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冷凍食品を活用した「コールドチェーン」を構築 フードバンク山梨による取り組み

服部真由子

2024/07/17(最終更新日:2024/07/17)


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食品企業の製造工程で発生する規格外品などを引き取り、福祉施設や生活困窮家庭などへ無料で提供する「フードバンク」。日本各地でさまざまな団体による活動が行われています。

山梨県南アルプス市を拠点に活動する認定NPO法人フードバンク山梨による冷凍食品を活用する取り組みに、公益社団法人フードバンクかながわが協力。支援の輪が拡大したといいます。

農林水産省|フードバンク

冷凍食品を活用した支援とは

フードバンク山梨は、物価高騰の影響で食品寄付が減少していることを背景に、冷凍食品を活用しようと冷凍車の導入・大型冷凍庫を配備した「コールドチェーン」を構築。

これまでは一部の山梨県内企業との連携にとどまっていたといいますが、大手食品メーカーが海外工場から輸入した場合に生じる「冷凍食品ロス」に着目。川崎港などの輸入拠点がある神奈川県を活動エリアとするフードバンクかながわと連携し、食品の提供を受けることになったといいます。

マイナス18℃の温度帯を保って輸送・保管ができるように、神奈川県内の港湾施設から山梨県各地の支援拠点までコールドチェーンを拡大したそうです。

冷凍食品ならではの利便性とは

フードバンク山梨によると、食料支援への賛同・協力件数が年々増加する一方、物価高騰の影響で食品寄付が減少。なかでも、おかずや主菜になるレトルト食品や缶詰などが不足しているといいます。また、支援を受ける世帯も、物価高騰からこれまで以上に厳しい生活を余儀なくされているそうです。

保存性が高く、調理に手間がかからない冷凍食品を提供することで、食事内容の改善や栄養バランスの向上を目指せると伝えています。

<参照>

【食品寄付減少に立ち向かう新たな挑戦】物価高騰に苦しむ世帯に「コールドチェーン」構築により冷凍食品の提供を開始

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