化粧品・健康食品などの販売、エステティック事業を展開する株式会社ナリス化粧品は、2023年度の男性社員の長期(3カ月以上)育休取得率が前年比で10ポイント以上増加し、半数を超える56%に達したことを報告しました。
近年で意識の変化が加速
1985年に男女雇用機会均等法が制定されて以来、同社は男性従業員が育休を取得できる制度を設けたといいます。しかし、2007年に初めて男性社員が育休を取得したものの、活用はされていなかったそうです。
男性社員の育休取得が増加したのは、2016年の「育児・介護両立支援サポート」を開始してからだといいます。1993年から実施しているという個人の悩みや希望について、上司を介さず直接人事に申告できる「自己申告制度」を反映し、 管理職層への教育を徹底することで社内の空気感の醸成に努めたそうです。
会社全体で育休を取得しやすい空気に
最近では夫婦で同時に育休を取得するケースや、複数回育休を取得する男性社員がいるそうです。男性従業員にとって、育休取得は私生活の充実と業務の質の向上につながっているといいます。とくに管理職の男性が育休を取得することで、組織全体の柔軟性やリーダーシップの向上に寄与。また、育休後に昇進したというケースも増えているそうです。
育休を取り、育児や家事を通じて生活力が上がることは、同社が提供する化粧品そのものへの感度が上がり、コミュニケーション力の向上にもつながるといい、結果的に経営力の向上や業務の円滑化に貢献していると報告しています。
<参照>
ナリス化粧品、男性育休取得率56%。全員3か月以上取得
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