昨今、キャッシュレス決済が普及し、買い物などで現金を持たずにカードやスマートフォンだけで決済する機会が日常になりつつあります。
こうした時代変化のなかで、東武鉄道株式会社と株式会社日立製作所は4月11日から生体認証サービスの提供を開始しました。今回、同サービスをさまざまな業種で本格展開することを発表。それにともない、サービス名称を「SAKULaLa(サクララ)」に決定しました。
生体認証サービスで手ぶら決済が可能に
「SAKULaLa」は、指静脈認証による生体認証を活用し手ぶらで決済が可能になるそうです。
決済の際には、事前登録した「デジタルアイデンティティ」に、指で触れる生体認証でアクセスする必要があります。
この「デジタルアイデンティティ」とは、デジタル化してプラットフォーム上に登録されている、クレジットカード情報や各種ポイントIDなど、個人の属性情報のこと。これにより、本人確認から決済、ポイント付与までがワンストップサービスとして受けられるようになるといいます。
サービスを利用するには、WEBサイトでの新規登録が必要になります。その後、店頭にある生体認証登録端末で登録内容との紐づけをすれば完了です。
決済時間を50%短縮
同サービスは、4月11日から東武ストア3店舗で導入を開始。約3,700人が登録したといいます。決済時間は平均約25秒と、ポイントアプリ提示とクレジットカードの差し込み決済でかかる時間に比べ、平均50%の時間短縮につながったとのこと。
日立製作所によると、利用者は手ぶらで便利な買い物が楽しめ、店舗運営においては利便性の向上が図れたそうです。
今後の展開
今後は、全国100カ所以上のコンビニやショッピングモールなどで同サービスが展開予定です。さらに、2025年度には東武東上線の座席指定制列車「TJライナー」、2026年度にはファミリーマートでの導入を予定しているそうです。
また、将来的には指静脈認証に加え、顔認証も可能にしていくといいます。鉄道改札への導入、国内主要ポイントサービスにも対応していくなど、さまざまなユースケースを検討し、人々の生活をより便利に、豊かにする社会インフラの構築を目指すそうです。
<参照>
決済やポイント獲得などが手ぶらでできる生体認証サービスを多様な業種に本格展開
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