JR上野駅(東京都台東区)において、「PLATFORM13」が全体開業しました。
ホーム全体を使用した映像体感空間として上野駅の集客の起点機能を担うという同エリアにて、取り組み第1弾として人気コミック『ブルーピリオド』とのタイアップ企画が8月25日(日)まで展開中です。
唯一無二の映像体験空間として多面的な取り組みに挑戦
「PLATFORM13」は、JR上野駅改札内13番線ホームに設置された映像体験空間です。
高さ約2.4メートル、全長約100メートルのプロジェクターには、映像アート作品やコンテンツムービーなどを投影。ホーム全体を使用して、圧倒的スケールと臨場感で放映することで、上野駅の集客起点となる機能を担う狙いがあるといいます。
多様な空間演出に対応できるよう、「PLATFORM13」にはプロジェクター17台をはじめ、スピーカー17台・電源設備9か所・ピクチャーレール約100メートルなどを備えているそうです。
東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)は、今後の展望について「協力企業とのタイアップや自治体と連携したPR活動、新商品の紹介や企業ブランディングなどのイベントスペースとして活用することを想定しています」とコメントしています。
2024年1月に開業した上野広小路口ビジョンやポレイア広場などでの展開を通して、上野駅全体での複合的かつ多面的な取り組み、同社の車両を活用したホーム空間ならではの企画も検討中とのことです。
『ブルーピリオド』タイアップ企画。“青の渋谷”を大画面で眺める
「PLATFORM13」では第1弾の取り組みとして、累計発行部数700万部突破の人気コミック『ブルーピリオド』とのタイアップ企画を展開中です。
2020年の漫画大賞や第44回講談社漫画賞総合部門など数々の賞を受賞し、アニメ化に続いて8月9日(金)には実写映画も公開の同作品は、そつなく生きてきた主人公・矢口八虎が、1枚の絵に心奪われてから、国内最難関といわれる芸大を目指して青春を燃やす挑戦を描いた物語。
上野は、八虎をはじめ、個性的なキャラクターたちが目指す東京藝術大学が上野キャンパスを構える“約束の地”です。
映画『ブルーピリオド』からオファーをもらい、国立の美術館も多くアートの街を標ぼうする世界観の一致から、記念すべき第1弾のタイアップ企画として決定したそうです。
「PLATFORM13」の17台のプロジェクターには、“青の渋谷”をバックに写真撮影ができる企画や、キャストたちと一緒に「最高の1枚」の撮影に挑む企画などのオリジナル映像が投影されています。
特に印象的なのが、物語のキーとなる絵画の映像。
壁一面に続く映像では、各絵画と登場人物とのつながりをまず「文字」で読んで、次に「絵画」で観る仕組みになっています。
臨場感だけではなく、八虎たちの心情まで感じ取れるような演出には思わず立ち止まってしまうほどでした。
オリジナル映像のほかにも、上野駅の各所でコラボ企画が展開中です。
上野駅のコンコースには、東京藝術大学の学生たちが描いたデッサンによるコラボアートグラフィック装飾を掲示。
さらに、駅構内およびアトレ上野やエキュート上野など周辺の商業施設では期間限定のスタンプラリーが楽しめるほか、上野広小路口には八虎をはじめとしたメインキャラクターたちが描かれたフォトスポットも設置されています。
「PLATFORM13」では、2024年秋ごろに、鉄道×アートコンテンツを放映予定だといいます。
往年の列車とグラフィックデザイン、書道家が書き下ろす列車愛称の書道アートがデジタルアート映像として放映されるそうです。
<参照>
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