HOMEビジネス Bluetoothを活用した災害対策アプリ「Blette」 回線不通でもAndroid端末でテキスト・位置情報を送受信

Bluetoothを活用した災害対策アプリ「Blette」 回線不通でもAndroid端末でテキスト・位置情報を送受信

服部真由子

2024/07/22(最終更新日:2024/07/22)


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イヤホンやスピーカー、マウスやキーボードなどをスマートフォンやPCと接続するBluetooth。さまざまな電子機器に搭載されていることから、日常生活に欠かせない通信方法のひとつです。

そのBluetoothのバージョンである「Bluetooth Low Energy5.0(BLE5.0)」を用いた通信サービス「Blette」が誕生しました。

Bletteとは?

このサービスは、Bluetoothの最新技術開発を行うIT企業、オフラインジャパン株式会社が提供しています。

最大の特徴は、携帯電話の通信回線や、Wi-Fiなどのインターネット接続が不要だということ。専用アプリをダウンロードしたAndroidスマホに外付けアンテナの役割を果たす「Blette Stick」を取り付けた端末同士であれば、直径1.1キロ圏内でテキストチャットができるといいます。また、位置情報を送受信することも可能です。

Blette Stickを利用するためにはAndroid OS 12以上、USB Type-C端子を備えたAndroid端末が必要。

Samsung社のGalaxyシリーズ、S10・S10+・S20・S21・S22であれば、アプリをダウンロードするだけでも利用できる(ただし、見通しの良い場所で100m程度での通信にのみ対応)といいます。

緊急時だけでなく日常でも活躍

Bletteは省電力で通信できるため、バッテリー消費を抑えられることに加えて、山や海などのアウトドアシーン、携帯電話回線の電波が届きにくい場所でもやりとりができることも特徴です。

平時での利用を想定して、アプリには、位置情報を隠してのメッセージ送付機能や、やりとりする相手を限定するための「グループ」機能が設けられています。

オフラインジャパン株式会社によると、直径1.1キロ圏は、Blette Stickを介した端末同士での通信を行った場合の平均的な距離だといいます。東京都内で行った試験では、条件によってその2倍の距離にも及ぶことがあったといい、電波環境によって通信距離は長くも、短くもなるそうです。

<参照>

Blette 公式Webサイト

オフラインジャパン社、地震などの災害対策サービス「Blette」を開始。世界で初めてインターネット不使用のAndroidスマートフォンで直径1.1キロにテキストチャット+位置情報の送信を可能に

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