物価高に賃金上昇が追いついていない現状を踏まえ、国民負担の緩和を目的とする定額減税が今年6月から行われています。
定額減税で一時的に“増えた”お金は、どのように使う人が多いのでしょうか?
WeCapital株式会社は、20~50代の男女1,007人を対象に「定額減税とおこづかい相場」に関する意識調査を実施しました。
定額減税で増えたお金の使い道は?
定額減税によって増えたお金をどこに充てる予定か、上位3つまでを聞くと、最多は「生活費(56.2%)」でした。「貯金(自分用/34.3%)」、「貯金(家族用/16.8%)」と、使わずに貯めておくとの回答も多く見られました。自分や子どものために使うという回答は1割程と、少数派のようです。
また、物価高が始まる前(2022年中旬頃)と比べたおこづかい金額の変化としては、およそ7割が「変わらない」と回答しています。
現在のおこづかい金額についても質問。「~30,000円」が38.5%と最も多く、次いで「~10,000円(22.7%)」、「~50,000円(14.7%)」との結果になりました。
おこづかいが足りないときのやりくりについては「配偶者と直接交渉する」「副業」「貯金を切り崩す」「我慢するかフリマアプリを利用する」など、さまざまな回答が寄せられました。
貯金と投資、みんなはどうしてる?
貯金額には変化が見られるのでしょうか。おこづかい額と同様にたずねた結果では、46.9%の人が「変わらない」と答えているようです。
投資をめぐる設問では、回答者の半数近く(48.6%)が現在投資を行っていると答えています。
投資したことがないと答えた人を除いた608人に、そのきっかけを複数回答式で質問。「老後資金のため(69.7%)」だという人が最も多いようです。
物価高の時代、貯金や投資にお金を回す人が増え、日頃の消費は節制している人が多いことが、この調査からうかがえます。
調査概要
「定額減税とおこづかい相場」に関する意識調査
調査期間:2024年6月21日(金)~2024年6月23日(日)
調査方法:リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,007人
調査対象:調査回答時に20~50代男女であると回答したモニター
調査元:We Capital株式会社
くわしい調査結果はこちらから
<参照>
【定額減税とおこづかい相場】定額減税で増えたお金の使い道、「生活費」「貯金」が多数。長引く物価高で約3人に1人は「貯金額に余裕がなくなった」と回答
【関連記事】
給与明細はきちんとチェックを! 6月から始まる「定額減税」をわかりやすく解説
減税と聞くと、なんだかオトクな気もしますが、よくわからないという人も多いのではないでしょうか? 家計簿アプリ「Zaim」を運営する株式会社くふうカンパニーによる調査では、同アプリのユーザ...
国内景気は2カ月連続で悪化 景気回復への鍵は実質賃金のプラス転換を経た「個人消費の増加」
国内最大級の企業情報データベースを保有する株式会社帝国データバンクが、2024年5月の国内景気動向を調査・集計。景気動向指数(景気DI)を発表しました。 個人消費の低迷などが悪材料となり国...
夏ボーナスは過去最高水準、みんなの使い道は? ソニー損害保険が800人に調査
一般財団法人労務行政研究所による東証プライム上場企業の2024年夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結⽔準調査によると、全産業114社の平均金額は84万6,021円と、1970年の調査開始以来、夏季...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう