雨の日は、食べ物を買うために外出するのもおっくうなもの。とはいえ、フードデリバリーサービスを利用するのも「配達員に申し訳ない……」と踏みとどまってしまう人も多いことと思います。
配達員側は、悪天候時の注文についてどう思っているのでしょうか?
menu株式会社(以下、menu)が運営するデリバリー&テイクアウトアプリの「menu」では、フードデリバリーサービスの利用経験がある全国20~50代の男女439人と、フードデリバリー配達員として勤務経験のある男女443人に「雨の日のデリバリーサービス利用意向」にまつわる調査を実施しました。
ユーザーは「配達員に申し訳ない」が約8割
フードデリバリーサービスのユーザーに対し、雨などの悪天候を理由にフードデリバリーの注文を躊躇したことがあるかを聞くと、「とてもある」「たまにある」と答えた人は合計71.8%でした。
躊躇した理由としては「配達員に申し訳ないと思うから」(56.2%)が最も多い結果に。デリバリーユーザーの多くが、悪天候時の注文でフードデリバリー配達員のことを気遣っているようです。
ただ、悪天候時にフードデリバリーを利用する必要がある場合もあるでしょう。そうしたとき、「配達員に申し訳ない」と思ったことがあるかという質問では、「とてもある」「たまにある」その回答が合計78.2%に上りました。
その理由の第1位は「身体が濡れてしまうから(63.0%)」。2位は「配達しづらいから(58.9%)」、3位は「事故の可能性が高まるから(35.0%)」でした。
回答者からは、「大雨でずぶ濡れの状態で届けてもらった」「自分が雨のなか買い物に行くのが嫌なのに、配達員の人に頼むのは嫌なことを押し付けているようで申し訳なく感じた」といった声が寄せられました。
配達員のうち9割は「悪天候時にむしろ働きたい」
一方のフードデリバリー配達員にも配達意向を調査。配達員のうち87.8%は、悪天候時にむしろ働きたいと思っていることが明らかとなりました。
悪天候時の配達は何かと大変であるはず。なぜ、配達員はむしろ働きたい、と思っているのでしょうか。その理由についてたずねると、「単価が高いから(64.0%)」が最多で、「チップが期待できるから(39.8%)」、「追加報酬があるから(35.5%)」と続きました。
悪天候時にフードデリバリーすることに、多くの配達員がメリットを感じているようです。
そのため、「悪天候時はむしろ積極的にフードデリバリーを注文してほしいと思いますか?」とたずねた質問では、なんと90.5%が「むしろ積極的に注文してほしい」と回答。
「暑さを気にせず作業しやすい」「気持ちがいい」などの天候面をポジティブにとらえた理由のほか、「やる気がないところをあえてポジティブに働きたい」「雨天の方が本当に困っている人たちの役に立てると思うから」といった理由も集まりました。
ユーザーはどう工夫する?
働く場所や時間を自分で選択できるフードデリバリー配達員。悪天候時においても、彼らが自分で働くタイミングを選択できることを知っているユーザーは43.7%でした。
フードデリバリー配達員のそうした働き方を知っている人のうち、74.4%が「悪天候時はあえてフードデリバリーサービスを利用するよう意識している」と回答。天候に応じて利用先を使い分けている人もいるようです。
調査概要
フードデリバリーサービスユーザー
調査時期:2024年5月24日(金)~2024年5月25日(土)
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~50代のフードデリバリーサービス利用経験のある男女439人
フードデリバリー配達員
調査時期:2024年5月24日(金)~2024年5月27日(月)
調査方法:インターネット調査
調査対象:フードデリバリーサービスで配達員として勤務経験があり、かつ週3日以上配達している20代~50代男女443人
<参照>
SNSで度々話題の”雨の日のデリバリー申し訳ない”論争に終止符!約5人に4人が悪天候時の注文を「申し訳ない」と思う一方で配達員の約9割が「むしろ注文してほしい」と回答
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