乳がんで苦しむ女性を1人でも減らすことができるよう、乳がん検診のきっかけ作りをサポートしたいという思いから生まれたというLINE完結型の乳がんリスク検査「スキャンテスト 乳がん」。
広島大学発のスタートアップ企業だという株式会社ミルテルによる医療サービスです。
乳がん検診はまだ早い?
「がんの統計2021」(公益財団法人がん研究振興財団)によると、約9人に1人(10.6%)の女性が、乳がんにかかっているという結果を示しています(2017年罹患・死亡データに基づいた年齢階級別罹患リスクから)。
国をはじめ各医療機関などでも、乳がん検診が推奨されるのは40代を越えてからです。しかし、20~30代で乳がんに罹患する人もいるため、若いからといって「他人事」で済ませておけない病気の1つです。
がん情報サービス(公益財団法人がん研究振興財団)|がんの統計2021
「痛くない」「恥ずかしくない」リスクチェック
「スキャンテスト 乳がん」は、マンモグラフィー(乳房X線検査)や、エコー(乳房超音波検査)といった乳房をめぐる「がん検診」ではありません。
だ液を採取して行う検査で「乳がんリスク」がわかるといい、「恥ずかしい」「怖い」と感じずに負担なく乳がんのリスクをチェックしようというものです。申し込みから結果報告までをLINE上で完結するため、医療機関を訪れる時間がとりづらいという人や、乳がんの罹患率が低いという若い世代でも受けやすい検査です。
ハイリスクサポート+とは
株式会社ミルテルは、スキャンテストで「ハイリスク(C判定)」が認められ、医療機関で乳がん検診を受診した人に向けた付帯サービスを開始しました。
この「ハイリスクサポート+」は、医療機関での乳がん検診結果と必要事項を同社の公式LINEへ提出すると、検診費用の相当額(一律1万円)を謝礼として支払うといいます。
提供された診断結果は、現在は90%以上の精度だという同社のリスク検査の研究に活用。更なる精度向上に役立てるそうです。
同社は、従来のサービスはLINE完結型であるため高リスク判定となった人が、すぐに医師との相談ができず「不安を煽るだけのもの」になってしまう可能性があったといいます(医療機関での販売/受検分については、医師からのアドバイスなどが行われるそうです)。
時間や費用といった理由から、医療機関でのがん検診を受けない高リスク判定者を減らすための取り組みだとも伝えられています。
<参照>
乳がんで苦しむ女性を 1 人でも減らすための早期発見支援付きサービス 「スキャンテスト 乳がん ハイリスクサポート+」の販売を LINE でスタート!
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