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スタートアップへの転職、年収が上昇傾向に 転職者数よりも求人数が上回る【リクルート調べ】

ひのあかり

2024/09/30(最終更新日:2024/09/30)


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スタートアップ企業と聞いてどんなイメージを抱きますか?

「裁量を持って働ける」「実力主義で勝負できる」といったポジティブなイメージもあれば、「年収が低い」「若いうちしか働けない」といったネガティブなイメージもあるかもしれません。

株式会社リクルートは、スタートアップへの転職に関する調査を実施しました。

今回、同社が分析するにあたり、「株式未公開」で、分析対象期間に「設立10年以内」だった企業をスタートアップとして抽出。このうち、大企業の関連企業などを除外した企業を分析対象としたとのこと。

求人と転職者ともに増加傾向

同社が運営する転職エージェントサービス「リクルートエージェント」において、スタートアップへの転職者数と、スタートアップの求人数の推移です。

2015年度と比較し、2023年度の転職者数は3.1倍に伸びています。一方で、求人数は6.8倍とスタートアップでの人材へのニーズに対し、転職者数が追い付いていないそうです。

年代別での転職者数の推移はどうなっているのでしょうか。

リクルートエージェントでのスタートアップへの転職者数を年代別に見ると、2015年度と比較して、2023年度は40歳以上で7.1倍でした。

一方、20~39歳では2.7倍と、意外にもミドル・シニア層の方が若い世代よりも転職者数が伸びていることがわかります。

スタートアップに転職した際の年収は?

スタートアップに転職したら年収が下がる、と考えている人もいるのではないでしょうか。

リクルートエージェントでのスタートアップへの転職時に提示された年収帯別の割合について、2015年度と2023年度を比較してみると、400万円未満の割合が67.4%から41.5%へと20ポイント以上減っています。

また、400万円以上600万円未満は15.2ポイント増加、600万円以上800万円未満は、6.7ポイント増加するなど、以前よりも提示される年収が高くなってきているようです。

以前よりも待遇などが改善傾向にありそうなスタートアップ企業。

同社によれば、この要因はスタートアップの資金調達・補助金の増加傾向があるといいます。そのほか、ストックオプションなども、スタートアップで働く金銭的な魅力の1つとなっているそうです。

調査概要

調査方法:「リクルートエージェント」求人データ・転職者データの分析
調査対象:「リクルートエージェント」での求人、「リクルートエージェント」を利用し、転職した人
有効調査数:非公表
調査実施期間:2024年7~8月
調査機関:リクルート

<参照>
スタートアップへの転職、2015年度比で3.1倍に増加 40歳以上の転職者数の伸びが顕著。転職時の年収は上昇傾向

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