10月1日から国土交通省近畿地方整備局は、「道路空間を活用したEV路上カーシェアリング社会実験」を実施しています。
カーシェアリング事業者として当該実験に参加するのは、カーシェアやレンタカーなどのモビリティ事業を展開するタイムズモビリティ株式会社。JR大阪駅など鉄道駅周辺の国道1・2号の路上5カ所に5台のEV車両を設置するとのことです。
国土交通省のカーシェアリング社会実験とは?
国土交通省では、道路空間の利活用のあり方を検証するために路上カーシェアリングステーションの設置を社会実験として行っています。
社会実験が開始したのは2016年。第一種原動機付自転車に区分される1人乗り用超小型EV「COMS(コムス)」を東京都千代田区・港区の路上に設置し、ワンウェイトリップ方式で実験が行われました。
2021年からは同地区において運営車両を軽自動車に、2023年からはコンパクトカーに変更してカーシェアリングステーションを設置し、有用性などを検証し続けてきました。なお、コンパクトカーでの社会実験は2025年3月まで実施予定とのことです。
全国初EVカーでのカーシェアリング
このたび、新たに同社会実験が行われるのはJR大阪駅周辺の国道1・2号線の路上。EVカーでのカーシェアリングとして行われるそうです。
これまでのEVカーにおける同社会実験では、前述の通り「コムス」が使用されてきました。省スペース駐車や小回りの良さから、都市部・地方部にかかわらず有用な移動手段として交通モード間の接続(モーダルコネクト)強化への取り組みとして実施されたものです。
また、環境保全のためにゼロエミッション自動車の開発・普及が求められることから、EVカーでのCO2削減へ貢献することもその目的とされてきたそうです。
今回も、道路分野において、CO2などの温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡にし排出量をゼロにする、カーボンニュートラルな取り組みとなるそうです。
国土交通省では、交通利便性の向上や鉄道とEVカーシェアの移動によるCO2排出量の削減、災害時の有効活用などに、どの程度つながるか検証していくとしています。
社会実験概要
カーシェアリングステーションは、10月から2025年12月末までを実験期間として予定しています。
同実験では、JR大阪駅周辺の国道1・2号線のステーション5カ所に、タイムズのEV車両が1台ずつ計5台が配備されるとのこと。
運営方式は、車を借りたステーションに利用後返却するラウンドトリップ方式を取り入れるそうです。
<参照>
10月1日より、国土交通省が実施する「道路空間を活用したEV路上カーシェアリング社会実験」に参加
国土交通省 近畿地方整備局 EV路上カーシェアリング社会実験
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