ライフネット生命保険株式会社は、20~60代の男女計1,000人を対象に「認知症に関するアンケート調査」をインターネットにて実施。
その結果は、身近に認知症患者がいる・いないそれぞれの場合に、差が生じているといいます。回答者の内訳は、家族・親族に認知症患者がいるという人は243人。いない、もしくはわからないという人が757人でした。
身近に認知症患者がいる人ほどリスクを自認
家族や親族など身近な人が認知症と診断された経験があるかたずねた質問では、回答者全体のうち24.3%が「ある」と答えました。
年代が高くなるにつれてその割合が高くなるといい、もっとも高かったのは「女性60代」の35.0%で、「男性60代」の31.0%、「女性50代」と「女性40代」の30.0%と続いています。
また、自分自身が将来的に認知症になりそうか聞いたところ、回答者全体では16.4%が「はい」と答えています。一方で、認知症と診断された家族・親族がいる人に絞ると24.7%が「自分は認知症になると思う」と考えていることがわかりました。
認知症をめぐる知識も
内訳を見ると、認知症と診断された家族・親族が1人いる人では22.9%、2人以上いる人では33.3%となり、認知症の家族・親族が多いほど自分自身も認知症のリスクがあると考えているようです。
認知症が身近な人ほど認知症関連のトピックスに関心
次に、認知症に関するトピックスについての認知度・理解度を聞きました。
まず、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるといわれていることについて知っているかとたずねると、回答者全体では41.3%が「知っている」という結果に。
内訳を見てみると、認知症と診断された家族・親族がいる人では59.7%が「知っている」と回答したのに対し、認知症の家族・親族がいない人は35.4%にとどまり、身近に認知症の家族・親族がいる人ほど関心をもっているようでした。
認知症をめぐる知識も
認知症の約7割を占めるという「アルツハイマー型認知症」(※)についての認知度と理解度をたずねた結果から、身近に認知症の人がいる場合、名称だけでなく症状まで詳しく理解する人が多いことがわかったそうです。
認知症の家族・親族がいる人は「名称を知っている(97.1%)」「内容を理解している(65.4%)」という結果を示しています。
一方で、認知症の家族・親族がいない人では「名称を知っている(84.8%)」、「内容を理解している(36.2%)」だといいます。
※アルツハイマー病などの病気により、認知機能障害(記憶・見当識・言語・計算・理解などの機能の低下)が認められ、日常生活に支障を来した状態
厚生労働省|アルツハイマー病の新しい治療薬について(1)アルツハイマー病とは
調査概要
「認知症に関するアンケート調査」
・調査対象:20~60代男女・各100人/合計1,000人
・調査方法:ウェブアンケート
・調査地域:全国
・調査実施時期:2024年8月
・調査実施機関:マイボイスコム株式会社
・調査主体:ライフネット生命保険株式会社
<参照>
【世界アルツハイマー月間】ライフネット生命が聞きました――「認知症、ジブンゴト化してますか?」
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