イヤホンやスピーカー、マウスやキーボードなどをスマートフォンやPCと接続するBluetooth。さまざまな電子機器に搭載されていることから、日常生活に欠かせない通信方法のひとつです。
そのBluetoothのバージョンである「Bluetooth Low Energy5.0(BLE5.0)」を用いた通信サービス「Blette」が誕生しました。
Bletteとは?
このサービスは、Bluetoothの最新技術開発を行うIT企業、オフラインジャパン株式会社が提供しています。
最大の特徴は、携帯電話の通信回線や、Wi-Fiなどのインターネット接続が不要だということ。専用アプリをダウンロードしたAndroidスマホに外付けアンテナの役割を果たす「Blette Stick」を取り付けた端末同士であれば、直径1.1キロ圏内でテキストチャットができるといいます。また、位置情報を送受信することも可能です。
Blette Stickを利用するためにはAndroid OS 12以上、USB Type-C端子を備えたAndroid端末が必要。
Samsung社のGalaxyシリーズ、S10・S10+・S20・S21・S22であれば、アプリをダウンロードするだけでも利用できる(ただし、見通しの良い場所で100m程度での通信にのみ対応)といいます。
緊急時だけでなく日常でも活躍
Bletteは省電力で通信できるため、バッテリー消費を抑えられることに加えて、山や海などのアウトドアシーン、携帯電話回線の電波が届きにくい場所でもやりとりができることも特徴です。
平時での利用を想定して、アプリには、位置情報を隠してのメッセージ送付機能や、やりとりする相手を限定するための「グループ」機能が設けられています。
オフラインジャパン株式会社によると、直径1.1キロ圏は、Blette Stickを介した端末同士での通信を行った場合の平均的な距離だといいます。東京都内で行った試験では、条件によってその2倍の距離にも及ぶことがあったといい、電波環境によって通信距離は長くも、短くもなるそうです。
<参照>
オフラインジャパン社、地震などの災害対策サービス「Blette」を開始。世界で初めてインターネット不使用のAndroidスマートフォンで直径1.1キロにテキストチャット+位置情報の送信を可能に
【関連記事】
災害に備え、アンカー社製非常用電源ボックスと急速充電ベンチをプレミアム・アウトレットが導入
御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県御殿場市)を含む国内計5カ所のプレミアム・アウトレットに、アンカー社製「非常用電源ボックス」および「急速充電ベンチ」が設置されました。 災害時...
大阪ガスの実験集合住宅「NEXT21」とは? 暮らし方やエネルギー、災害時の自立も実証
「未来を試せる集合住宅」として、大阪ガス株式会社が運営するNEXT21(大阪市天王寺区)。 居住環境や設備の在り方を見据えて、最先端の住まいを建設したというこの集合住宅は、1993年に竣工...
災害が起こったとき、ロボットはどう動くべき? 高輪ゲートウェイ駅で3/9から実証実験を実施
高輪ゲートウェイ駅(京浜東北線・山手線)は、JR東日本グループが最新の駅サービス設備の導入や実証実験の場となっていて、これまで自立自走型の手荷物搬送ロボットや清掃・消毒作業ロボットなどを用いた実...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう