株式会社しまむら(以下、しまむら)は6月、タキヒヨー株式会社(以下、タキヒヨー)とAI model株式会社(以下、AI model社)との3社プロジェクトとして、ファッションセンターしまむらの販促にAIモデル「瑠菜(るな)」を起用しました。
生成AIの活用には賛否が巻き起こるのが常ですが、導入して2カ月になろうとする今、反響はどのようなものなのでしょうか。
AIモデル「瑠菜」ってなに?
しまむらが起用したAIモデルは「瑠菜」は、身長158センチで、ファッションモデルを目指す20歳の服飾専門学校生という設定。
繊維商社であるタキヒヨーがものづくりの知見を生かし、AI model社が提供するAI技術を活用して「瑠菜」の作成・運用に至ったといいます。
目的は?
AIモデルを起用することで、モデルのブッキングやスケジュール調整にかかる時間が短縮され、費用も削減できるのだそうです。
そのため、トレンドの移り変わりが早い10~20代の女性へ向けたスピード感のある販促ができるといいます。
また、若年層は新聞購読率も低く、しまむらの販促手法のメインである折込チラシでは、その世代へアピールがしきれないのが現状です。
瑠菜をキャラクターとしてインフルエンサーのように影響力を持って活躍してもらうことで、AIモデルやしまむらに興味を持った若年層の来店動機に繋がることを期待しているそうです。
反響は?
瑠菜の公式インスタグラムのフォロワーは、7月24日(水)時点で6800人超。
投稿のコメントには、「AIなのにリアル過ぎてびっくり 全然アリだね」というような肯定的な声のほか、「色んな体型、もしくは身長の方が服を着てくれると参考になります」と今後の展開を期待する意見が上がる一方、「なんだか違和感があります」「人間のモデルさん起用してあげて…」と否定的な意見もあることが確認できます。
しまむらとしても、「肯定的・否定的意見のどちらもあることは認識しております」とのこと。
今後の展開は?
現段階で、別のAIモデルを起用する予定はないといいます。ただし、SNSでの反応や瑠菜の家族構成などを参考に新たな展開ができるかどうか検討しているそうです。
<参照>
ファッションセンターしまむらからAIモデル「瑠菜(るな)」がデビュー!| 株式会社しまむら
タキヒヨー×しまむら×AI model AIモデル「瑠菜」を使った新しいプロモーションを始動 新しい顧客の取り込みとトレンドへの対応目指す|タキヒヨー株式会社
AIモデル「瑠菜」をしまむらに提供。SNSや広告での利用を開始 AI model株式会社
【関連記事】
ソフトバンクが生成AI検索エンジン「Perplexity」提供企業と提携 年額29,500円の有料版が1年無料になるキャンペーンも
ソフトバンク株式会社は6月17日(月)、生成AIを活用した検索エンジンを提供するアメリカ合衆国のスタートアップ企業Perplexityと戦略的提携を行うことを発表しました。 「ソフトバンク...
会社を経営しながら企業で働くなんて、できるの? 株式会社ガイアックスのメンバーに真相をインタビュー【前編】
テクノロジーの発達や時代の移り変わりとともに、日本でも、自由な働き方が少しずつ浸透してきました。とはいえ、“会社経営をしながら企業のメンバーとして勤務”する働き方があると聞いても、なかなかイメー...
“水辺とアートの街”天王洲をスタートアップのまちへ 寺田倉庫が起業支援するプロジェクト「Isle of Creation TENNOZ」始動
寺田倉庫株式会社(以下、寺田倉庫)が東京都品川区にある天王洲をスタートアップの「創る」を支援するプロジェクト「Isle of Creation TENNOZ」を始動しました。 このプロジェ...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう