで短縮し、解決率も30%向上という成果をあげているそうです。
ドラックストア業界におけるアバターによる遠隔接客サービス導入は、今回のスギ薬局が初めてとのこと。便利でありながら、人間らしさを損なわない「アプリカウンター」導入は、利用者にとって身近なドラッグストアの利便性向上への期待もできそうです。
<参照>
スギ薬局にて、店頭でのアバターを利用したリモート接客対応開始!kiwamiの「xR Cast 」で店舗DXを促進!
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