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高齢者の「ハレの日」を彩る嚥下食登場 超高齢化社会において七日屋が追求する「食べるよろこび」の展望とは

会田香菜子

2024/10/02(最終更新日:2024/10/02)


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株式会社七日屋(以下、七日屋)は、嚥下食・介護食・高齢者食の企画・開発・販売を行い、これまでにさまざまな高齢者向けメニューを提供してきました。

9月17日に都内で行われたメディア向け発表会では、『料理の鉄人』監修の高齢者向け冷凍食の新商品発表と、今度の事業展開説明が行われました。

人生のさいごまであきらめることなくおいしいものを食べてほしい、という七日屋が抱く事業展開について紹介していきます。  

ハレの日に食べてほしい、プレミアムな高齢者向け冷凍食

超高齢化社会への問題が叫ばれて久しい昨今、2025年には人口の5人に1人が75歳以上の後期高齢者になるといわれています。

2040年には65歳以上が約4,000万人、85歳以上が1,000万人を突破するとも予測され、さまざまな社会問題への対応が必要となるなか、高齢者の「食」への課題も取りざたされています。

高齢者は、噛む力や飲み込む力が弱くなり、食べ物をうまく飲み込む(嚥下)ことがしづらい嚥下障害を引き起こす可能性もあるとのこと。そのため、それを補うための嚥下食や介護食のニーズが高まっているそうです。

七日屋は、6月から「いつまでも、いくつになっても、おいしい!は、生きるよろこびなんだ。」という思いのもと、食によるQOL向上を目指して、味にこだわった嚥下食・介護食・高齢者食の企画から販売までを行ってきたといいます。

8月からは、『料理の鉄人』監修の「道場六三郎/100歳ごはん/やわらか仕上げ」(8月6日発売)と「坂井宏行/100歳ごはん/フレンチえんげ食」(9月17日発売)が発売されました。

道場氏は今年93歳、坂井氏は82歳と、ターゲットと同年代。同社CEOの清永剛一朗氏は、新商品について「監修いただく『料理の鉄人』が、商品を食べてほしいターゲットと同年代である点は大きなポイントです」と語りました。

「道場六三郎/100歳ごはん/やわらか仕上げ」は「お米でつないだやわらかハンバーグ」「なすのオランダ煮」「鶏のゆっくり揚げ、秘伝ダレ添え」など全8品。味へのこだわりはもちろんのこと、食べやすい柔らかさや一口サイズにもこだわったといいます。

「坂井宏行/100歳ごはん/フレンチえんげ食」は「生ホタテと海老のムース 柚子香るコンソメソース」「焼き薩摩芋のポタージュ」「豚肩ロースのロースト 蜂蜜のノルマンディソース」など全12品。フランス料理の決め手となるオリジナルソースをかけて、見た目も華やかな料理の数々に仕上げたそうです。

EC事業注力で3年後に売上2億円を目指す

清永氏は、福岡県北九州市で23年間、障がい福祉事業を行ってきました。そうした経験から、要介護者や高齢者にとって食生活が少しでも豊かになればいいという思いのもと、見た目にも味にもこだわった新しい冷凍食品の企画・開発に至ったとのこと。

また、七日屋の事業成長プランの2本柱として「EC事業」と「高齢者施設向け鉄人行事食事業」を発表。消費者庁の「2022年度消費者意識基本調査」によると、現代のEC市場における高齢者の利用率は65~74歳が約40%、75歳以上が約25%と、高齢者であってもECショップで買い物をすることが当たり前の時代であると清永氏は主張。

同社のEC事業では、商品シリーズごとに具体的なターゲット像を定めていくこととしました。今回、具体的なターゲット像が設定されたのは次の3シリーズ。「道場の100歳ごはん」は一般家庭・元気な高齢者家庭、「しあわせごはん」は老々介護・在宅の家庭介護、「坂井のフレンチえんげ食」はハレの日の食事に、とのことです。

新商品2シリーズを含めた商品は、自社サイトのほか、Amazon・楽天市場・JAL Mallで販売予定です。

今後の展望としては、初年度にセット含め1日30人(平均単価2,000円)、年間で2,000万円の売上目標を設定。3年後には、鉄人の知名度を生かしてテレビ通販にも挑戦し、年間売上2億円を目指すとのことです。

さらに、介護に関する悩みを分かち合える場所づくりにも注力するとし、介護コミュニティーサイト立ち上げ予定についても発表されました。

<参照>

フレンチの鉄人・坂井宏行氏(82歳)が監修、嚥下食初のフレンチ嚥下食が遂に完成‼『坂井宏行/100歳ごはん/フレンチえんげ食』発売‼

高齢者がいつでも、いつまでも、美味しく、楽しめる食を届けたい‼嚥下食・介護食・高齢者食の㈱七日屋と93歳の和の鉄人・道場六三郎氏が出逢い、生まれた究極の冷凍食『100歳ごはん/やわらか仕上げ』8品完成

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