HOMEライフスタイル シェアリングサービス「Lime」の安全対策とは? 国内初提供の電動シートボード試乗で実感した安定性と課題

シェアリングサービス「Lime」の安全対策とは? 国内初提供の電動シートボード試乗で実感した安定性と課題

会田香菜子

2024/09/12(最終更新日:2024/09/12)


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8月19日から電動マイクロモビリティシェアリングサービス「Lime(ライム)」の日本展開をスタートしたLime株式会社(以下、Lime)は、国内で初めて「電動シートボード」の提供も行っています。

9月6日のメディア向け試乗会で、同サービスが提供する電動キックボード「Lime S4.1」と電動シートボード「Lime S4.1 with seatkit」試乗を編集部員が体験してきました。

本記事では、サービス概要と合わせて試乗会レポートをお届けします。

安全面への取り組みは乗車前テストと「ヘルメットセルフィ」

Limeは、「最も重視しているのは安全に対する取り組み」と力説。

8月にサービス提供が開始した「Lime(ライム)でも、乗車前には利用者にアプリ上での交通ルールテストを受けてもらうことになり、これに全問正解する必要があります。例えば、インバウンド客が自国でテストに合格していても、日本で乗車する際には「日本の交通ルール」に基づいたテストを受けてからの利用となるとのことです。

また、特定小型原付はヘルメット着用が努力義務ですが、着用率向上への取り組みとして「ヘルメットセルフィ」という仕組みを採用しています。ヘルメットを着用した自分の写真をアプリを通じて送れば、料金10%割引などの特典が受けられるそうです。

そのほか、違反者に対する違約金・利用停止・退会措置や交通安全ワークショップの開催に向けて関係機関と調整中とのこと。

初心者にはちょっと難しい? Lime S4.1シリーズ試乗体験

さて、同日行われた試乗会では、今回開始したサービスで提供している電動キックボード「Lime S4.1」と電動シートボード「Lime S4.1 with seatkit」を実際に体験できました。

電動キックボードはいまやおなじみの電動マイクロモビリティですが、実は編集部員は今回が初体験。

どっちから乗るべきかと迷いながらも、まずは「電動シートボード」から試乗開始。

「電動シードボード」は車輪を通常のパーソナルモビリティより150%大きくするとともに、従来のLime旧型車両より車体の重心を低くすることで、安定性を追及しているといいます。確かに、シートへの座り心地は「安定感バッチリ!」といった感じでした。

しかし、ハンドル部分のアクセルを押して走行しだすと、ハンドルがぐらつき蛇行を繰り返してしまい、カーブでは地面に足を付けて停止してしまうことも。

原付をはじめとしたバイクに乗っている人ならすぐに操縦のコツを掴めそうですが、慣れるまでは公道で走行することに不安を感じるというのが正直な感想でした。

もう1つ、操縦が安定しなかった原因として考えられるのが、シートの高さ調整ができないこと。身長が低い編集部員だと、足元が十分にデッキに届かないため、運転姿勢が不安定になってしまいがちでした。

身長150cmの編集部員が乗車。足をベースにつけようとすると、上画像のように前のめりになり、お尻がやや浮いてしまうのです。

ちなみに、電動キックボードの操縦は、電動シートボードより操作しやすく感じられました。カーブ時のハンドル操作にはやや不安があったのもの、大きなよろつきもなく走行しきることができました。

とはいえ、やはり公道で安全に走行するためには、練習による慣れが必要でしょう。

電動キックボード試乗の様子。両足をしっかりベースにつけているためか、カーブ時も電動シートボードより安定した走行が確保できました。

Limeスタッフに話を聞いたなかでは、「電動シートボードのシート調整に関しては課題なんです」との言葉もあったので、今後シート調整機構が追加されることを期待したいところです。

<参照>

世界最大手のマイクロモビリティ「Lime」が日本でサービス開始。国内初の座って乗る「電動シートボード」も提供、また業界初の「ヘルメットセルフィ」機能を搭載、8月19日より都内6エリアで利用可能

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