「昼寝や瞑想に近い感覚で頭がスッキリした(30代・営業職・男性)」ーー株式会社サンシャインシティが、2023年11月に立教大学経営学部・舘野泰一准教授協力のもとサンシャイン水族館(東京都豊島区)で行った実証実験参加者の感想です。
この実験は、池袋サンシャインシティに入居する企業に向けて、オフィスワーカーのウェルビーイングや生産性の向上を福利厚生の面でサポートしようという取り組みの一環として行われたといいます。
水族館での休憩にはポジティブな効果が
実験は、2023年11月6日(月)〜21日(火)の土日を除く計12日間に、サンシャインシティ内のオフィステナントで働く20〜60代会社員28人が被験者となり行われました。
休憩前、勤務先オフィスおよびサンシャイン水族館それぞれ30分間の休憩後の3つのシーンで、ストレスチェックなどを含むアンケート調査を実施。水族館での休憩後は、回答者の89%が「憂鬱さを感じない」と回答しています。
舘野准教授のワーケーションをめぐる研究から「非日常体験によって、リフレッシュ効果が得られる」という知見を得たという同社。サンシャイン水族館を休憩場所として活用すれば働く人のストレスが軽減できると考え、この実証実験を実施したといいます。
アイデア創出や選定にも良い効果が……
水族館で休憩時間を過ごせば、日常をひととき忘れることで「リフレッシュできそう」と誰もが想像します。この実験では、リフレッシュだけではなく休憩後にアイデアの発案や選定にも影響があったかを調査。
休憩後にアイデアをめぐる発案や選定が「向上した」と答えた人はオフィスでの休憩後は18%だったことに対し、水族館での休憩後は46%と約2.6倍ほど高くポジティブな結果が出ているようです。
立野准教授はこの実験結果を踏まえて、職場でのストレスやメンタルヘルスの不調をめぐる問題や課題へ「空間を活用した非日常リフレッシュ」というアプローチに意義があること、働き方だけでなく、職場環境など多方面から社員を支援することが今後重要となると伝えています。
<参照>
池袋・サンシャインシティがオフィスワーカーに向け非日常リフレッシュ時間の過ごし方を提案
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