HOMEビジネス 2023年に実施したTOEIC 平均スコアを公開 日本の受験者は……? 9月には公式教材アプリが登場

2023年に実施したTOEIC 平均スコアを公開 日本の受験者は……? 9月には公式教材アプリが登場

服部真由子

2024/08/23(最終更新日:2024/08/23)


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英語力を、4つの技能から評価する世界共通のテスト、TOEIC Program。そのテストスコアは、日本の企業や団体においても就職や転職で「英語力」の指標として、または昇進・昇格の要件として重要視されています。 

 2023年1月から12月の期間に、世界各地で実施されたTOEIC Tests受験者のスコアやアンケート回答を、TOEIC Programを開発するETS(※)が取りまとめています。 

 その結果にもとづいて、TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)、およびTOEIC Speaking & Writing Tests(以下、TOEIC S&W)をめぐるレポートが、それぞれ日本でTOEIC Programを実施するIIBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)により、公開されました。 

また、9月には公式教材アプリが誕生、スキマ時間に学習できるといいます。

 ※ETSは米国Educational Testing Serviceを指し、TOEICは同団体の登録商標です。

各国・地域の平均スコアは? 

 日本で、とくに多くの人が受験するTOEIC L&Rの平均スコアからみていきましょう。リスニングとリーディングにそれぞれセクションを分けて実施され、両セクションを合わせた最高スコアは990です。 

日本での受験者の2技能あわせた平均スコアは、561。 IIBCが公開するフルレポートによると、リスニングの平均スコアは309、リーディングの平均スコアが252という内訳だといいます。

図表では、44の国と地域がラインアップしています。ちなみに、2022年度の平均スコアから変動は生じていないようです(くわしくはこちらから)。 

TOEIC S&Wでは?

スピーキングとライティングの技能を測るTOEIC S&Wの結果です。それぞれの最高スコアは200と定められています。 

日本平均はスピーキングで114、ライティングで129と、こちらも他国と比べたときにあまりふるわない結果となっています。

意外にも、アメリカでの実施結果がこのランキングに含まれています。非英語話者でも英語圏であるアメリカに暮らしているのであれば「圧倒的に英語力が高い」と考えてしまいがちですが、ライティングセクションでは日本よりも低い平均スコアを示しています。

また、IIBCによると、アメリカで実施されるTOEIC S&Wの受験者は、他国からの留学生や駐在員など、英語を母語としない人びとが主となる可能性が考えられるそうです。

在日アメリカ大使館が、公式マガジンで伝えている情報によると、アメリカの家庭において、英語以外の言語を話す人の数は、およそ30年間で2,310万人(約10人に1人)から6,780万人(約5人に1人)へと約3倍にまで増加しているといいます。

また、非英語話者の母語はスペイン語が半数以上とのことです。次いで、中国語・タガログ語・ベトナム語・アラビア語が上位5つの言語だと伝えられています。

アメリカ大使館|アメリカンビュー・アメリカの豊かな言語 

英語に「苦労」する人が多数派? 

受験者アンケートでは、英語でのやりとりに苦労する頻度を単一回答式でたずねています。

青部分:TOEIC L&R受験者 紫部分:TOEIC S&W受験者 それぞれのアンケートから

TOEIC L&R、TOEIC S&Wいずれの受験者も「時々苦労している」という回答が最多を示しました。母語ではない言葉と日々「格闘」し、学習を続けている人が世界に多くいることがわかります。

IIBCが公開するフルレポートはそれぞれ「2023 Report on Test Takers Worldwide : TOEIC Listening & Reading Test」「2023 Report on Test Takers Worldwide : TOEIC Speaking & Writing Tests」から閲覧できます。

公式教材アプリが誕生

さまざまな教材や学習方法が巷にあふれるTOEIC Programですが、公式教材アプリが9月に誕生します。

デジタル学習へのニーズに応えて開発したというこのアプリ。各パートの正答率がレーダーチャートで確認できること、誤答した問題を抽出して復習する機能が備わっているため、学習記録に戻づいた「苦手克服」をサポートするそうです。

アプリを通じて、累計250万部を記録しているという『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』と『公式TOEIC Listening & Reading Test問題集1~4』が、2024年9月現在購入でき、問題集5以降は順次対応予定です。

購入した問題集を本番さながらに、時間を測り200問に挑戦する「模試モード」に加えて、各問題やパートを自分のペースですすめ、解説を参照できるという「学習モード」が設けられています。

アプリで対応教材を購入すると、単語帳『必須の200語』が特典として利用できるそうです。

また、書籍をすでに持っているという人でも、2024年9月までに出版されている公式教材の音声ダウンロードが可能。オフラインでも利用できるといいます。

 <参照> 

2023年TOEIC® Listening & Reading Test 世界の国・地域別平均スコア発表「日本は561点」

2023年TOEIC® Speaking & Writing Tests世界の国・地域別平均スコア発表 日本は、Speaking114点 / Writing129点

時間や場所を選ばず「公式」をアプリで学ぼう『TOEICⓇ 公式教材アプリ』を年9月提供開始

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