HOMEビジネス 2025年度のイケアは「眠り」をテーマに 睡眠を重視しつつも睡眠課題を抱えている現代人に着目

2025年度のイケアは「眠り」をテーマに 睡眠を重視しつつも睡眠課題を抱えている現代人に着目

西 並子

2024/09/24(最終更新日:2024/09/24)


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家具やインテリア雑貨などをとりあつかうIKEAを運営するイケア・ジャパン株式会社(以下、イケア・ジャパン)は、睡眠があらゆる年代の人にとって深刻な課題になっていることに着目し、2025年度(※)は「眠り」に注力すると発表しました。

※イケアの新事業年度(2025年度)開始時期は2024年9月です。

睡眠を重要視している人は多い

2023年にイケアが全世界を対象に行った調査では、全世界では55%、日本では51%の人が家での暮らしにおいて「眠り」はもっとも重要かつ健康的な活動であると考えていると答えています。

しかし、幼い子どもをもつ子育て世代、夜間の仕事や仕事の掛け持ちなどで生活が不規則になりがちな現役世代など、多くの世代において睡眠に関する課題や不満を抱えている側面もあるようです。

同調査でも、34%の人が「睡眠にもっと時間をかけたい」と回答していることからも、睡眠に十分な時間をかけられていない人が少なくありません。

出典:Life at Home Report

日本人の半数以上が睡眠に満足していない

睡眠について日本の現状を把握するため、イケア・ジャパンは7月5日、7月6日に、全国の20歳から60歳以上の男女計2,067人を対象にWebアンケート調査を実施しました。

調査の結果、56.8%という半数以上が「睡眠に満足していない」と回答しました。

また、理想の睡眠時間と実際の睡眠時間を比較したところ、理想の平均睡眠時間は約7.6時間にもかかわらず、実施の平均睡眠時間は約6.3時間となり、理想と現実で約1.3時間もギャップが生じているようです。

さらに睡眠の課題について複数回答ありで聞くと、60.1%が「起床時にぐっすり寝た気がしない」、59.4%が「起きたときに疲れが残っている」、55.8%が「眠りが浅い」となり、眠りの質に対して全体的に気になっている人が多い傾向でした。

特に小学生未満の子どもをもつ子育て世代は「家事」と「育児」が睡眠の不満要因となっており、睡眠に満足していない原因に「家事」と回答した人の割合は全体平均より2.4倍高く、「育児」と回答している人の割合は全体平均の約6倍となっています。

パジャマ着用来店で得するイベントを開催

睡眠トラブルを抱えている人の多さに着目したイケア・ジャパンの代表取締役社長のペトラ・ファーレ氏は、「家での暮らし」のパートナーとしてよい睡眠をサポートする取り組みを推進し、多くの人に快適な毎日を届けたい考えを示しています。

そこでイケア・ジャパンの2025年度テーマを「眠り」とし、よりよい睡眠環境を整えるサポートする取り組みを推進していくといいます。

キックオフとして、9月14日~9月16日には、全国のイケア店舗で、パジャマで来店した人限定でレストランのメニューが無料になる抽選会や、イケア店舗内に隠されたクイズに答えていくことで良い眠りについて学べるイベントなどを実施しました。

また、店舗に設けられたフォトスポットでパジャマを着て写真を撮り、ハッシュタグ(#SLEEPIKEA)をつけてSNSに投稿した各日先着100人限定で、店舗で使用できるクーポンをプレゼントしたといいます。今後も、「眠り」に関する、さまざまな企画を展開していく予定だそうです。

「6つのよい眠りのヒント」を提唱

イケア・ジャパンは、快適な睡眠環境を実現するため、「心地よさ」「光」「温度」「音」「空気の質」「ホームファニッシング・整理整頓」という「6つのよい眠りのヒント」を提案。

すっきりと片付いている部屋で、寝心地のよいマットレス・枕・布団を使い、光と音をさえぎった空間で快適と感じる温度を保ち、清浄な空気とほどよい湿度で眠るのがよいとしています。

<参照>
『いい明日は、いい寝心地から』イケア、2025年度は家での暮らしに重要な「眠り」をサポート

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