HOMEビジネス 若手社員の約4割は今後“3年以内”の転職を検討、将来へキャリア不安を抱える人が多数【エムエム総研調査】

若手社員の約4割は今後“3年以内”の転職を検討、将来へキャリア不安を抱える人が多数【エムエム総研調査】

ひのあかり

2024/07/04(最終更新日:2024/07/04)


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新卒社会人のうち、3人に1人が「入社後3年以内に離職する」と言われている時代。この春入社した人の中には、すでに転職を考え始めている人もいるのではないでしょうか。

株式会社エムエム総研が運営するSaaSセールス特化型転職エージェント「マーキャリNEXT CAREER」は、22歳から25歳の会社員を対象に、20代キャリアの考え方に関する調査を実施しました。

若手会社員の5人に1人は、不本意な配属結果に

まず若手会社員1,051人に対し、新卒のときにやりたいことは明確だったかを質問すると、「とりあえず入社した」(39.3%)が最多でした。

「やや明確」(36.0%)、「非常に明確」(24.7%)を合わせて約6割の人は、新卒時にやりたいことが明確だったという結果になっています。

続いて、新卒の社内ポジションは希望通りだったかを聞くと、5人に1人以上が「希望通りではない」(21.8%)と答えました。

新卒の社内ポジションが不本意だった人は、配属後どのように感じていたのでしょうか。

希望通りのポジションでなかった人へやりがいを感じられたかを聞くと、「あまり感じられない」「全く感じられない」の合計は64.2%でした。

関連して、「部署配属や人事異動の対応が柔軟でない場合、転職したいという気持ちにつながりますか?」とも質問。転職したい気持ちに「非常につながる」「ややつながる」と答えた人の合計は、80.8%でした。配属や異動が柔軟でない職場では、長く働けないと考える人が多いのかもしれません。

約8割は将来への不安を抱えている

働いている中で、キャリアの悩みや不安に直面する人も多いのではないでしょうか。

「将来に対する不安はありますか?」との設問に「非常にある」「ややある」と答えた人の合計は78.3%でした。

不安を感じる理由としては、「努力に伴ったキャリアアップが出来るか不安だから」「どの業界がいつ衰退するかわからないから」などの回答が寄せられています。

将来に対する不安が「非常にある」「ややある」と回答した人に、今後のキャリアプランについて具体的な目標を持っているかを質問。「明確な目標がある」「ある程度の目標はある」の合計が52.7%、「特に明確な目標はない」「まったく目標を持っていない」の合計が47.3%でした。


将来の目標を持っている人は、キャリアプランと合った仕事を選べているのでしょうか。

前問で「目標がある」と答えた人のうち、現在の仕事がキャリアプランに「非常に合っている」「やや合っている」の合計が70.7%という結果に。目標がある人のうち、約7割は現在の仕事と目標との関連性があるようです。

3年以内の転職を考えている人が約4割

現在勤務している企業でどのくらい働く予定かを聞くと、「具体的には考えていない」が最多でした(52.1%)。「すぐに辞める」「1年以内」「~2年」「~3年」を合わせると、約4割もの人が3年以内の退職を考えているようです。

また、転職についてどのように考えているかの質問には、多い順に「転職を考えたことはあるものの、転職活動はしたことはない」(33.3%)、「今は転職を考えていないものの、実際に転職活動をしたことがある」(30.1%)、「これまでに転職を考えたことはない」(22.7%)、「転職を考えており、実際に転職活動をしている」(13.9%)との回答が集まりました。

すでに転職活動をしていたり、したことのある人も一定数いるようです。

調査概要


調査期間:2024年5月9日(木)~12日(日)
調査方法:リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMAによるインターネット調査

調査人数:1,051人
調査対象:調査回答時に22歳~25歳の会社員 ※入社3年目までの会社員と回答したモニター

調査元:株式会社エムエム総研
モニター提供元:PRIZMAリサーチ

<参照>
【約80%の若手社員が“将来が不安”と回答】新入社員は、配属希望が通らないとすぐ辞めてしまう?

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