理系学部卒出身者が多いイメージのITエンジニア職。昨今では、DX人材を育成しようとIT領域でのリスキリングを行うことでスキルアップ/キャリアアップを目指そうという機運が高まっています。
株式会社ベンドが運営するスキルアップ研究所が、文系出身でIT業界に転職したという人の実態調査を行いました。
文系出身のITエンジニアは多い?
調査対象者が所属する職場に文系出身のITエンジニアがいるかをたずねると、「いない」と答えた人は15.7%。学生時代に理系を専攻していた人が多いというイメージが覆されます。
また、文系出身だと答えた人の67.2%が、IT業界を志望した理由として「人材需要が高く、高年収が期待できると思ったから」と回答しているようです。
就職してからの「学び」が大切
つねに変化し続けるからこそ、大きな成長が見込まれるIT業界。あらたな知識を学ばないと、技術の変化に追いつけなくなってしまうことも特徴です。
ITエンジニア職になってから、どれくらいの時間を勉強に充てているかをたずねると「週0日」という回答はごく少数。文系出身者の37.9%が「週1~2日」と答えています。
年収に文理の格差は生じる?
文系からIT業界に飛び込んだとして、理系出身者と収入格差が生じるのではないかと考える人がいるかもしれません。
文理による年収格差があるか、どれくらいかをたずねた設問では、49.9%の人がその差は「0〜50万円」だと回答。回答者の8割が、その格差は「150万円以下」だと答えています。
スキルアップ研究所は、この年収の差は、学生時代の専攻には関連せず、当人のスキルによるものが大きいと推測されると伝えています。
調査概要
調査名:文系出身者のIT転職に関する実態調査
対象者:20代以上でIT業界に転職経験がある社会人
対象地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年5月4日(土)~11日(土)
回答数:102人
調査主体:スキルアップ研究所(株式会社ベント)
くわしい調査結果はこちらから
<参照>
スキルアップ研究所、「文系出身者のIT業界勤務に関する実態調査」の結果を発表
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