スペシャルティコーヒーを専門に扱うというカフェ、Tasse Coffee Roastery(東京・高田馬場)が、利用客の好みにあった珈琲豆を選択できるデジタルプラットフォーム「CoffeeMatch AI」を導入しました。
これは、同店が扱う数ある珈琲豆をさまざまなデータからAIが選抜するといいます。店内に設置されたタブレットを来店客自らが操作するという仕組みです。
スペシャルティコーヒーとは
一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)によると、消費者が「美味しい」と満足するコーヒーを指すと定義されています。
さらに、生産国においての栽培管理・収穫・生産処理・選別そして品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆であることが重視されているようです。
また、産地からの適切な輸送と保管により、劣化のない状態で焙煎さること、適切な抽出がなされ、カップに生産地の特徴的な素晴らしい風味・特性が表現されることなどが求められるといいます。
一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会|スペシャルティコーヒーの定義
AIがマッチする珈琲豆を提案
さまざまな産地、品種がある珈琲豆。その収穫時期や、焙煎などもその味に大きく影響を及ぼすそうです。
この「CoffeeMatch AI」は、飲む人の嗜好や、その日の湿度や気温などの天候条件、社会・経済の動向など100以上の要素を分析。その人の味覚に合う3つの珈琲豆を提案するといいます。
利用者と類似する他の来店客の好みや、フィードバックなども参考データとして活用するそうです。
利用すればするほど精度が高くなる
AIを活用した提案は、質の高い消費者体験を提供すると同時に、その情報が生産者にも共有され「持続可能なコーヒー生産」を実現するために行われるそうです。
利用者にとっては、スタッフと言葉を交わすことなく簡単な操作で各種データに基づいた「最適な珈琲豆」の提案が受けられるといいます。
また、AIを活用した仕組みだからこそ、利用者が増えることでデータが蓄積され、より精度の高い提案ができるようになっていくとも伝えられています。
<参照>
Tasse Coffee RoasteryがCoffeeMatch AIを導入し、AIとビッグデータでコーヒー選びを革新
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